【意外に多い!】怪我をキッカケに発症する巻き爪

怪我をしたら巻き爪にも要注意!

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先日、このようなお悩み相談をいただきました。

【怪我をキッカケに爪に痛みを感じるようになりました】

 

現在大学2年生で、趣味でフットサルをしていますが、先日怪我をした時に爪が途中で割れてしまいました。

何も考えずに、貼っておくだけで良いパッド型の絆創膏貼ってほかっていたら、傷は治ってきたようで盛り上がっていますが、爪の再生が追い付かずに皮膚とぶつかって炎症を起こしているようです。

 

切るにも切れないですし、かといって先に治りかけている皮膚に爪が当たって痛い時もあります。

自分ではどうにもできないので、何か良い方法はありませんか?

スポーツが好きですし、できればこれからもフットサルをはじめトレーニングも続けていきたいです。

 

よろしくお願いします。

 

 

ご質問ありがとうございます。

スポーツをしている時の怪我から巻き爪になることは、意外と日常的に起こるものです。

爪と皮膚が引き離されるだけでも相当痛いのですが、ここにさらに爪が巻き込むようになると、皮膚は治っているところに爪が再生するだけで痛いという現象が起きます。

爪が刺さることで常に雑菌も入りやすくなり、炎症を起こしたものが悪化すると、治りにくい肉芽となって腫れあがることもあります。

これを巻き爪の中でも、特に陥入爪と呼ばれています。

 

他の巻き爪との違いは、爪の端もしくは両端が巻いている巻き爪と違い、途中から変な方向に巻くようになることで、ほとんどのセルフケアが通用しないというところにあります。

爪の端が皮膚に到達していないため、コットンパッキングやテーピングをする余地はありません。

巻き爪ブロックを装着する幅もありません。

巻き爪ロボをするには怪我がまだ完治していません。

このように怪我が治るのを待っていると、巻き爪が進行してしまうという困ったことになります。

 

専門機関では、爪が途中から割れて再生を待たずに爪母から爪を生えてこないようにする方法も行っていますが、今回の質問者様のように足に力の入るスポーツを続けたい場合、爪を完全に除去してしまうことはおすすめできません。

足の間隔も変わりますし、何より踏み込んだり駆け出したりする力が激減することが否めないからです。

 

怪我をキッカケに始まる陥入爪とは?

 

爪がトゲのように皮膚に刺さり、炎症が悪化し肉芽となって盛り上がってくる、感染症の一つです

爪が皮膚を巻き込んで炎症を起こすのとは違い、爪の端が鋭利に皮膚に刺さっている部分を取り除かなければなりません。

ほとんどのトゲは数ミリ単位の小ささですが、化膿した皮膚に刺さることで常に傷から雑菌が入り込んでいる状態が続いてしまうので、最終的には肉芽となって根本的な解決が難しくなります。

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巻き爪のひとつとされているのは、爪の端が皮膚と接触していることで起こる症状だからであり、ほとんどの重症化した巻き爪に陥入爪が見られることから注意が喚起されています。

陥入爪の特徴は、爪が明らかに巻いているように見えなくても、爪の端が当たっている皮膚が赤く腫れているところにあります。これは重症化する一歩手前ですから、早めに陥入爪を取り除いておくか、皮膚と接触している部分を隔離することで悪化を防ぐことに繋がります。

 

陥入爪になる原因の第一位は、意外にも深爪であると言われています。

きちんと切りそこなった爪が伸びる時に皮膚に刺さり、炎症を起こしやすくなるからです。

この場合は爪を切り過ぎずに指に掛かるぐらいに残しておくことで、ほぼ改善することができます。

他にも質問者様のように怪我をして爪を損傷して、再生する過程で陥入爪になるケースも多いです。これは爪が完全に伸びきるまでは、誰にでも起こりうる巻き爪の一つです。

 

爪が再生するまでにできること

 

