こんなお悩み相談をされました
先日、こんなご相談をいただきました。
【長年、巻き爪に悩んでいます】
私は何年も前から、ひどい巻き爪に悩まされています。今まで何回も治療をしてきましたが、いったんは治っても再発を繰り返してしまい、完治には至りません。
巻き爪の症状のせいで、好きな靴を自由に履くこともできず、激しく痛むことも少なくありません。何とか巻き爪を治すことができないかといろいろ調べていたところ、歩き方が巻き爪に関係があるということが分かってきました。
しかし、長年同じ歩き方をしてきて、自分の歩き方にどのようなクセがあり、何がいけないのかよく分かりません。
どのような歩き方が巻き爪の悪化と関係あるのでしょうか?
ご質問をいただきありがとうございます。長年巻き爪に悩まされているということで、とてもお辛いと思います。
好きな靴を履いてファッションを楽しめないのも、女性にとっては深刻な問題ですよね。巻き爪の治療というと、自己流でテープを貼ったり、市販の矯正器具を使うなどの方法が思いつきます。
もちろんそのような治療も大切なのですが、巻き爪が発症している根本的な原因を取り除かないかぎり、何度も再発してしまうのが巻き爪の特徴なのです。実は、質問者様のおっしゃる通り、歩き方が巻き爪の原因になっているケースも非常に多いです。自分では普通に歩いているつもりでも、ちょっとした歩き方のクセが巻き爪を悪化させていることもあります。
また、姿勢が悪い人は歩き方も不安定になりがちなので、普段の姿勢にも気を付けたいですね。巻き爪の発症には、毎日の生活習慣が大きく影響します。特に高いヒールの靴を日常的に履く人は、歩き方にクセが付きやすく注意が必要です。
巻き爪には、進行具合によって段階が分けられます。
症状が重度になるほど、治療にも時間がかかり再発しやすくなります。
質問者さんの場合、症状がかなり悪化してから治療を始めていることも再発を繰り返す一因となっている可能性が高いです。
巻き爪は大きく分けて以下の三段階に分類されます。
①初期
巻き爪になったばかりの爪は、少しだけ内側に爪が巻き込んでいる状態で、痛みが出ることは少ないです。
サイズが合っていない靴を履いた時に、多少痛みを感じることがある程度です。
初期の巻き爪なら、靴を変えるだけで巻き爪が治る可能性もあります。
しかし、初期段階の巻き爪は、痛みも少なく見た目の変化が少ないので見逃されやすいです。
わずかな爪の変形や歩きにくさを感じたら、一度専門家に相談してみると安心ですよ。
この段階で、治療を始めることができれば短期間で完治させることも十分に望めます。
②炎症期
炎症期という名前の通り、患部に炎症が起き、内側に巻いた爪が、足の指の肉に食い込んでいる状態です。
炎症期になった巻き爪は、痛みというはっきりとした症状が出てきます。
立ち上がったり、歩いたりするとジンジンと痛むようになり、出血が見られることもあります。
日常生活にも支障が出るようになるため、市販薬や器具の使用を検討する人もいます。
③肉芽期
炎症期を放置していたために、巻き爪が悪化して爪が食い込んだ部分が膨らんで肉芽と呼ばれるポコッとしたふくらみができている状態です。
肉芽とは、炎症を起こした部分が化膿して「膿」となっている部分のことです。
膿んでいる部分に爪が刺さっているため非常に激しい痛みがあり、安静にしていてもズキズキと痛むこともあります。
肉芽ができると、そこから骨膜炎などの命にかかわるような病気に発展することもあるため大変危険です。
実際に、肉芽から細菌が侵入して脳や脊髄にまで到達し、死に至った例もあります。
巻き爪の状態によっては、肉芽を切除する手術を行わないといけません。
肉芽期になった巻き爪は、自己判断で治療をするとかえって悪化することにもなりかねないため、早急に専門機関に相談してください。
痛みや腫れなどの症状が少ないと、ついつい治療を開始するのを先延ばしにしてしまいます。
我慢できないほどの痛みが出てからだと、治療にも時間がかかりお金もかかりますよね。
できるだけ初期の段階で、何らかの対策を取ることで重症化を防ぎ、痛みに苦しむ期間も短くなります。
そのためには適切な治療と、原因を取り除くことが大切です。
巻き爪になりやすい歩き方について
自分の歩き方を意識する機会はあまりないですよね。
モデルやタレントでもない限り、自分の歩き方に注目したことがある人は少ないのではないでしょうか?
