妊娠中は巻き爪のトラブルが多くなる
先日、こんなお悩み相談をいただきました。
【妊娠をきっかけに巻き爪が進行してしまいました】
妊娠する前は自分が巻き爪になっている自覚がなかったのですが、どうやら妊娠してから足の巻き爪が進行してしまったようです。
靴はペタンコで楽な靴を履いていますし、爪を圧迫するような生活はしていないのに、巻き爪が悪化することもあるのでしょうか。
これからお腹が重たくなっていくので早めに治しておきたいですし、出産してから巻き爪の治療をする時間はしばらく取れないので、今のうちになんとかしておきたいです。
妊娠中でもできる巻き爪の治療方法はありますか?
ご質問ありがとうございます。
妊娠してからヒールの高い靴を履かなくなって巻き爪が緩和するケースもありますが、今まで巻き爪ではなかった方が妊娠中に巻き爪が進行するケースも実は意外と多いのです。
お腹が大きくなってくると自分の足の爪を切るのも息苦しくなるほどなので、できれば早めに対処して出産までに一つでも悩みを解消しておきたいですよね。
そこで今回は妊婦さんが巻き爪になったらどうすればよいか考えていきましょう。
妊娠中に巻き爪が悪化しやすい理由
もともと軽度の巻き爪だった方も、全く自覚症状のなかった方も、妊娠により巻き爪が悪化する原因は共通しています。
その主な原因8つを紹介します。
1.急激な体重の増加
手に置き換えるとわかりやすいのですが、何か物を強くつまむ時に力がかかっているのは指の骨ではなく先端の爪です。逆に言うと、爪がないと力をかけることができなくなります。
これが適度な負荷であればいいのですが、常に爪に負荷がかかっていると圧迫され続けることになり巻き爪が悪化します。
足の爪は立ったり歩いたり走ったりする時に、常に体重を支えている重要な部分です。ここに急激な体重の増加により今までより圧迫されることが続くと巻き爪になってしまうのです。
2.浮腫み(むくみ)
妊娠中は羊水をたっぷり準備しておくために、水分を溜め込みやすい体質へ変化します。そのため、爪がいつもより食い込んでいる状態が続くようになり、巻き爪が進行します。
浮腫みはほとんどの妊婦さんの身体に起こる変化であり、なかなか対処方法が難しいところですが、浮腫むから水分を摂らないでいると体が危機を感じてさらに溜め込むようになるので、排泄を促すようにたっぷり水分を摂ることが大切です。
3.運動不足
爪には常に丸まろうとする力が働いているので、歩行などにより地面から爪に向かってかかる圧力が足りない状態が続くと、巻き爪が進行しやすくなります。
妊娠中はお腹が張ることも多く、なかなかこまめに運動する機会はなくなっていきます。
階段などを使うと動悸が激しくなり過ぎたり、血圧が安定しなかったりと、なかなか運動を続けることは難しいものです。
足のふくらはぎには全身へ血液を押し出すポンプの役割もありますので、運動不足により上記の浮腫みが助長され、さらなる悪循環になります。
4.姿勢と骨格の変化
お腹が大きくなってくると、腰を反らせて重みを支えるようになり下半身もがに股でO脚になる傾向があります。足への体重がうまく分散されずに、足の指先を使って地面を掴む理想的な歩き方ができなくなり、浮き指と同じような現象が起こります。
O脚や浮き指は運動不足と同様に、地面から爪への圧力が足りないので、爪が丸まろうとする力が勝ってしまうのです。
5.セルフケアが難しい
お腹が大きくなると、かがんで靴を履くのも一苦労。ましてや、自分の爪の先を毎日何分もかけて巻き爪のセルフケアをするのは大変なことです。
