その痛み、巻き爪の痛みだけではないかもしれませんよ
「巻き爪になっている指の爪だけゴワゴワ硬くなっているから余計に痛い!」
巻き爪になったから爪が硬くなったと思っている人も多いようですが、何らかの理由によって爪が硬くなり巻き爪が始まっていることもあります。
その理由の一つに、水虫があります。
水虫は皮膚がジュクジュクして広がっていくタイプもあれば、カサカサに乾燥しているのに角質に侵食していくタイプもあります。
その水虫菌が足に定住していると、爪に感染して爪水虫(爪白癬)を発症して巻き爪になることは、広く知られるようになってきました。
爪白癬も水虫も、皮膚や爪が剥がれて弱くなり、さらに奥へ奥へと菌が繁殖していくので、残念ながら自然に治るということはまずありません。
感染力も強く、お風呂場やバスマットなどを経由して感染してしまいますので、家族内だけでなく公共の施設でも感染の恐れがある病気です。
抵抗力の弱い高齢者が水虫や爪白癬になると、重病に進行する可能性もありますので、注意して経過を観察することが必要です。
そして、巻き爪だけでなく水虫も発症していると弱い皮膚に爪が食い込んで尋常ではない痛みを伴うことがあります。
巻き爪の炎症だと思っていたら水虫が悪化していた!なんてことがないように、赤みの種類についても知っておくと早期発見・早期治療に繋がります。
爪水虫から巻き爪になりやすいのはどうして?
①爪が分厚くなるから
爪水虫になると、何層にも爪が剥がれてくる前に白濁して分厚くなります。
その際に、通常よりも巻く力が強くなってしまうので、巻き爪を発症しやすくなります。
ただでさえ、年齢を重ねると爪が乾燥して縮み、分厚くなりやすいので注意が必要です。
爪水虫の場合はその後、ボロボロと剥がれてくることがほとんどですが、その後に生えてくる爪も水虫菌を保持しているので、エンドレスで爪が変色したまま・・・ということが頻繁に起こります。
巻き爪は足の親指に発症しやすいイメージがありますが、そのままにしておくと他の指にも感染し、巻き爪を併発する危険性があります。
②正常な爪が生えてこないから
爪が剥がれてくるのに伴い、本来の爪の形がなくなってしまうことがあります。
濁って分厚くなった爪が、途中で波状に湾曲するなどの変形が常に起こるようになるのが特徴です。
怪我をして爪が欠けた後に巻き爪に進行するのと、要領は同じです。
爪を切り落としてしまえばおしまいというわけではなく、爪が途中で変色しているなどの症状がある方も要注意です。
爪の内側にゴミが溜まっていると思っていたら、剥がれ落ちてきた爪だったというケースもあり、気づかずに発症している方も多いようです。
③爪水虫を深爪して陥入爪になる
爪水虫は切り落とせば完治すると思っている方ですと、深爪を続けたばかりに爪の端が皮膚に刺さり、水虫で弱っている皮膚が炎症を起こしてさらに痛みが増大していきます。
通常の陥入爪は、健康な皮膚が炎症を起こしている状態ですから、炎症止めでの治療でその治療期間も早く終わりますが、そこに水虫も併発していると消毒や抗菌だけでは菌の繁殖を止められず、治療期間も痛みも長引きます。
爪切りから家族に感染する可能性もありますので、爪に異常を感じたら、個別の爪切りにして兼用しないようにしましょう。同じように、バスマットなども一緒に使わないようにします。
珪藻土バスマットなども話題になっていますが、すぐに洗濯できるように小さめのハンドタオルぐらいのバスマットを毎日取り換える方が有効な場合もあります。
爪水虫の時、ネイルはどうしてる?
