【痛くない…?】巻き爪で行う手術について

巻き爪の痛みと手術の痛み、どっちを取る?

「今巻き爪も痛いけど・・・手術するとしばらく鎮痛剤が手放せないなんてもっと痛そう!」

 

巻き爪の痛みは、爪そのものが皮膚に食い込む痛みもあれば、それを庇うように歩くために踵や膝などにも痛みが出るのが特徴的です。そのような不自然な歩き方をしていると、次第に骨格も歪んでしまい、腰や骨盤、背骨や頚椎にも悪影響が及んでしまうので、一刻も早く改善しておきたいところ。

 

しかし、巻き爪の治療となると一昔前の痛みを伴う手術をするイメージが根強いらしく、まだまだ矯正によって1日で、しかもその場で痛みから解放されることはあまり知られていないようです。

 

巻き爪の治療には麻酔を使わないとできないような術後も痛いものと、爪を持ち上げて矯正する痛くないものの2種類に大きく分けられ、その中でもどのような手術の方法を導入しているか、または矯正にどんな材質のものを使っているかなどによって、詳細は細分化されていきます。

 

痛みを伴う巻き爪の手術

①薬剤を使って爪の根元を焼き殺す方法

 

この方法は局部麻酔をしなければ痛くて耐えられない程の内容で、主に二段階の手術を行うことになります。まず初めに巻いている爪を縦に根元まで切り落としていき、その付け根にフェノールという薬剤を塗布して爪が生成される爪母の一部を焼き殺します。

 

麻酔が必要な手術ということで保険が適用されますし、矯正をしながら長期間かけて巻き爪を治していくというよりは、1日で巻き爪の巻いている部分だけを取り除いてしまうというスピーディな方法です。

 

しかし、巻き爪の一部を取り除いたからといって今後絶対に巻き爪が再発しないとも限らず、そもそもの巻き爪になった原因を残したままにしていると、細くなった爪の幅の中でまた巻き爪になることが多いようです。本来は爪で隠れているはずの皮膚が切除されて露出することになるので、術後の消毒や化膿、感染症などにはくれぐれも気をつけましょう。手術自体は1日で終わりますし入院の必要もありませんが、術後の経過は安静にしているのが一番です。

②爪の骨髄を切除する方法

 

局部麻酔をしてから巻き爪の巻いている部分を縦方向に切除し、最後は爪の根元にある骨と繋がる骨髄に傷をつけてその部分だけは爪が生えてこないようにする手術です。

麻酔をする注射も痛いのですが、麻酔が切れた後に数日から1週間近くかなりの痛みが伴います。それもあり、同じ要領ならばフェノールを使用した方が術後の負担も少ないことから、この方法を導入しているところは減っているようです。

 

しかし、巻き爪の知識が広まり、爪を残して治療していくことが周知されるようになるまでは、この昔の治療方法はポピュラーだったがために、「巻き爪の手術=入院しなければならない、とても痛いもの」というイメージが定着してしまったものと考えられます。考案者の名前から、鬼塚式という名前のついたこの手術方法を提案された場合は、他の方法が用意されていないか詳しく説明を求めてみましょう。

 

③爪を一切生えてこなくする方法

 

爪の根元にある半月型の奥にある皮下組織をメスで切除して、爪が一切生えてこないようにする手術です。爪を剥がす工程が必要なので麻酔が使われますし、そのために保険も適用されます。

見た目にはかなり不自然にはなりますが、手の施しようがないほど重度にまで悪化した巻き爪には、現在でも医師の判断のもとにこの手術が導入されています。

陥入爪を繰り返し、爪があることで足にまで感染症を起こし兼ねない、最悪の場合足を切断するなどの緊急性がある場合にも、この方法が有効となります。

 

この方法は巻き爪手術の最終手段ですので、まずは打つ手立てがなくなるほど放置せず、部分切除や矯正ができる程度の状態で専門機関を受診することをおすすめします。

 

④炭酸ガスレーザーによる切除

 