スカルプチュアネイルを取り入れて、爪のピンクの部分が定着するまで補正するという方法があります。

ネイルはオシャレだけが目的ではなく、爪を健康的に補正する時にも役立てられています。

爪を長くする時の手順で、爪が生え切っていない部分を補い、形を良く見せることができます。

深爪のしすぎでピンクの部分が潰れそうになっているような状態にも施すことが可能で、長期間施術を続けることで、爪と皮膚を定着させていきます。

これを応用して、怪我をして爪が途中からなくなっている状態にも補正をして、皮膚の盛り上がりに負けることなく、自然に爪が伸びるのを目指していきます。

 

ただし、スカルプチュアネイルをする際は、皮膚に疾患があっては施すことができません。

炎症や感染症などが見られる場合は、直ちに専門機関を受診することをおすすめします。

他にも、内臓に持病をお持ちの方で爪に異変が起きている、遺伝的に爪が変形しているなど、補正は困難だと思われる場合も施術を見送ることがあります。

また、爪の再生のお手伝いはできますが、年齢を重ねたことによる爪の縦皺は補正の効果が見込めないという一面もあります。

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陥入爪はまず専門機関で炎症を抑えてから

 

陥入爪になっている場合、そのままにしておいても改善されることはほとんどありません。

肉芽が大きくなり、悪化する前に専門機関を受診するようにしましょう。

皮膚が炎症をおこしている時は、矯正や爪の補正などどの方法も適用することができませんので、まずは皮膚の疾患をしっかり完治させておくことが先決です。

その後、陥入爪の原因となる爪のトゲを取り除き、肉芽の肥大化を防がなければなりません。

 

専門機関で陥入爪の施術を行う場合、様々な方法があります。

①フェノール法

爪の一部を根元から生えてこないように薬剤で焼き殺す方法です。

爪の幅が細くなることで、皮膚との接触を避けることができるので、陥入爪の施術として用いられることが多いです。

肉芽の対策にはなりますが、爪が本来持っている巻く力は変わりませんので、爪の幅が細くなった中で巻き爪が再発することもあります。

巻き爪と陥入爪を同時に発症している時は、この方法を取る前に陥入爪を完治させてから巻き爪を矯正するという手順を踏むことで、爪を保存しながら再発を防止することに繋がります。

 

②ガター法

陥入爪を起こしている部分に切り込みを入れて、シリコン素材の半分に切ったチューブをクッションの要領で詰める方法です。

肉芽の肥大化を抑えることができ、皮膚と爪の接触を避けることもできるので、巻き爪を併発していない陥入爪だけであれば大変有効な手段と言えます。

しかし、この方法を推奨している専門機関が少ないことから、爪を切除しただけで終わって、再発を繰り返すというケースも多いようです。

③爪母完全切除

フェノール法を応用し、爪が再生するのを一切遮断してしまう方法です。

とても強い薬剤ですので、爪が生えてくることは2度とありません。爪がないというのは見た目にも大変不自然ですので、この施術を決めるにはかなり慎重な判断が必要となります。

また、爪がなくなったから肉芽が治るというわけではなく、一度肉芽まで感染症が大きくなると、根本的に解決をしなければ炎症を繰り返すことになりかねません。

 

 

何科を受診するか迷った時は、まず爪は皮膚の一部ですので皮膚科を受診します。

巻き爪と同時に化膿や肉芽などが見受けられる時は、形成外科でも受診できますが、手術が必要かどうかのジャッジもまずは皮膚科で診断される場合がほとんどです。

巻き爪により皮膚に炎症が起こっている時は、矯正に関するあらゆる施術を行うことを見送らなければなりません。

まずは爪と皮膚の間で起こっている問題がないかどうかを確認しておくためにも、専門機関を受診することが最優先となります。

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サキュレでの施術方法

 

整骨院サキュレでは、巻き爪の専門医によるカウンセリングから、爪のクリーニング、ケア、施術までの過程を、お客様お一人おひとりに合わせた内容で丁寧に行っております。

炎症や化膿などがない健康的な状態で矯正が可能であると判断された場合、処置を進めていきます。

 

矯正方法としては、インベントプラスという特殊なチタンワイヤーを使用する特許を取得した技術を導入し、画期的な施術を提案しております。

チタンワイヤーを爪の両端に引っ掛けて浮き上がらせ、皮膚と接触しないような角度に調整します。

爪の中心で繋ぎ止めるワイヤー自体は、上からジェルネイルと同じ要領でコーティングし、外からは触れないようになりますので、靴下やストッキングを着用する時も邪魔になりませんし、チタンワイヤーの中にゴミが入る心配もありません。

