【気づいたら早めに対応!】巻き爪ってどんなもの?

日本人の10人に1人は巻き爪

 

意外と知られていませんが、自覚症状の無い方も含めると実は日本人の10人に1人は巻き爪を発症していると言われています。

なぜ自覚症状がないかというと、幼少期の頃からずっと自分の足はそういうものだと思い、疑問に持たないケースが圧倒的に多いからです。

 

しかし、放置していると爪が皮膚に食い込んだところが炎症を起こし、やがては細菌が入り化膿したりすることもある怖い病気です。

 

プロスポーツ選手は常に全身のケアをしており、どんなスポーツでも足には必ず負荷がかかるので、自分の力を120%発揮するために巻き爪は早期に治療しなければなりません。

 

しかし私たちは日常生活を送る上で、巻き爪により選手生命が左右されるかのような抜き差しならない状況にはならないため、歩行が困難に感じるまで放置してしまいがちです。

 

「もしかして自分も巻き爪なのでは…」と思い当たる方は、早めに専門家の診断を仰ぎましょう。

 

AMI88_kangaerumorigirl_TP_V

 

 

巻き爪になる理由

 

あまり知られていないのですが、爪はもともと何もしないと内側に曲がっていく習性があります。

特に足の親指は指の骨よりも爪の方が幅が広いため、爪からの圧力が勝っていると巻き爪のトラブルを引き起こしやすい指とも言えます。

ということは、誰しもが巻き爪になる可能性を潜在的に持っているということにもなります。

 

巻き爪になる理由は遺伝的なものから後天的なものまで様々です。

 

① 生まれつき

生まれつき巻き爪の方は両親も巻き爪であることが多くあります。

この場合は巻き爪が遺伝しているというより、爪の質が柔らか過ぎたり硬過ぎたりすることにより、よちよち歩きの時から、歩行時に爪にかかる圧力と爪が内側に曲がる圧力のバランスが取れずに巻き爪になっていくのです。

 

② 深爪

いつも深爪をしていると爪の周りの皮膚が盛り上がり、爪を圧迫して正常な爪の成長を妨げることになります。それを防ごうとしてさらに深爪をしてしまい、巻き爪が進行するという悪循環が起こります。

 

③ 運動不足

車の移動ばかりであったり、長時間のデスクワークなどにより日常的に運動不足だと、爪が内側に曲がる圧力より地面から爪へかかる圧力が足りないため、どんどん巻き爪は進行していきます。

 

④ 足に合わない靴を履いている

靴は一日中体の全ての体重を支えているので、大き過ぎても小さ過ぎても足に良いことはありません。靴の中で足が泳がない程度に固定されていないと指先へ十分な運動刺激が届きません。また、ヒールが高く前へ滑ってしまうようなハイヒールのパンプスは、指先が圧迫されるので巻き爪を助長します。

 

⑤ 急激な体重の増加

肥満や妊娠などにより、急激に体重が増加すると足へかかる負担が急激に増えてしまい、巻き爪予備軍だった方が深刻な巻き爪になる可能性が高くなります。

 

⑥ 爪水虫

白癬菌と呼ばれる細菌が爪の組織に入り込み爪が水虫になると、徐々に爪が水虫に浸食されて爪がボロボロになり、変形して巻き爪の原因となります。これは抵抗力の弱まっている寝たきりの老人に多いケースです。爪の水虫になると塗り薬では追い付かず、内服薬で治療することになります。

 

⑦ O脚

足全体で体重を支えていないため、外側ばかりに負荷がかかり、爪に適切な圧力がかかっていません。このため足の指が地面をとらえる力が劣化し、爪の周りだけでなく足の皮膚全体が硬くなっている方も多いです。

 

⑧ 偏平足

足の平で着地をするのが習慣になってしまい、アヒルのような平べったい足の形になります。偏平足の方は足指が正常に曲がらなくなると浮き指という症状になり、足指で踏ん張ることができないので後ろ重心になり、足のアーチが消失します。巻き爪だけでなく、肩こり・腰痛・肥満などをも引き起こす原因になりかねません。

 

MIMIYAKO85_namitosunahama20140726_TP_V

 

 

巻き爪の種類

 

巻き爪になる理由が多種多様なように巻き爪には種類があり、軽度から重度まで分類されます。

自分で爪が切りにくいところがあるという方は、実は巻き爪予備軍の可能性があるので、セルフチェックしてみましょう。

 

① ステープル型

その名の通り、ホッチキスの針のように両側が皮膚に角ばって食い込みます。

自覚が無く、重症化するまで放置している場合が多いです。

 

② 半ステープル型

爪の片側だけが角ばって皮膚に食い込んでいます。

爪の端が折り畳まれたその間に皮膚が挟まれ、歩行の際に激痛が生じます。

片側だけに違和感があるので、体の重心が崩れて膝や腰に必要以上の負担がかかります。

 

③ 半月型

ステープル型が角ばっているのに対し、半月のように緩やかな角度で皮膚に食い込んでいます。

今は日常生活に支障がない型でも、歩き方や足の形、靴選びなどでカーブがきつくなることが考えられます。

 

④ トランペット型

爪の中ほどから先にかけて、すぼまりながら湾曲しています。

爪の先になればなるほど内側に巻き込んでいるので、激しい痛みを伴います。

 

⑤ ピンサー型

爪の根元から全体が内側に湾曲しています。

重症化している場合は爪の端と端が近づき円になるほどであったり、『の』の字に見えたりします。

 

⑥ 陥入爪

内側へ巻き込む巻き爪と違い、爪の伸びる進行方向に食い込んでいきます。爪の成長速度が皮膚の盛り上がりに追いつかないので、痛みが生じるとどんどん深爪をしてしまい、陥入爪が悪化するという悪循環が起こるのはそのためです。

 

d684521a24f6eb7564fc9957d1510ff5_s

 

治療の後も気をつける

 

巻き爪は小さな足の爪のことだけに後回しにされがちですが、進行性のものであり、深刻化すると日常生活に支障を来すほどの大きな疾患となり得ます。

もしかして・・・と思っている方はお早めに専門家へご相談ください。

症状に合わせてきちんと治療すれば完治させることも可能なのです。

 

AL101_natuin0120140830001_TP_V

 

しかし痛みが無くなったからといって油断をしていると、再発することの多い病気でもあります。

 

・足のアーチが衰えないようにストレッチをする

・厚くなり過ぎた爪は薄く削る

・足全体を柔らかく揉みほぐす

・足に合った靴を選ぶ

・身長に見合った体重を維持する

・足のアーチを整える

・深爪しない

・脚のねじれを取る

・正しい姿勢と重心を知る

・正しい歩き方をする

 

これらのことを意識して、巻き爪の予防をしながら、より健康で快適な生活を送ることを心がけましょう。

気になる方はHPをご覧ください。

巻き爪バナー決定

 

その他の記事