そのしびれ、巻き爪と関係あるかも?
先日このようなお悩み相談をいただきました。
【足がよくしびれるようになりました、もしかして巻き爪と関係あるのでしょうか?】
どうも最近よく足がしびれるようになりました。
正座をしていて立ち上がった時のようなしびれではなく、足の指先の感覚が麻痺しているようなしびれです。
特に足の親指の感覚が弱く、マッサージをしてみても一向に改善しているようには見えません。
しびれもありますし、足の血色も良くないように思います。
もともと冷え性なのに、これから寒い季節を迎えるにあたり、今から血行不良では冬が心配です。
家の者に、巻き爪では?と指摘されましたが、巻き爪は痛いものですよね?
しびれているだけで痛くないので、自分では巻き爪と足のしびれは関係がないように思うのですが、他にも何か原因があったら心配ですので教えていただきたいです。
よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。
巻き爪の初期症状は、確かに爪が皮膚にあたって痛いというのが代表的なものですが、痛みはなかったのにしびれが急に来た・・・となると、早急に処置しなければならない巻き爪になっている可能性があります。
巻き爪は本来、爪が皮膚に食い込んで赤くなる、靴を履いていると痛い、普通の爪切りでは爪を切りにくいなど、自覚症状があってはじめて何らかの処置をされる方が多いでしょう。
しかし、巻き爪が進行しているにも関わらず、痛みを感じなかったが故に気づいた時には中度~重度の巻き爪になっていたというケースも少なからずあります。
これは爪があたる場所が神経を圧迫して、痛みを感じる前に麻痺させてしまったことから起こっている症状だと考えられています。
巻き爪でしびれが出ている時はどこの神経が圧迫されている?
『しびれ』と聞くと、脳に関係するような重篤な病気の症状の代表的なものであり、この場合刺激されているのは中枢神経です。
中枢神経になんらかの異変が起こり脳からの指令を正常に伝達できない時、しびれという自覚症状を感知するようになります。
巻き爪の場合のしびれは中枢神経ではなく、末端神経で起こっている問題ですので、運動そのものに差し障りが出るということはありません。中枢神経を経由して運動機能は働きますので、動かない・力が入らないなどの問題は起こらないのが特徴です。
しかし触ると感覚が鈍い、冷たい暖かいなどを明確に感じられないなどの弊害が起こります。
このように足の指先だけがしびれている時は、末端神経を圧迫している箇所を開通することができれば、しびれも解消することがほとんどです。
そこで気になるのが、爪が神経を圧迫することはあるのか?という疑問です。
これは正確に言うと爪そのものが末端神経を圧迫しているというよりも、劣化した足のアーチや巻き爪により歪んだ姿勢などが、歩行時の足の骨格を変形させて特に親指の付け根を圧迫してしまうことが多いことに要因があります。
足の親指の末端神経は土踏まずから親指に向かう付け根の辺りで最後の枝分かれをしており、姿勢や歩き方のバランスを崩してちょうどその辺りの血流を塞ぐことで、その先がしびれてしまうのです。
同じしびれの症状が出るものとしては外反母趾があり、この場合は明らかに骨が出ていたり歪んでいたりすることから、靴で過度に圧迫されてしびれやすくなっていると言えます。
外反母趾と巻き爪はかなり高い確率で併発しますので、巻き爪そのものによるしびれではなく、併発している外反母趾により指先がしびれているという可能性も出てくるというわけです。
巻き爪でしびれがでている時のセルフケア
爪に巻き込まれている皮膚を引き離す
明らかに爪が皮膚に食い込んでいる時は、その爪を外に取り出します。
指では難しいと思いますので、消毒済みのピンセットなどを使用すると良いでしょう。
爪楊枝やヘアピンなど、先が硬くて細いもので代用して、皮膚に傷がついてしまっては本末転倒ですので、無理のない程度に爪と皮膚の間に空間を作ります。
その後、コットンパッキングやテーピングなどで隙間を優しく保護できると良いですね。この時、周囲に炎症や化膿、肉芽などがないことを確認してから行うようにしましょう。
深爪しない
