自分で気が付かない巻き爪
ふとした瞬間に子供から「ねえ、なんでお母さんの爪は曲がってるの?」
と言われ、ドキ!とした経験はありませんか?他人に言われて初めて自分の爪がおかしいことに気が付くこと、ありますよね。
そもそも巻き爪は「他人」と比べない限り、これが当たり前だと信じ込んでしまうので自分ではなかなか気づかないこともあるのです。しかしご家族の何気ない一言から体調やその他の変化に思い当たり、重症になる前に処置をスタートできるケースは意外と多いんですよ。
今回は、そんな巻き爪の種類やセルフチェックをする方法を紹介します。
いろいろな巻き爪の種類
見てわかるような巻き爪以外にも、様々な種類の巻き爪があります。
ホッチキス型やトランペット型、陥入爪など一言で巻き爪と言っても、見た目や対処方は違ってきます。
爪の端が皮膚を挟み込むタイプ
爪の片側もしくは両側の爪の端が皮膚を挟み込むように伸びてしまう巻き爪です。
爪の質が硬くなっており、爪を切る時に皮膚から浮かせて切るのが困難になっていることがほとんどです。
爪を切った後の切りカスがホッチキスの芯のように折りたたまれているような形状をしているのが特徴です。
少し伸びると皮膚を挟む痛みがあるため深爪をしやすい巻き爪ですが、逆効果となりどんどん深爪をして巻き爪が加速してしまう悪循環となります。
筒状に巻くタイプ
トランペットや『の』の字のように筒状に巻いて伸びてしまう巻き爪です。
皮膚がその爪に合わせて形状を変えてしまうことがあり、巻き爪にも関わらず痛みがないからと放置されていることがあります。
見た目は明らかに異質な状態になっており、セルフケアで巻き爪が緩和できるほど軽度ではないところまで進んでしまうことが多いです。
爪の端が皮膚に刺さり炎症を起こすタイプ
明らかに爪が巻くのとは違い、端のトゲや爪ささくれなどが皮膚に刺さり、赤く腫れたり化膿したりして周囲の皮膚にトラブルを起こす巻き爪の一種です。
一度炎症を起こしてしまうと、爪と皮膚の間には細菌が繁殖しやすいことから治りにくく、消毒や滅菌剤では追い付かず、炎症止めや化膿止めを服用しなければ改善しないこともあります。
このように、簡単に挙げるだけでも巻き爪の症状は様々なものがあり、その処置方法も経過観察にかかる期間も同じように考えてはいけません。
中にはこれらの巻き爪を複合的に併発していることもあり、自己判断では改善に向かうのが難しい分野でもあります。
そして、爪という範囲が小さい話だけに、長年見過ごされてきて重症化してから処置をスタートすることになるのが我々としては歯がゆいところでもあるのです。
早めに発見すれば処置にかかる期間も短く、再発防止にも効果的ですので、まずはご自分の爪の状態をチェックしてみてはいかがでしょうか?
巻き爪のセルフチェック
上記のように、明らかに爪と皮膚の状態が普通ではないのが見受けられなくても、巻き爪が始まっている予兆はセルフチェックで調べることができます。
①足の巻き爪チェックに有効な歩行バランスの確認
皆さんは真っすぐに起立した時、足の指はそれぞれ地面に平行に着地できていますか?
