【爪は食事から!】巻き爪と栄養バランス

ダイエットで巻き爪に…!?

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【こんなお悩み相談をいただきました】

 

年々、体型が気になるようになり、ダイエットを始めました。

ところが食事の量をいつもより減らしても体重は思ったより落ちず、食事の量を元に戻すと太りやすい体になり、何を食べても太りそうで心配です。

 

さらにダイエットを始めてから爪に白い筋が入り、ツヤがなくなり、巻き爪が進行してきたように思います。髪の毛もパサパサで、してみたい髪型も決まりません。

 

ダイエットと巻き爪は関係あるのでしょうか?

できれば綺麗な体型と健康的な爪をもう一度取り戻したいです。

よろしくお願いします。

 

 

ご質問ありがとうございます。

巻き爪に悩まされているのは老若男女問わず日本人の10人に1人と言われていますが、イエットに目覚める10代後半から20代前半の女性にも巻き爪が増えているのは、靴のせいだけではないようです。

栄養士の指導のもとに食事のコントロールができるのが一番理想的ですが、個人的な判断でダイエットをすると極端に食べる量を減らしてしまうことが多く、ほとんどの人は栄養が足りていないのが実情です。

 

食べる量を減らして最初の内は、すぐに体重が落ちるのでダイエット成功と思われがちですが、体が栄養不足を感じた時に最初に燃焼しやすい脂肪に変えられるのは筋肉で、筋肉が脂肪に変わることで一見体重が減ったかのように感じます

しかし質問者様のように、徐々に栄養が体の隅々まで行き渡らなくなり、髪の毛や爪などいわゆる「死んだ角質」で成り立っている部分は後回しにされてしまうのです。

栄養の足りていない爪はしなやかさや瑞々しさを失い、硬くなり巻き爪を発症しやすくなります。

一見、何の関係も無さそうな巻き爪とダイエットですが、とても密接な菅家があるというわけですね。

 

そこで今回は、栄養バランスと巻き爪の関係についてお話していきたいと思います。

 

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爪を形成するのに必要な栄養素は?

 

タンパク質

爪は、人間の臓器や皮膚・血管などすべてを形作っているタンパク質が無ければ、正しい新陳代謝が行われず、古い角質が残ったまま積み上げられていきます。この悪循環を避けるには、質の良いタンパク質を3食に分けてきっちり摂取することが大切になってきます。

タンパク質には2種類あり、動物由来のものと植物由来のものに分けられます。

動物性タンパク質は、牛肉、豚肉、鶏肉、魚類、牛乳、バター、チーズ、卵などから摂ることができます。

植物性タンパク質は、豆類、芋類、小麦粉やそば粉などから摂ることができます。

これらの両方をバランス良く食べることで、消化の際に胃腸に負担をかけることなく吸収できるようになります。どんなにバランスの良い食事を心がけていても、下痢や便秘などの不調で正常に消化吸収できていなければ体には栄養として見なされませんからね!

 

ビタミンA

タンパク質が体内でそれぞれの臓器や血管、皮膚などを形成する「ケラチン」という細胞に生まれ変わるためには、ビタミンAはなくてはならない存在です。

このビタミンAを摂るには鶏や豚のレバーがおススメですが、苦手な方も多いと思いますので、体内でビタミンAに変身できる緑黄色野菜を知っておくととても役に立ちます。

しその葉、モロヘイヤ、ヨモギ、ほうれん草、小松菜、バジル、人参、カボチャなどがその代表格です。これらの緑黄色野菜はβカロテンを多く含んでおり、体内でビタミンAに変身してくれるので、細胞の新陳代謝を助けてくれますし、抗酸化作用もあるので若々しい体づくりには欠かせない栄養と言えます。

 

ビタミンE

脂と相性の良いビタミンで、潤滑油の役割を果たします。

ダイエット中には特に油分が不足しがちなのですが、油分を全く摂取しないと体中の細胞は水分を保持できなくなり、カサカサで潤いのない壊れやすい細胞ばかりになってしまいます。

