【怪我をしたら注意!】骨折した時に気をつけたい巻き爪

爪を怪我したわけでもないのに、巻き爪になるのはどうして?

 

「先日足首を骨折して松葉杖生活をしていたのですが、気づいたら怪我をした方の足の爪だけ巻き爪になっていました・・・」

 

巻き爪というと、物理的に爪が押される状態が続くことが原因で発症するものと思われがちですが、全く違う原因で発症するケースもあります。

それは大きく分類すると、地面に足が着く頻度が少なくなって起こる巻き爪です。

 

具体的には、寝たきりで歩くことができなくなって起こるもの、寝たきりまではいかなくても運動不足になって起きるもの、外反母趾や浮き指で地面に足が本当の意味で着地できずに起きるもの、怪我をして一時的に両足のバランスが変わって起きるものなどが挙げられます。

 

それを知っておけば事前に予防することもできますし、もし巻き爪になったとしても対処法があれば焦ることもないでしょう。

 

それでは巻き爪を発症する原因とその種類について考えていきたいと思います。

 

 

巻き爪を発症する原因とその種類

爪が圧迫されて発症する巻き爪

一般的な巻き爪のイメージにあるように、実際にその大半を占めるのがこの種類の巻き爪です。

爪に限らず人間の体は少なからず形状記憶の能力が潜在的にあるものですが、爪も長時間押さえ付けられているとその形になっていこうとして変形していきます。

爪が圧迫されるのにも色々なタイプがあり、その圧迫を防げるようになれば、巻き爪の進行を食い止めることにも矯正をした後の再発の予防にも繋がります。

 

爪が圧迫されやすいのはこんな時

 

→靴がきつい・・・つま先で指に遊びが全くない靴を履いていると、指同士がぶつかって足の親指に限らず巻き爪になってしまう危険性があります。

 

→靴がゆるい・・・靴の中で足がグラグラ前後左右に動いてしまい、足が靴の壁に押されて巻き爪になることがあります。

 

→ヒールが高い・・・5センチ以上のヒールをよく履く人は要注意。前のめりになって爪に負担がかかっていると、次第に巻き爪になってしまうことも。

 

→靴が硬い・・・足に馴染む革靴は自分の足の形になっているメリットがありますが、素材や造りによっては歩く度につま先を圧迫しているかもしれません。

 

爪の周辺の傷が原因で発症する巻き爪

 

巻き爪の中には、ただ爪が巻くだけではない種類のものがあります。

そんな巻き爪を陥入爪といい、ただ巻くだけの巻き爪とは治療方法が異なり、場合によっては治療期間が長引くこともあります。

この原因の巻き爪は自然治癒できないほど悪化することが多く、専門機関を受診せずに巻き爪と自覚していない人もいるので注意が必要です。

 

症状としては、最初に爪の横が赤く膨らみ痛みや熱をともなって炎症を起こし、悪化すると次第にその部分が肥大化し、進行すると肉芽腫という腫瘍の一種が皮膚の周辺にコブのように膨れ上がり、靴を履くのも難しいほどになります。ここまで進行してしまうと、傷を消毒しているだけでは追い付かず、飲み薬の服用が必須となるでしょう。

 

爪の周辺の傷から巻き爪になりやすいのはこんな時

→深爪をしている・・・深爪をすると、爪と皮膚を繋いでいる溝にある皮膚(爪下皮)が露出してしまい、とても無防備な状態になります。そこで小さな傷がついたり怪我をしたりすると、一気に細菌の温床となり陥入爪が進行していきます。

 

→ささくれを無理矢理剥がす癖がある・・・ささくれは小爪とも呼ばれており、爪として成長できなかった残りの部分です。そのため意外と爪の根元(爪母)ではしっかりと根を張っているので、無理矢理剥がしてしまうと必要以上に深い傷となってしまうこともあります。

 

→爪を切った断面にトゲが残っている・・・爪を切った後にヤスリなどで綺麗に断面を整えておかないと、トゲが横の皮膚に刺さり陥入爪になるリスクが高まります。

 