巻き爪は親指に起こりやすいと思われていますが、他の指にも起こり得る爪の疾患です。
つまり、足の指が地面に着地するそれぞれの向きによって、中指の爪で巻き爪が起こることもあれば人差し指に起こることもあるというわけです。
きつい靴やつま先に重心がかかりやすい靴を履いている時間が長いと、それぞれの指がきちんと着地せず、傾いた指の状態が長く続くことで爪の片側ばかりに負担がかかり巻き爪を起こす要因となります。
親指に特に巻き爪が多い印象を受けるのは、指自体が大きい分、他の指よりも歩行バランスの影響を受けやすいことに関係しており、O脚やX脚、猫背や反り腰など、姿勢の崩れが歩行バランスの崩れを呼び、最終的に重心となる足の指の爪が変形を起こしているのが巻き爪の原因の一つなのです。
②爪が硬くて分厚い
爪が分厚いだけで巻き爪になるの?と不思議に思われるかもしれませんが、爪が分厚いということは爪から指への負荷が増えるということを意味しています。
爪と指は巻く力と地面からの圧力の絶妙なバランスの上に成り立っており、どちらか一方の力が勝りバランスが崩れると、爪が巻くもしくは爪が割れるなどのトラブルが起こりやすくなります。
爪が
明らかに以前より分厚くなっている時は、細かい爪やすりなどで全体的に薄く仕上げ、最後に爪から根元まで保湿をしておくと、次に生えてくる爪に潤いが生まれで柔軟性のある爪の育成にも役立ちます。
他にも、爪が分厚いまま市販されている一般的な家庭用爪切りで爪を切ろうとすると、綺麗な切り口で処理できずに爪が割れる、トゲができるなどの弊害を生むことにもなり兼ねません。
爪切りが困難と感じた時は、専用のニッパーを用意するか、爪ヤスリで長さを整えるのも切り口に出っ張りやトゲを残さないコツです。
③爪に押されている感覚がある
これは手の爪に感じやすい感覚かもしれませんが、ネイルやマニュキュアなどを間隔を開けずに続けていて、爪に上から押されているような違和感、痛みを感じることはありませんか?
爪も呼吸が必要な角質層であり、長らく自然な状態でいないと酸欠となり、乾燥して縮みやすくなります。
縮んだ爪は適度な潤いと弾力を失くし、やがて爪の幅が狭くなり端が巻くようになります。
爪に押されているような違和感や痛みがなくても、爪の幅が以前より狭くなったと感じる場合は危険信号です。
爪を休めて根元から保湿を欠かさず続けてみましょう。
④爪の周りの皮膚が赤くなることがある
これは陥入爪になる一歩前の状態で、爪と皮膚がぶつかって皮膚が悲鳴を上げています。
足に合わない靴を履いている時にも起こりますので、まずは靴を脱いですぐに不自然に押されている場所がないか確認してみましょう。
靴を履いていなくても周りの皮膚が赤くなる時は、爪に押されているか、着地の際に指がきちんと踏ん張ることができず、傾いた指の爪が不自然な方向に皮膚を押さえつけていることが考えられます。
時間を置けば赤みが引くからといって放置せず、根本的な原因を知って早めに痛みの元を解消しておきましょう。
専門機関で巻き爪を受診するなら?
爪も皮膚なので、まずは皮膚科を受診するのが一般的です。
明らかに重度の巻き爪ではない限り、剥離をしたり切除したりすることはほとんど行われません。手術をするには軽度の場合爪を休めてくださいというアドバイスで、後はセルフケアによるところが大きいようです。そのため、病院では何も問題ないと判断されたからこのままの生活を続けて大丈夫と思い、巻き爪が進行しても気づかないということも起こります。
専門機関での巻き爪の診断で特に重要とされるのは、化膿や炎症を起こしていないかどうかです。爪の矯正は接骨院で行うことはできても、化膿や炎症を止めることはできませんし、飲み薬や痛み止めなどを処方することは専門外となるからです。
まずは専門機関を受診し、矯正を始めるにあたり問題がない状態であることを判断してもらった上で、爪のケアに取りかかれるとよいですね。
サキュレでの治療方法
整骨院サキュレでは、巻き爪の専門医によるカウンセリングから、爪のクリーニング、ケア、施術までの過程を、お客様お一人おひとりに合わせた内容で丁寧に行っております。
炎症や化膿などがない健康的な爪の状態で矯正が可能であると判断された場合、処置を進めていきます。
矯正方法としては、インベントプラスという特殊なチタンワイヤーを使用する特許を取得した技術を導入し、画期的な施術を提案しております。
チタンワイヤーを爪の両端に引っ掛けて浮き上がらせ、皮膚と接触しないような角度に調整します。