爪が皮膚に接触しているとどうしても伸びるたびに短く切りそろえたくなりますが、深爪は逆効果です。爪が皮膚に多いかぶさる程度に十分な長さまで伸ばすだけで巻き爪が改善することもあります。伸ばし始める最初のうちは皮膚とぶつかって違和感があるかもしれませんが、皮膚を乗り越えてしまえばあとは伸びた状態を維持するだけですので、伸ばし始めが肝心ですね。
爪ではない部分をマッサージする
上述しましたように、末梢神経が圧迫されていると、爪そのものを改善してもしびれが残ることがあります。巻き爪になりやすい足の傾向として、足の平全体を柔軟に使っていないというポイントがあり、それを解消するために特に足の親指の付け根から土踏まずにかけてをマッサージしておくと良いでしょう。
専門機関での巻き爪の施術と気をつけたい爪のトラブル
専門機関での巻き爪の施術は時代とともに変化しており、一昔前は巻き爪=局部麻酔をして爪の部分切除もしくは麻酔もせずに爪を剝がすようなイメージでしたが、最近ではその方法はあまり推奨されていません。
爪の幅を細くしてもその中でまた巻き爪になる可能性が高い、施術の費用より入院や点滴、麻酔などの諸費用がかなり高くなるなど、巻き爪の処置は矯正が主流になりつつあります。
爪を残しながら矯正することで、まず見栄えが悪くならないというのは大きなメリットですよね。
爪の完全切除をしてしまうと、巻き爪になるリスクは勿論0%にはなりますが、爪がなく皮膚だけの状態になりますし、力も入りにくくなり、とても不自然です。
やむなくこの方法は、爪水虫を併発している重度の巻き爪で寝たきりの高齢者であるなど、限られた条件にあてはまる場合に施術されることもあります。
爪水虫は見た目以上に治にくい皮膚の疾患で、内服薬はかなり強いものでないと効果を発揮できないため、高齢者になると塗り薬がメインになります。しかしもともと抵抗力が高ければ治りやすいものでも、塗り薬ではおさまらないと巻き爪の矯正を開始することもできず、かといって痛みや痺れを放置するわけにもいかないので爪の全摘という手段になることがあるのです。
最近では、栄養不足で運動不足、隠れ肥満で健康不良の若年層が増えており、爪のトラブルも含めて小学生から巻き爪の人口が増えていると言われています。若いうちに爪を全摘するような重大な疾患にならないように、巻き爪には早めに対処していきたいですね。
余談になりますが巻き爪ではなく爪が反りかえるように曲がっているのも気をつけたい症状です。
これは貧血により爪の健康に悪影響を及ぼしているサインであり、スプーンネイル、スプーン爪、匙状爪などと呼ばれています
血液は体中に酸素と栄養を運んで新陳代謝が正常に行われるように働きかけてくれています。
血流が阻害されることも防ぎたいですが、そもそも良質な血液が体内を循環できるような環境を整えたいものです。そのためには、栄養のある食事と適切な運動、そして歪みのない骨格が土台となっていきます。
サキュレでの施術方法
整骨院サキュレでは、巻き爪の専門医によるカウンセリングから、爪のクリーニング、ケア、施術までの過程を、お客様お一人おひとりに合わせた内容で丁寧に行っております。
炎症や化膿などがない健康的な爪の状態で矯正が可能であると判断された場合、処置を進めていきます。
矯正方法としては、インベントプラスという特殊なチタンワイヤーを使用する特許を取得した技術を導入し、画期的な施術を提案しております。
チタンワイヤーを爪の両端に引っ掛けて浮き上がらせ、皮膚と接触しないような角度に調整します。
爪の中心で繋ぎ止めるワイヤー自体は、上からジェルネイルと同じ要領でコーティングし、外からは触れないようになりますので、靴下やストッキングを着用する時も邪魔になりませんし、チタンワイヤーの中にゴミが入る心配もありません。
この矯正方法は、今まで使用されてきたワイヤー矯正法よりも爪への負担を大幅に減らすことができ、1回の施術から目に見える効果を実感していただける内容となっております。
この方法を導入している専門機関が少ないことから、まだまだ一般的ではありませんが、巻き爪の矯正方法としてはこれから定着していくことが期待されている技術です。
インベントプラスにかかる所要時間は5分~10分程度です。また、ワイヤーを装着した爪が先端に伸びてくるまで1~2ヵ月は継続して装着していられますので、毎日取り換えなければならない手間もありません。