巻き爪の中でも陥入爪といって、炎症から化膿を起こし、肉芽腫にまで悪化してしまったものを切除する手術です。局部麻酔をしてその肉芽を取り除いていきます。肉芽を取り除いた後は、爪が皮膚にかからないように、チューブやクリップを使って爪を持ち上げる施術をするのが一般的です。

レーザー治療を行う前に、炎症止めや化膿止めを服用し、飲み薬や軟膏の段階で快方に向かえば手術する必要はありません。

 

痛くない巻き爪の施術

①爪と皮膚の間にチューブを入れる

 

アクリルガター法と呼ばれるこの方法は、比較的軽度の巻き爪の矯正に用いられることが多く、矯正力よりも皮膚と当たらないようにすることに重点を置いています。陥入爪の手術の跡に応急処置としてこの方法を導入している場合もあります。

 

また、ワイヤーなどで矯正をする前に爪の長さを整えるためにアクリルガター法を一時的に導入して爪が伸びるのを待つこともできます。重度の巻き爪にはチューブを装着しにくい点から、あまり適しているとは言えないようです。

②爪の端にクリップを引っ掛けて持ち上げる方法

 

超弾性の金属でできたクリップを爪の端に装着して、もとに戻ろうとする力を利用した矯正方法です。重度の巻き爪になってしまうと、クリップの力が負けてしまう可能性もありますが、中度まででしたら装着も簡単で手軽な矯正として需要が高い方法となります。

爪の先に引っ掛けるので5mm程度の長さ必要ですが、爪が伸びても切ってまた装着すれば良いので、何度も使えるのが最大のメリットです。

 

 

この点を応用して、巻き爪のセルフケア用品として、自分でもできる巻き爪クリップも市販されています。4000円前後と、グッズとしては高額な方に入るお値段ですが通院せずに矯正するという意味ではお値打ちなお買いものと言えそうです。

 

デメリットは、外れやすく足よりもクリップが飛び出しているのでストッキングが伝線しやすく靴下の中でも取れやすい、両側から持ち上げる構造のため片側だけ巻き爪だと装着した時に痛い、爪が分厚いと装着できない、クリップのフックが壊れやすい、サイズを間違えると散財になってしまう、などの点が挙げられます。

 

コットンパッキング法や、テーピング法では巻き爪の痛みが緩和せず進行している時、すぐに矯正するために通院するのが難しい時などに一時的に取り入れるには非常に便利です。ただし、セルフケアで悪化していると判断される場合は、すぐに専門機関を受診するようにしましょう。

 

 

サキュレでの治療方法

 

整骨院サキュレでは、巻き爪の専門医によるカウンセリングから、爪のクリーニング、ケア、施術までの過程を、お客様お一人おひとりに合わせた内容で丁寧に行っております。

炎症や化膿などがない健康的な爪の状態で矯正が可能であると判断された場合、処置を進めていきます。

矯正方法としては、インベントプラスという特殊なチタンワイヤーを使用する特許を取得した技術を導入し、画期的な施術を提案しております。

チタンワイヤーを爪の両端に引っ掛けて浮き上がらせ、皮膚と接触しないような角度に調整します。

爪の中心で繋ぎ止めるワイヤー自体は、上からジェルネイルと同じ要領でコーティングし、外からは触れないようになりますので家事や炊事などの邪魔になることはありませんし、穴を開ける必要がないので爪が伸びるのを待たずに施術をスタートできます。

 

この矯正方法は、今まで使用されてきたワイヤー矯正法よりも爪への負担を大幅に減らすことができ、1回の施術から目に見える効果を実感していただける内容となっております。

この方法を導入している専門機関が少ないことから、まだまだ一般的ではありませんが、巻き爪の矯正方法としてはこれから定着していくことが期待されている技術です。

 

インベントプラスにかかる所要時間は5分~10分程度です。また、ワイヤーを装着した爪が先端に伸びてくるまで1~2ヵ月は継続して装着していられますので、毎日取り換えなければならない手間もありません。

 

麻酔などが必要のない矯正の分類にはいりますので、術中や術後に痛み止めが必要になるような強烈な痛みはありませんし、巻き爪の痛さからその場で解放されるような画期的な方法です。

 

 

サキュレで施術をした人の感想

 

巻き爪の手術はかなり痛い!と年配の人に聞いていたので恐る恐る受診したところ・・・あっけなく痛みから解放されて終わりました。

 

施術していたただきながら痛いという前情報の話をしてみると、昔の巻き爪治療にはそういった痛い手術しか方法がなかった時代があり、その頃に治療をされている人にとっては「巻き爪=激痛」のイメージがあるのではないかというお話でした。

医療も進歩しているし、巻き爪の治療も進歩しているんですね!