足が地面に着地しないことで起こる巻き爪

巻き爪は爪が外側から圧迫される外的要因でも発症しますが、地面からの刺激不足による内側からの原因でも発症することが知られるようになってきました。このブログでもよくお話している「爪は何もしないと巻く力の方が上回ってしまう」という要因によるものです。

手の指も同じで、私たちは意識せずに手を使っているので爪が巻く力を実感することはなかなかないのですが、手の作業を一切やめて何も触らずに何も持たずに過ごしてしると、徐々に内側に巻いてくるというデータもあります。

 

足が地面に着地していないのはこんな時

→浮き指で完全に足の指だけが浮いている・・・外反母趾の一種である浮き指になっていると、歩いていても指が地面をとらえていないので爪に必要な負荷を感じていません。根本的に浮き指を治さない限り巻き爪だけでなく、冷え性や頭痛、慢性疲労などに悩まさることになります。

 

→寝たきりの状態が長い・・・老人向けの施設でも巻き爪は大変深刻な問題となりつつあります。加齢にともない爪の質も分厚くなっているので、巻く力もスピードアップしてしまうことが巻き爪の進行を早めている要因です。

 

→怪我などで片方の足だけ庇っている・・・松葉杖で片方の足を庇っている状態が長く続くと、足が着地せずに爪が巻いてしまうことがあります。怪我だけでなく、左右の足の長さが違っていると、歩行のバランスが崩れて巻き爪リスクを高めている可能性もあります。

 

→運動不足・・・単純に、足は着地していてもその頻度が少なすぎる時です。1日に最低でも5000歩は歩くことを心がけたいですね。

 

 

骨折をしてから巻き爪になってしまったら何をするべき?

 

①爪を伸ばす

 

指からあまりにも飛び出るほど伸ばす必要はありませんが、白い部分が指を覆う程度には爪に余裕を持って切り揃えておくようにしましょう。

爪が伸びていると不潔に感じる人もいるかもしれませんが、骨折をしていると入浴もままならず清潔に保つのが難しい環境が続きます。その状態で深爪から皮膚に細菌が侵入してしまうと一気に化膿してしまう恐れがあり危険です。

通常の生活が送れるようになるまでは、爪をある程度長めにしておいた方が巻く力が分散して巻き爪が発症するリスクを抑えることに繋がります。

 

②コットンパッキング

軽度の巻き爪で、化膿などの炎症がない場合に行うことができるセルフケアの代表です。

爪と皮膚の間に小さく丸めたコットン(無い場合はティッシュペーパー)を詰めて、爪が皮膚に食い込むのを和らげる方法になります。

骨折した時に一時的に足が着地する頻度が激減した程度であれば、また歩行を開始すれば多くの巻き爪は自然に改善されていくはずです。この方法は、そんな一時的に爪の巻く力を、皮膚との間にクッションを入れて代用するのに大変有効です。

 

③テーピング

 

絆創膏やテーピング用テープを爪の横の皮膚を引っ張るように巻き付けて、爪と皮膚に隙間を作る方法です。コットンパッキングするには爪の白い部分が足りない時でも手軽に開始することができ、軽度の巻き爪であれば痛みを緩和することができます。

テープの力が弱まると意味を成さなくなってしまうので、定期的に取り替えて衛生面には注意しましょう。

 

④マッサージ

 

爪とは直接関係ないように思われるかもしれませんが、指先から足の指の間を広げるようにマッサージしておくと爪にも適度な刺激となります。

また、骨折により長期間歩くことができないでいると、どうしてもリハビリを始めた時に身体への負荷が一気にかかって筋肉に疲労が溜まりやすくなります。マッサージを続けることで筋肉が固まってしまうのを防ぐのに効果的です。

 

いずれの方法も、入院中あるいは通院中から行うことができるものばかりではありますが、行っても良いものか主治医や専門家に相談をしてから始めるようにしてください。体勢によっては難しいものもありますので、巻き爪のケアをしようとして違う所を痛めてしまう・・・などの二次的災害には十分気をつけて行いましょう。

 

 

サキュレでの治療方法

 