爪の中心で繋ぎ止めるワイヤー自体は、上からジェルネイルと同じ要領でコーティングし、外からは触れないようになりますので家事や炊事などの邪魔になることはありません。
この矯正方法は、今まで使用されてきたワイヤー矯正法よりも爪への負担を大幅に減らすことができ、1回の施術から目に見える効果を実感していただける内容となっております。
この方法を導入している専門機関が少ないことから、まだまだ一般的ではありませんが、巻き爪の矯正方法としてはこれから定着していくことが期待されている技術です。
インベントプラスにかかる所要時間は5分~10分程度です。また、ワイヤーを装着した爪が先端に伸びてくるまで1~2ヵ月は継続して装着していられますので、毎日取り換えなければならない手間もありません。
インベントプラスに使う特殊なチタンは磁気を帯びない性質を持っているので、手術を控えた年配の方や体調に不安のある妊婦さんでも安心してご利用いただけます。
サキュレで施術をした人の感想
思いもよらない娘の一言から自分が巻き爪になっていることを知り、半信半疑で処置をスタートすることになりました。
子供の爪や若い頃の爪の質と比べると40代近くなり分厚くなってきたことは自覚していましたが、おじいちゃんやおばあちゃんの爪は分厚くカサついているイメージがあり、年齢的に爪も老化しているんだな・・・ぐらいに思っていました。
しかし今回施術をしていただくにあたり、爪の厚みも日頃のケアや食事など内面から変えることができるというお話を聞き、なるべく意識して過ごしていきたいと思いました。
家事をするので手の乾燥はどうしても避けられない問題ではありますが、手の乾燥が爪の乾燥にまで繋がり硬い巻き爪を助長すると聞くと、せめて寝ている時だけでも手や爪の保湿ができるように変えていきたいです。
嬉しい感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
純粋にお子様が不思議に思ったことが幸いして、巻き爪の早期発見に繋がったのが良かったですね。
確かに私たちは年齢とともに爪の保水力や弾力を失っていき、子供のような透明感のある爪を維持するのはなかなか難しいことではあります。
肌と同じでターンオーバーのサイクルが遅くなり、古い角質が残ってしまうからです。
しかし、古い角質を適度に取り除き保湿をすることで、何もケアしないよりも若々しい爪を維持することはできます。
これは巻き爪になっている・いないに関係なく、年齢が出やすい手先足先から意識を忘れないようにすることで自信を持つことに繋がり、生活にもハリが生まれるのではないでしょうか。
最近では高齢者の介護付き施設などでも巻き爪の問題が増えていますので、身近にいる人たちで早めに発見してあげられると、痛みを感じる前に処置を始めることができ結果的に快適な生活を送る手助けとなることでしょう。
セルフチェック 巻き爪かどうか自分の爪を確かめる方法 まとめ
巻き爪には色々な種類があり、爪が明らかに巻いて見えるものから、爪の端のトゲが刺さって炎症を起こしているものまで症状は幅広く判断の難しいものもあります。
インターネットでも巻き爪のセルフケア用品や方法は数多く情報が溢れていますが、実際の爪の状態とそのケアが合っているかどうかを見極めるにはやはり専門的な知識も必要です。
しかし巻き爪が始まっている最初のきっかけは、セルフチェックをしておくと発見も早くなり大変効果的です。
立っている時の指の着地バランス、爪の厚みや弾力、爪が縮むことによる違和感、爪の周りの皮膚に起こっているトラブルなど、巻き爪は急になるものではなく必ず原因があるものです。
明らかに変形が始まってしまう前に、これらの自覚症状がある段階で根本的に改善しておけば、重度の巻き爪になることは免れるでしょう。
稀に、遺伝的に巻き爪になることもありますが、その場合ももちろん施術は可能となりますが、遺伝的に生まれつき巻き爪の場合は他に後発的な原因があって巻き爪になっている場合よりも再発する可能性が高く、長期的に経過を見ていくことが必要になります。
サキュレではインベントプラスによる巻き爪の矯正と、全身の整体を行っています。
手術という方法ではなく、日常生活を送りながら巻き爪を改善していくこともできます。
巻き爪は爪のトラブルでありながら、全身に関係していることの多い疾患です。
気になる症状がある場合はお気軽にご相談くださいね。
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