巻き爪になりやすい条件として、
・猫背の人
・ヒールの高い靴を履く人
・靴のサイズが合っていない
・つま先が狭い靴を履く人
・爪の切り方が悪い
・肥満気味の人
・激しいスポーツをする
・加齢
などが挙げられます。
自分ではどうしようもできないものもありますが、上記のような条件を少しでも減らすことで巻き爪の悪化を防ぐことができます。
ここでは、歩き方と姿勢の気を付けるポイントについて詳しく説明していきます。
重心を均等にする
立っている時や歩いている時に、重心がどこかに偏っていると指に負担がかかりやすいです。
例えば、背中から首が前傾している猫背の人は、重心が前に偏りがちであるため、足の指に体重が乗ります。
また、ヒールが高い靴を履く人も重心が前に偏りやすいので注意しなければいけません。
他にもO脚の人は足の外側に、X脚の人は足の内側に重心が寄ってしまいます。
自分の重心がどこに寄っているのかは、靴の底を見ればわかります。
靴底の減りが激しい部分に体重や力をかけて歩いていることになるため、その部分に体重をかけないように歩く意識を持ちましょう。
適度な圧力も必要
人間の足の爪は本来内側に湾曲するように成長する性質があります。
何の圧力もかけずに放っておくと徐々に内側に巻いて巻き爪になってしまうのですが、立つ・歩くといった動作を当たり前にしていれば程よい圧力を地面から受けて、爪が巻いていくのを防ぐことができるのです。
病気などで寝たきりになってしまった人に、巻き爪の患者さんが多いのはこのためです。
また、立っている時も歩いている時も足の指が地面に着いていない「浮き足」も巻き爪の一因になります。
健康な足は、踵から足先まで土踏まずを除く全体が均等に地面に着いています。
しかし、浮き足になっている人は指の部分が上に反っているか、ギュッと丸くなってしまい地面にうまく着地できません。
これをサポートするために、指の付け根に強く力がかかり、魚の目やタコができている人も多いです。
ある調査によると現代女性の3人に1人が浮き足になっているというデータがあります。
自分が浮き足になっているかどうかを簡単にチェックする方法があります。
足の親指を手でつかみ、ゆっくりと反らせてみてください。
正常な人の足は、角度が45度~90度のあたりで止まりますが、浮き足の場合は指を逸らせるクセがついているため指が曲がりやすくなっています。
指の角度が90度以上曲がるようであれば、浮き足になっている可能性が高いです。
サイズの合わない靴は避ける
自分の足に合っていない靴を履き続けることは、巻き爪が発症する大きな原因のひとつです。
サイズが小さい、足先が狭くなっている靴は動くたびに足を刺激し、指が締め付けられて過剰な負担がかかります。
たまに履く程度ならばそれほど大きな影響はありませんが、毎日のようにサイズが合わない靴を履き続けたり、長時間立ちっぱなしの時にサイズが合わない靴を履いていると、指への圧迫が積み重なって爪に悪影響を及ぼします。
爪に横線が入っていたり、変色が見られる場合は爪が衝撃を受けている可能性があります。
逆にサイズが大きすぎる靴は、靴の中で足が遊んでしまい、踏ん張る力が必要になります。
すると、指の付け根にばかり圧力がかかるようになって、浮き足を引き起こします。
自分ではフィットしていると思っても、意外と自分に合っていない靴を履いている人は多いものです。
病院での治療法
巻き爪を悪化させるような姿勢や歩き方を矯正していくことで、巻き爪を改善していくことができます。
しかし、姿勢や歩き方の矯正は一朝一夕でできるものではありません。
長い年月をかけて身に付いたクセなので、治すためには相応の時間が必要です。
より効率よく巻き爪を改善していくためには、病院での治療も併せて行うのがおすすめです。
治療法には以下のような方法があります。
B/Sブレース方式
B/Sブレース方式は、ドイツで生まれた巻き爪の治療法です。
プラスチック製のスプリングプレートを直接爪に装着し、プレートに施されたスプリング力を利用して、爪が内側に曲がっていくのを防ぐ方法です。
爪全体に均等に力が加わるため、どこか一ヵ所に負担がかかることが少ないのが特徴です。
また、直接爪に装着するため、皮膚を傷つけず痛みも伴わないところが患者さんにも人気です。
施術時間も30分程度と短く、初期の巻き爪であれば装着してしばらくしたら痛みが軽減していくことも珍しくありません。