 

最初は自分でなんとかしようと思って色々試したのですが、1日が終わる頃には爪が皮膚に食い込む激痛で仕事も意識半分に。帰宅時には泥のように思い足を引きずって帰る毎日でした。こんなに快適に矯正ができるなら、怖がらずにもっと早く受けておけば良かったです。

 

他にも、巻き爪が再発しにくい立ち方や歩き方なども教えていただき、自分がいかに変な姿勢で過ごしていたかよくわかりました。まずは通勤時に自分の足に合ったスニーカーを履いて、足の裏を満遍なく使ってたくさん歩くようにしたいと思います。

 

 

嬉しい感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。

 

巻き爪に悩まされる人は、今ほど多くないにしても昔から一定数は存在していて、放置しておいたがために激しい痛みをともなう手術が行われていた時代も確かにありました。しかし研究と改良が重ねられ、他の病気のように治療方法の選択肢も広がり、どのような爪にはどのような治療方法が合っているか、負担にならないか、生活に支障を来さないかなども考慮されるようになってきています。

 

巻き爪=爪を剥がす!・・・そんな時代はもう終わったのです。

 

日本ではまだ定着していない足の専門医や足学の分野も、アメリカでは盛んに研究されており、巻き爪の治療はこれからも進化していくことでしょう。今や温存して矯正し、再発しないようにすれば完治を目指せることがわかってきています。そういった知識のない人が、言われるがままに治療を受けて、後からそんな方法もあったのかと後悔されないように、私たちはできるかぎり正しい治療方法と情報を発信していきたいと考えています。

 

 

痛くない…?巻き爪で行う手術について  まとめ

 

今回は、痛い巻き爪の手術と、痛くない巻き爪の矯正を対比しながらお話を進めてきました。

痛いものは麻酔が必要となり、爪を部分的に切除するまたは全部切除する、肉芽腫を取り除くなどの治療を行うもので、手術後の痛みが激しいことから「巻き爪治療=痛い」イメージが定着していったものと考えられます。

 

反対に、矯正は痛くないけれど保険が適用されないから高い、安全性はどうなのか?と疑問視されることがあり、巻き爪に関する情報が遅れている側面があることがわかりました。

 

矯正の中でも実に様々なものがあり、軽度~中度に適しているものもあれば、中度から重度まで対応できるものなど幅広く用意されています。その中でも、セルフケアに応用されて市販されているのが巻き爪クリップをはじめとする矯正器具で、サイズの選び方や自分の巻き爪の状態によっては非常に有効活用できるものもあります。しかし、自己判断で矯正を開始して、爪が割れたり悪化したりするようなことがあると、巻き爪の矯正だけではない問題になってしまいますので、くれぐれも早急性を求めない意識が大切です。

巻き爪の痛みを伴う手術はスピーディですが術後すぐに日常生活に戻ることはできません。矯正となると、施術後も今まで通りの生活を送ることができますが、どの方法も数ヵ月から数年単位での通院期間を見ておく必要があります。同じように自分で矯正をしようと思った時も1回でなんとかしようとするのは無理ですので、巻き爪になるに至った年数と同じだけ矯正期間もかかるものだということを忘れないようにしましょう。

 

サキュレではインベントプラスによる巻き爪の矯正と、全身の整体を行っています。

手術という方法ではなく、日常生活を送りながら巻き爪を改善していくこともできます。

巻き爪は爪のトラブルでありながら、全身に関係していることの多い疾患です。

気になる症状がある場合はお気軽にご相談くださいね。

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