この矯正方法は、今まで使用されてきたワイヤー矯正法よりも爪への負担を大幅に減らすことができ、1回の施術から目に見える効果を実感していただける内容となっております。

この方法を導入している専門機関が少ないことから、まだまだ一般的ではありませんが、巻き爪の矯正方法としてはこれから定着していくことが期待されている技術です。

 

インベントプラスにかかる所要時間は5分~10分程度です。また、ワイヤーを装着した爪が先端に伸びてくるまで1~2ヵ月は継続して装着していられますので、毎日取り換えなければならない手間もありません。

 

インベントプラスに使う特殊なチタンは磁気を帯びない性質を持っているので、手術を控えた年配の方や体調に不安のある妊婦さんでも安心してご利用いただけます。

サキュレで施術をした人の感想

 

まずは炎症を起こしているところが膿まないように、専門機関で出された内服薬を服用してからの施術となりました。

もはや消毒を行っているだけでは雑菌の繁殖が止まらなかったようで、巻き爪の矯正の前に治しておく必要があったからです。

その後、爪のピンクの部分はかろうじて残っていたので施術をしていただき、皮膚に食い込むことがなくなっただけで痛みがほとんどなくなり嘘のようでした。

 

もしも今後、また爪が剥がれるような怪我をした時は、絆創膏を密着させず通気性を良くしておいた方が良いことを聞き大変ためになりました。

まだ完全に爪が生え切っていないので、定期的に通いながら爪と皮膚が全て元通りになるまで施術をしてもらうことになりそうです。

 

矯正をしたままでもスポーツを再開できそうなことが何より嬉しいです!

 

 

嬉しい感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。

 

爪はどの部分で損傷したかによって、その後の生え方も気をつけるべきことも違います。

特に、陥入爪で重症の肉芽ができている場合は要注意で、摘出をするか抗生物質を服用するなどして、まずは炎症を抑えることが先決となります。

 

膿が出ている段階で専門機関を受診しておくことが良いでしょう。

皮膚科であれば皮膚のことも爪のことも説明を受けられますので、今自分がどういう状態なのかを客観的に判断してもらう材料となります。

巻き爪の矯正も、人口爪やスカルプチュアネイルの装着も、まずは皮膚に異常がないという点が最低の条件となってきます。

 

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意外に多い!怪我をキッカケに発症する巻き爪  まとめ

 

サッカーやフットサル、バスケットボールやハンドボールなど、「踏み込む」と「駆け出す」を激しく繰り返すスポーツは爪に負担がかかりやすく、怪我をした時に巻き爪になりやすい傾向にあります。

もしかしたら、怪我をして爪が途中で割れたり剥がれたりするなどのトラブルがなくても、巻き爪を発症している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

爪は巻く力と、地面からの衝撃のつり合いが取れている時に一番よい状態で伸びます。

また、ネイルをしたままで極度に乾燥した状態が続いていた部分だけ硬く変色して巻き爪に変化する、紫外線対策をしていなかったために巻き爪になる、など外からの刺激に弱い一面もあります。

爪が再生するには半年から1年ほどかかることが多く、怪我をした後や割れた後に生えていく爪は薄くて柔らかいために、なかなか定着せず皮膚の方が盛り上がってしまうことがほとんどです。

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この課程で、雑菌が入らないようにしておかないと、後々になって巻き爪の矯正が遅れることになります。

手の施しようがないほど細胞が壊死しているような最悪の場合は、切断・・・という可能性もあります。

そのぐらい、爪のトラブルは軽く見てはいけないということなのです。

爪に損傷を起こした時は、まず専門機関を受診し、傷と爪の再生の両面からアプローチしていけると良いですね。

 

そして長い時間がかかっても爪の健康を取り戻しておくことが、その後の生活をストレスなく快適に送ることに繋がっていきます。たかが爪のことと放置せず、まずはお気軽にご相談ください。

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