軽度の巻き爪であればコットンパッキングやテーピングなどで痛みを和らげることはできますが、それを大きなお腹を抱えて毎日取り換えるとなると話は別ですよね。
6.なかなか病院に行くタイミングがない
産婦人科に通う頻度が増えると、巻き爪のために違う病院へ時間もお金もかけて通う気力が起きないこともあるでしょう。
多少の痛みなら・・・と放置しておき、なるべく痛みを感じないように横になっている時間が長くなると、運動不足や浮腫み、体重の増加を加速させ巻き爪の要因を増やすことになってしまうのです。
7.血行不良により新陳代謝が低下する
運動不足や浮腫みなどから、足の指先まで血流と栄養が行き渡らず新陳代謝が低下すると、爪も栄養不足になり古い爪が残ったままになり硬くなって巻きやすくなります。
古い爪が残り、硬い爪がどんどん積み重なっていくと、爪を切る時にひび割れやトゲになることもあり、巻き爪の周りの皮膚に食い込み炎症を起こすことに繋がります。
8.栄養不足
妊娠中はお腹の赤ちゃんに栄養が優先されるので、ママの体はカルシウムや鉄分などの栄養が不足しがちです。
爪や髪の毛はタンパク質でできているので、良質なタンパク質を十分に摂った上でそれを皮膚や爪・髪の毛の生成に生かすにはミネラル等も足りていなければなりません。
妊娠中は爪が硬くなり巻きやすくなりますし、髪の毛がパサパサする、肌が乾燥するなどのトラブルが起こりやすくなるのは同じ理由からなのです。
これらの巻き爪の原因は、妊娠たけではなく肥満傾向の方にも同じことが言えるので、体重や歩き方、運動量や血行など巻き爪を悪化させやすい原因について気をつけたいところです。
妊娠中でもできる爪のケア
もし妊娠中に巻き爪になってしまったらどうすればいいのでしょうか?
まずは自分でもできる簡単なケア方法3つを紹介します。
1.コットンやティッシュを詰める
身近なものを使って痛みを軽減させる方法です。
巻き込んでいる爪と皮膚の間に小さく切って丸めたコットンかティッシュなどを詰めます。
軽度の場合はこれだけでも皮膚と爪の接触を避けられるので、応急処置としては大変有効です。
既に炎症を起こして消毒をするとしみるなどの症状が見られる場合は、コットンやティッシュなどを詰めてしまうと傷口でバイ菌が蔓延危険性もありますので、自分で処置をするのは控えましょう。
2.テーピングする
巻いている爪の側の肉をテープで引っ張り、爪と間隔を開ける方法です。
肉にテープを貼る際は、スタート位置を巻き爪のすぐ横の皮膚に貼り、引っ張りながららせん状に足の指を一周して指の付け根に向かってテーピングします。
テーピングを貼りっぱなしにせずに、一日に一回は取り替えます。
この方法では爪本体を矯正する力はありませんので、あくまでも痛みを和らげる方法としての一例です。
3.爪を薄くする
爪が厚ければ厚いほど巻き込む力も強くなるので、その圧力を和らげるためにヤスリなどで爪を薄く整えます。
爪切りに付いているヤスリだと荒いですし渕まで届かないので、ネイルケア用品として販売されている細かいヤスリを使いながら滑らかに薄くするようにします。
あまり薄くし過ぎると、弱くなって爪が割れて爪を伸ばすところからやり直しなので、適度な薄さにするのがコツです。
妊娠後期は大きなお腹を抱えてセルフケアを行うのが大変になりますので、巻き爪が悪化する前に巻き爪を解消し、出産に備えておきたいですね。
妊娠中でもできる専門機関での施術方法
セルフケアでも痛みや症状が改善されない場合、専門機関での施術を受けることになります。
ではどのような施術方法になるのでしょうか?