インベントプラスに使う特殊なチタンは磁気を帯びない性質を持っているので、手術を控えた年配の方や体調に不安のある妊婦さんでも安心してご利用いただけます。
サキュレで施術をした人の感想
まさか足がしびれて巻き爪に気づくとは思ってもいませんでした。
施術していただいてすぐに感覚は戻りませんでしたが、自宅に帰り入浴したりマッサージをしたりして過ごすうちに、だんだん感覚が戻ってくるのを実感しました。
一番嬉しかったのは、足の指先の血色がいつも血の気が無いような色をしていたのに、感覚とともに皮膚の色が健康的な色に戻ってきたことです。
他にも靴下を履いていないと寒くて眠れなかったのが、布団に入っても体が温かい状態が長く続き、知らない間に眠れるようになってきました。
巻き爪の矯正の施術をして冷え性が改善されるとは、もっと早く気づいていたら良かったのに・・・と反省しています。
冷え性に悩まされなくなったら、体中の血行が良くなったからか、肌の色も1トーン明るくなり、くすみが目立たなくなって肌が綺麗になったと言われます。
色々な化粧品を試しても思うような結果が得られなかったのに、まさか巻き爪を改善するだけで色々な悩みが解決するとは!
また巻き爪が再発しないように気をつけて過ごしていきたいと思います。
嬉しい感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
巻き爪が全身の血行を阻害していただけでなく、肌のくすみにも影響を与えているとはなかなか結びつきませんよね。寒さが厳しくなる前に原因を取り除くことができて本当に良かったです。
質問者様の場合は巻き爪に原因のある足のしびれでしたが、足のしびれとして現れる疾患は巻き爪だけではありません。
糖尿病や神経症、リウマチや自律神経失調症など、同じ足のしびれでも原因が全く違うということはあります。たまたま糖尿病と巻き爪を併発しているような場合、巻き爪の処置をしてもしびれが一向に改善されないということが起こりうるのです。
そのような場合は尿検査や血液検査、レントゲン検査など客観的な診断が必要となりますので自己判断で片づけずに、専門機関を受診するようにしましょう。
どうして?巻き爪と足のしびれの関係 まとめ
足のしびれから巻き爪を自覚して、処置をスタートされるというケースはまれにありますが、しびれているぐらいですので気づいた時にはほとんどの場合かなり進行しているということが多いのも特徴です。
その前に普段から爪が切りにくいと感じていても、痛くないから大丈夫と思っていらっしゃるようです。
しかし、人間の体が危機を知らせる信号は痛みだけではありません。
しびれ、浮腫み、冷え、だるさ、微熱、痒み、湿疹など、人によって危険信号の出方は違います。
それは、どこに原因があるかの違いもありますが、どこの神経や血流が阻害されているかによっても違うからです。
その中でもしびれは気づきにくく、放っておかれることが多い症状で、余計に疾患が重症化するという側面があります。
今回の質問者様のように、巻き爪の処置を始めてからしびれだけでなく冷え性が改善され、肌のくすみまで卒業できるということは、爪のトラブルが全身の健康を阻害することがあるという何よりの証拠ではないでしょうか。
巻き爪は、軽いものだとそのままにされがちで、膿みが出たり肉芽になったりしてから施術を始めればよいと思われていませんか?気づくのが早ければ早いほど施術にかかる時間も費用も少なく済みます。そして、自力では炎症を抑えられないほど進行すると、健康が蝕まれることもあります。
巻き爪もれっきとした爪の疾患なのです。
整骨院サキュレでは、今までは手術しなければ完治を目指せないと思われてきた巻き爪を、最新の技術を取り入れることで日常生活に支障のない処置をしていくことを提案しています。
また処置を続けながら完治を目指し、最終的には巻き爪が再発しないように、お客様と一緒に爪と健康について考えていきたいと思います。
巻き爪と関係があるかどうかわからないけれど心配なことがある・・・という時でも大丈夫です。
気になる症状のある方はお気軽にご相談くださいね。
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