健康的な髪の毛や爪を手に入れるためには、良質な油分から摂れるビタミンEは欠かせません。

アーモンドや落花生など脂肪分の多いナッツ類にも多く含まれていますし、ひまわり油、べに花油、こめ油、コーン油などから摂取することもできます。

揚げ物はダイエットの大敵と思われがちですが、適量を意識することにより、肌や爪の潤いをキープするためには必要な栄養となるのです。

 

鉄分

鉄分=血液というイメージがあるのですが、血液が運んでいるのは赤血球、白血球、栄養分だけではなく、細胞が生まれ変わるのに十分な酸素も運んでいます。

鉄分が不足すると同時に酸素不足になり、細胞が生まれ変われず爪が白くなったり弱くなったりします。

妊婦さんが検診の時に爪をチェックされるのは、鉄分が不足していないかを判断するのに爪が一番わかりやすいバロメーターになるからです。

鉄分を多く含む食べ物は上述のレバーや緑黄色野菜に加え、ひじきやきくらげなどの海藻類などがあります。

 

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栄養バランスに気をつけながら巻き爪の進行を食い止めるためには?

 

巻き爪は運動不足により進行することがわかってきました。

爪にはもともと巻き込む力があり、運動をしないと地面からの反発が足りなくなるので、巻き爪になりやすくなります。

食事制限のダイエットをしていると、摂取カロリーを控えた安心感から運動量が不足しがちなので、カロリーを減らすことよりもカロリーを消費する方向に考え方を変えていきましょう。

運動をする際は、正しい姿勢でないと腰や膝に負担がかかり、巻き爪の痛みをかばって違うところにトラブルを起こすこともあります。

猫背になっていないか、骨盤は歪んでいないか、O脚・X脚など膝や足に負荷のかかる骨格になっていないかなど今一度チェックしてみることも必要です。

 

専門機関での巻き爪の治し方

 

 

・爪の部分切除

巻き爪が皮膚と接触し炎症を起こしたり化膿したりしている場合、爪の一部を切除することがあります。局部麻酔を使用するので痛みを感じることなく施術を受けることができます。

皮膚に食い込んでいる爪の一部だけを切除するので、炎症や化膿はすぐにおさまりますが、爪が伸びてきたときに巻き爪が再発する確率が高いと言われています。

入院もせず、施術時間も10分~30分程度なので、早急になんとかしたい場合には有効です。

爪が伸びてくる過程で、巻き爪の再発を予防することを忘れないようにしましょう。

 

・フェノール法

爪が生えてこないように、爪の付け根の爪母からフェノールという薬品を使って焼き殺す方法です。

部分切除の場合は爪母を殺さないのでまた爪が生えてきますが、フェノール法の場合は爪の幅自体が細くなる、もしくは爪が全部生えてこないようにすることになります。

フェノール法で爪の幅を細くしても、細くなった爪の幅の中で巻き爪になるケースもあり、絶対に再発しない方法であるとは言い切れません。

爪を全て生えてこないようにしてしまうと、力を入れる、踏み込むなど爪の反動を使うことができなくなるので、スポーツを続けることを視野に入れている人には適さない方法と言えます。

 

・プレート矯正法

形状記憶合金プレートがもとに戻ろうとする反動の力を利用して巻き爪を矯正する方法です。

爪の長さが無くても施術可能なので、ワイヤー矯正法よりも早い段階からスタートすることができます。しかし重度の進行した巻き爪には適さず、その矯正力で適応できるのは中度までと考えておいた方が良さそうです。

爪が伸びるごとにプレートを付け替える必要はありますが、爪を切除せず残したまま時間をかけて矯正していくので、その後の生活習慣に気をつけることで巻き爪の再発を防ぐのも無理ではないでしょう。

 

・マチワイヤー法

爪の白い部分の両端に穴を開けてマチワイヤーを通し、ワイヤーが元に戻ろうとする力を利用して矯正する方法です。矯正力はプレート矯正法よりも強いので、重度の巻き爪にも対応できます。

しかし爪にある程度の長さが必要となってくるので、まずはプレート矯正法で爪を伸ばしてからマチワイヤー法に移行することが多いです。

爪が生え変わる半年から1年かけて、ワイヤーを取り換えながら矯正していきます。1回の費用が10000円ほどで、定期的に受け続けると比較的高額な施術となることを想定しておきましょう。

 

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サキュレでの施術方法

 