化膿を止める
巻き爪の根本的解決ではありませんが、中度から重度のセルフケアでは解決できない巻き爪の暫定処置として、化膿している部分を切開して化膿を止める方法を取ることがあります。
妊娠中でも飲むことのできる炎症止めもありますので、出産・授乳期が終わるまでは悪化しないようにこのような処置をして様子を見ることになります。
プレート矯正法
爪の表面に薄い金属やプラスティック素材の真っすぐなプレートを貼り、そのプレートが元に戻ろうとする反動を利用して巻き爪を矯正する方法です。
この方法のメリットは、麻酔を使わないので妊娠中でも可能な矯正方法であるということです。
爪の長さが十分になくても治療を開始できますが、ワイヤーに比べるとその強制力は弱いので、ワイヤー矯正法ができるように爪を伸ばすまでこの方法を取られる場合があります。
市販されている「巻き爪ブロック」は、このプレート矯正法をバネに応用した原理です。
軽度であれば、巻き爪ブロックでも十分に巻き爪を解消できる可能性があります。
ワイヤー矯正法
形状記憶合金の素材で作られたマチワイヤーの反動力を利用する矯正方法です。
こちらも麻酔を使わないので妊娠中でも施術可能です。
伸びている爪の白い部分の先端両端に小さな穴を開け、両方にワイヤーを通します。穴を開けるために白い部分に十分な爪の長さがあれば施術可能です。
ワイヤー自体も強く、長期間固定したままにできる矯正法なので、自分では矯正できない中度から重度の進行した巻き爪治療に大変有効です。
サキュレでの治療方法
整骨院サキュレでは、巻き爪の専門医によるカウンセリングから、爪のクリーニング、ケア、施術までの過程を、お客様お一人おひとりに合わせた内容で丁寧に行っております。また矯正方法としては、インベントプラスという特殊なチタンワイヤーを使用する特許を取得した技術を導入し、画期的な治療を提案しております。
この矯正方法は、今まで使用されてきたワイヤー法よりも爪への負担を大幅に減らすことができ、1回の施術から目に見える効果を実感していただける内容となっております。
この方法を導入している専門機関が少ないことから、まだまだ一般的ではありませんが、巻き爪の矯正方法としてはこれから定着していくことが期待されている技術です。
妊娠中は使える薬も限られていますし、手術を行うこともできません。
また定期的に通うのも難しいと思いますので、1度で結果が出る施術が理想的なのではないでしょうか。
サキュレの巻き爪治療は処置したその日から効果を実感していただけますし、インベントプラスにかかる所要時間も5分~10分程度です。また、ワイヤーが先端に伸びてくるまで1~2ヵ月は継続して装着していられますので、長期的な予定に備えておくこともできます。
チタンは磁気を帯びないので、万が一妊娠中に体調が急変した時に緊急手術をしなければならないような場合でも、つけたままで安心の巻き爪矯正方法なのです。
サキュレで施術をした人の感想
妊娠するまで何の縁もないと思っていた巻き爪・・・お腹が大きくなるにつれて、爪の痛みもひどくなっていくような気がして毎日とても気になっていました。
お腹が大きいと自分でできる爪のケアも限られてきますし、金銭的にも体力的にも何度も巻き爪の治療に通うのは抵抗もありました。
今回治療していただき、その場で痛みがなくなったことにまずとてもビックリしました。
そして今まで通りの靴を履くこともできますし、矯正に使われている素材が金属ではないということを聞き、妊娠中に体調が急変したら矯正ができなくなるのでは?という不安もなくなりました。
大きなお腹を支えるために腰が反っていて腰にも足にもかなり負担がかかっていることを教わり、これから姿勢にも気をつけていきたいと思いました!
詳しい感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
サキュレでは、巻き爪の治療とアフターケアについて、日々研究を重ねております。
手術ではない方法で、日常生活にも支障をきたすことなく巻き爪を改善していけるように、これからも提案していきたいと思います。
妊婦が巻き爪になったら まとめ
今回は、妊娠すると巻き爪になりやすい理由と、妊娠中でもできる巻き爪の改善方法についてお話してきました。
体重の増加や運動不足、浮腫みや運動不足など、様々な要因が重なって巻き爪となります。
妊娠する前まで巻き爪に縁のなかった方でも、妊娠を機に巻き爪になりその後ずっと悩まされることもあるのです。
そういった要因がわかっていても、体重を減らすことや運動量を増やすことは難しく、ましてや出産後に巻き爪の治療に通っている時間はほとんどありませんよね。
妊娠初期の間に、セルフケアで巻き爪を食い止めることができれば良いのですが、妊娠期間とともに巻き爪が進行していしまった場合、早めに専門機関を受診することが大切です。
接骨院サキュレでは、最新の技術による巻き爪の矯正を行っております。
麻酔を使わない巻き爪の矯正方法は数多くありますが、金属を使っていると妊娠中には抵抗がある方もいらっしゃいますよね。
特殊なチタンワイヤーは非磁性であり、強度と安全性を兼ね備えているので、妊娠中でも安心してご利用いただけます。
妊娠中の巻き爪の治療はできないと思っている方も、まずはご相談ください。
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