薄いプラスチックでできているため、見た目にもあまり大きな変化が無く、ネイルと塗ることもできます。
軽度・中度の巻き爪に適した治療法になっており、炎症が激しい時や肉芽ができているような重度の巻き爪には適していません。
矯正期間には個人差がありますが、平均で6カ月~9カ月程度の装着・1カ月に1回程度の張り替えが必要になり、料金は5000円~1万円が相場です。
マチワイヤー法
強い弾力を持つ形状記憶合金を爪に固定して、巻き爪を矯正する方法がマチワイヤー法です。
ドリルを使って爪に穴をあけ、ワイヤーの両端を爪に渡して医療用接着剤を使用してくっつけます。
爪の先の白い部分に穴を空けるため、皮膚に傷はつかず痛みもありません。
細いワイヤーが1本爪に通るだけなので、見た目にも大きな変化は無く、女性に人気の治療法です。
爪に穴を空けてワイヤーを通すので、外れにくいというメリットもあります。
こちらも1か月に1回程度ワイヤーの交換のための通院が必要です。
また、爪が伸びた白い部分にワイヤーを装着しなければいけないので、爪が短いままでは施術ができないという問題があります。
整骨院サキュレでは
サキュレでは、インベントプラスという国内でも珍しい施術法を取り入れております。
一般的なワイヤー矯正と異なり、爪を切除したり穴を空けることなく形を矯正することができる方法です。
軽度~重度まで幅広いタイプの巻き爪に適しており、手術以外の方法で巻き爪を治したいという方にも効果を実感していただけます。
爪の両脇にワイヤーを引っかけて、上から捩じ上げるという方法で、爪が短くても施術が可能です。
施術時間は短く、10分以内に終わることがほとんどです。
巻き爪の治療と共に、姿勢のお悩みや骨盤矯正などにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
長年悩まされてきた巻き爪が完治した喜びの声
それでは当院で施術を行った方の喜びの声を紹介します。
【痛みから解放され安心して歩けるようになりました】
若い頃からヒールの高い靴や、小さめの靴を履くことが多く、気が付けばひどい巻き爪になっていました。
市販の巻き爪グッズでセルフケアをしたり、病院で治療をしてきましたが、少し時間が経つといつの間にか巻き爪が再発しているということの繰り返しでした。
最近、年齢を重ねてきて昔よりも症状がひどくなり、治りにくくなってきて悩んでいました。
サキュレで自分の今までの症状や、現在の状態について相談し、施術を受けた後は、かなり痛みが治まっていました。
再発を繰り返して来たのは姿勢や歩き方が原因だったことも教えていただき、正しい歩き方のポイントや靴選びについて聞くことができて本当によかったです。
ありがとうございました。
丁寧なご感想をいただき、ありがとうございます。
サキュレでは、巻き爪自体の治療はもちろん再発を予防するためにどうしたらいいのかというご相談にも対応しております。
これからも歩き方や靴選びに気を付けて、健康な足で楽しく毎日を過ごせると良いですね。
歩き方と巻き爪の関係 まとめ
私たちは知らず知らずのうちに、足のトラブルを招くような姿勢や歩き方のクセを身につけてしまっています。
間違った姿勢や歩き方は、巻き爪だけでなく骨盤の歪みや肩こりなどの問題を引き起こします。
できるだけ早く矯正することが、巻き爪の悪化を防ぐために重要なポイントです。
自分だけでセルフケアをする場合、姿勢や歩き方の矯正まではなかなか難しく、結局は再発を繰り返すということになりかねません。
専門機関での客観的なアドバイスと症状に合った治療を施すことで、短期間で再発のしにくい治療をすることができます。
接骨院サキュレでも、患者さまの巻き爪の状態に合わせた治療法を提案させていただいております。
巻き爪の原因となっている姿勢の乱れが、骨盤の歪みなどからきている場合は、骨盤矯正なども同時に行ったほうが良い可能性があります。足は体の健康を表すバロメーターとも言われており、足のトラブルは全身の不調につながります。
長年巻き爪に悩まされている方、治療をしても再発を繰り返している方もお気軽にお問い合わせください。
気になる方はHPをご覧ください。
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