整骨院サキュレでは、巻き爪の専門医によるカウンセリングから、爪のクリーニング、ケア、施術までの過程を、お客様お一人おひとりに合わせた内容で丁寧に行っております。また矯正方法としては、インベントプラスという特殊なチタンワイヤーを使用する特許を取得した技術を導入し、画期的な施術を提案しております。

この矯正方法は、今まで使用されてきたワイヤー矯正法よりも爪への負担を大幅に減らすことができ、1回の施術から目に見える効果を実感していただける内容となっております。

この方法を導入している専門機関が少ないことから、まだまだ一般的ではありませんが、巻き爪の矯正方法としてはこれから定着していくことが期待されている技術です。

 

インベントプラスにかかる所要時間は5分~10分程度です。また、ワイヤーが先端に伸びてくるまで1~2ヵ月は継続して装着していられますので、長期的な予定に備えておくこともできます。

 

インベントプラスに使う特殊なチタンは磁気を帯びない性質を持っているので、手術を控えた年配の方や体調に不安のある妊婦さんでも安心してご利用いただけます。

 

サキュレで施術をした人の感想

 

ダイエットを始めてから、体重は落ちないし体型も思うように変わらないのに、髪の毛はパサパサになり爪は分厚く乾燥して巻き爪になってしまい、本当にストレスに感じていました。

食事の量を減らすことで安心してしまい、運動量が減っていたのもよくなかったのかもしれません。

 

今回施術を受けて驚いたのは、1回の施術で巻き爪の痛みが軽減したことはもちろんですが、なかなか痩せなかった理由まで教えていただけたことです。

 

もともと下半身が太りやすくて悩んでいた原因は骨盤の歪みにあったようで、骨盤と猫背の調整もしていただき、姿勢が良くなったことで顔の周りがスッキリしたように感じます。

これからは無理なダイエットは控えて、良い姿勢と骨格をキープしながら、運動で基礎代謝を上げて巻き爪の予防についても考えていきたいです。

嬉しい感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。

 

思わぬ所に巻き爪の原因が潜んでいるとはなかなか気づかないものですよね。

私たちは巻き爪の施術と併せて、進行した原因や、そのような生活習慣に至った経緯まで、お客様一人ひとりに向き合って最適な方法をご提案しています。

体に起こるお悩みは一つとは限らず、たいていの場合繋がりがあるのです。

その繋がりを客観的にわかりやすくご説明することで、安心して施術を受けていただけると考えています。

 

【爪は食事から!】巻き爪と栄養バランス  まとめ

 

さて今回は、ダイエットを始めてから巻き爪が進行してしまったお話を受けて、栄養のバランスと巻き爪の関係についてお話してきました。

爪のターンオーバーはどうしても体の中で後回しにされてしまうので、十分な栄養のある食事をしていないとカサカサになったりゴワゴワになったり、爪のトラブルになりがちです。

栄養に加え、水分や油分の足りない爪は縮みやすく、巻き爪を進行しやすい状態となってしまいます。

体中の全ての細胞が生まれ変わるには約90日必要だといわれており、爪に関して言うと生まれ変わるのに約180日必要であり、ほんの数日食事に気をつけた程度では健康的な爪に生まれ変わることはありません。

毎日3食栄養バランスの良い食事をするのは難しい、外食が多い、一人暮らしでなかなか全ての栄養素を網羅できるメニューを考えられないという人も諦めてはいけません。

 

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家で料理をする時は鉄製のフライパンを使う、鉄のヤカンでお茶を沸かすなどの小さな積み重ねから鉄分を吸収することもできますし、外食が良くないわけではなくタンパク質や緑黄色野菜を意識して食べることができれば問題ないのです。

どのような食べ物にどのような栄養価があり、体の中でどのような働きをするかという正確な知識を身につけることが、健康のためにも様々なトラブルと予防するためにも大変役に立ちます。

せっかくバランスの良い食事を心がけるのであれば、それを消化吸収する胃腸などの器官も健康でなくてはなりません。

 

体の中から爪の健康を考える。

そして巻き爪の予防とともに、爪以外の姿勢や骨格など全身のバランスを調整しながら、無理せず良い習慣を身につけるという過程を楽しんでいただけたらと考えています。

 

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