整骨院サキュレでは、巻き爪の専門医によるカウンセリングから、爪のクリーニング、ケア、施術までの過程を、お客様お一人おひとりに合わせた内容で丁寧に行っております。

炎症や化膿などがない健康的な爪の状態で矯正が可能であると判断された場合、処置を進めていきます。

矯正方法としては、インベントプラスという特殊なチタンワイヤーを使用する特許を取得した技術を導入し、画期的な施術を提案しております。

チタンワイヤーを爪の両端に引っ掛けて浮き上がらせ、皮膚と接触しないような角度に調整します。

爪の中心で繋ぎ止めるワイヤー自体は、上からジェルネイルと同じ要領でコーティングし、外からは触れないようになりますので家事や炊事などの邪魔になることはありません。

 

この矯正方法は、今まで使用されてきたワイヤー矯正法よりも爪への負担を大幅に減らすことができ、1回の施術から目に見える効果を実感していただける内容となっております。

この方法を導入している専門機関が少ないことから、まだまだ一般的ではありませんが、巻き爪の矯正方法としてはこれから定着していくことが期待されている技術です。

 

インベントプラスにかかる所要時間は5分~10分程度です。また、ワイヤーを装着した爪が先端に伸びてくるまで1~2ヵ月は継続して装着していられますので、毎日取り換えなければならない手間もありません。

 

また、インベントプラスは従来の金属製のワイヤーよりも嵩張らないのが特徴であり、装着したままでもスポーツを行っていただくことも可能です。特殊なワイヤーの上からコーティングも施すことで、従来の生活の妨げになることはまずありません。

 

施術に使用するチタンワイヤーは、磁気を帯びない性質のものであり、手術を控えた人や入院中でも施術したまま過ごすことができます。装着したまま過ごすことを希望する場合は、あらかじめ専門機関に相談しておくようにしましょう。

 

 

サキュレで施術をした人の感想

 

足首を骨折してしまい、しばらく松葉杖の生活をしていたところ、気が付いたら骨折をした方の足の爪が巻き爪になっていました。まだまだ数ヵ月はリハビリを続けなければならないのでとても不安でした。

でも矯正の施術をしてもらってから、すぐに巻き爪の症状は良くなり痛みもなくなって、快適に過ごすことができそうです。

使っている素材も、急な手術などになっても装着したままで良いと聞き、安心しました。

 

また巻き爪になった理由も丁寧に説明していただき、納得しました。怪我が治って普段の生活を取り戻したら、矯正していなくても巻き爪にならないように気をつけて過ごしていきたいです。

 

まずはリハビリが終わったら、一度全身の骨格に歪みが生じていないかどうかを見ていただきたいと思っています。

 

 

嬉しい感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。

 

骨折をすると生活が一変してしまい、何かと不便や苦痛も多かったことと思います。治った後に巻き爪に気づいてしまったら、何が起こったのが不安になるのも無理はありません。しかしもともと巻き爪ではなかった人が、骨折などの理由で一時的に爪への負荷が足りなくなって巻き爪を発症したとしても、きちんと処置をしておけば再発を防ぐことはできます。

 

反対に骨折してからきちんと体のバランスを元に戻し、歩き方に気をつけておかないと、巻き爪が悪化する危険もあるのです。

 

 

怪我をしたら注意!骨折した時に気を付けたい巻き爪  まとめ

 

今回は、骨折をした時に爪を怪我したわけでもないのに巻き爪になってしまった時の理由や対処法についてお話しをしてきました。

 

外的要因により爪が外側から圧迫されて発症する巻き爪もあれば、着地する頻度が激減してしまい、爪の内側からの負荷が減り原因で巻く力が上回る巻き爪もあるということがおわかりいただけたのではないでしょうか。

骨折により片足だけが巻き爪になる人もいらっしゃいますので、少しでも異変を感じた時はすぐに専門機関を受診しましょう。

 

 

サキュレではインベントプラスによる巻き爪の矯正と、全身の整体を行っています。

手術という方法ではなく、日常生活を送りながら巻き爪を改善していくこともできます。

巻き爪は爪のトラブルでありながら、全身に関係していることの多い疾患です。

気になる症状がある場合はお気軽にご相談くださいね。

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