結論から言うと、爪水虫を発症しているとわかっている時はネイルは休むのがベストです。
隠したいと思う心理もよくわかりますが、ネイルと爪の間が蒸れる状態が長く続くほど、指にも悪い環境が続きます。
きちんと完治させてから楽しむことをおすすめします。
またネイルサロンなどで、ケア用品を経由して感染させてしまうこともありますので、自粛し、どうしてもネイルをしたいときは自分でペディキュアを施して、用が済んだらすぐ落とすようにします。
見た目が良くないからといって、夏の間ネイルをしたままにしておくと、爪から指先が壊死して最悪の場合切断・・・そんな事態は避けなければなりません。
巻き爪も同じように、炎症をそのままにしておき肉芽腫が肥大化すると、取り返しのつかないことになります。足のトラブルは、意外と治療に時間のかかるものですから、地道に治療をするのが一番の近道です。
専門機関で水虫や爪水虫を治すには
飲み薬で体の内側から治す
飲み薬には「ラシミール」と「イトラコナゾール」のどちらかを処方されるのが一般的です。
ラシミールは6か月間の服用が目安とされていますから、爪水虫を完治させるのに半年を見ておく必要があります。
イトラコナゾールはパルス療法といって、1週間飲み続けて3週間休むのを1サイクルとして、これを3回繰り返しますので、最短でも3ヵ月の治療期間が必要になります。
皮膚よりも爪は塗り薬が浸透しにくい理由から、内服薬を処方されますが、かなり強い薬となるので、人によっては使用できないこともあります。
①肝臓が弱っている高齢者、もしくは肝機能に関する薬を既に服用している方
爪水虫の内服薬を処方される前に血液検査を行うことは義務付けられています。
②妊娠中、授乳中、小さなお子様
母体や母乳への影響、肝機能の不全を起こす可能性がありますので、服用を見合わせます。
塗り薬のみ処方され、飲めるようになってからの治療を開始します。
③痛風や糖尿病などの疾患がある方
併用できない薬が数多くありますので、現在服用している薬との飲み合わせを事前に相談し、自己判断で服用するのは避けましょう。
④抗真菌薬を配合した塗り薬
「クレナフィン」や 「ルナコック」といった塗り薬が処方されます。
爪水虫は完全に生え変わって水虫菌が残っていないことが完治委の目安ですから、健康的な爪が生えてきたからといって通院を中断してしまうと菌が残っていて繁殖することもあります。
クレナフィンは先端がハケ状になっており、爪全体に塗った後根元にも塗布します。
完治する確率は飲み薬に比べて引くい結果となっていますが、飲み薬でしか完治できないと言われていた時代から考えると、かなり改良されてきたと言えます。
ルナコックはプッシュ式の薬剤で、爪の表面と、爪と皮膚の境目にも垂らすと効果が高まります。
塗布した後は余分な薬をティッシュなどで拭き取り、乾燥させます。
完治する確率はクレナフィンと同じぐらいですが、薬だけの費用としては若干お値打ちになっているようです。
水虫の治療は長期に及ぶため、かかる費用としては最終的に思ったより高くなるように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、菌が残ったままにしておくと爪だけでなく体の他の部分にも感染してしまう危険性があります。専門機関で早めに治療しておきましょう。すぐに受診できない時は、薬局などで薬剤師に相談し、適切な塗り薬で対処しておきます。
水虫用の塗り薬は、消毒液などよりも格段に成分の強いものが配合されていますので、保管に注意し、目や口などの粘膜に触れることがないように気をつけましょう。
現在のところ、水虫の飲み薬は市販されていません。
サキュレでの治療方法
整骨院サキュレでは、巻き爪の専門医によるカウンセリングから、爪のクリーニング、ケア、施術までの過程を、お客様お一人おひとりに合わせた内容で丁寧に行っております。
炎症や化膿などがない健康的な爪の状態で矯正が可能であると判断された場合、処置を進めていきます。
矯正方法としては、インベントプラスという特殊なチタンワイヤーを使用する特許を取得した技術を導入し、画期的な施術を提案しております。
チタンワイヤーを爪の両端に引っ掛けて浮き上がらせ、皮膚と接触しないような角度に調整します。
爪の中心で繋ぎ止めるワイヤー自体は、上からジェルネイルと同じ要領でコーティングし、外からは触れないようになりますので家事や炊事などの邪魔になることはありません。
この矯正方法は、今まで使用されてきたワイヤー矯正法よりも爪への負担を大幅に減らすことができ、1回の施術から目に見える効果を実感していただける内容となっております。
この方法を導入している専門機関が少ないことから、まだまだ一般的ではありませんが、巻き爪の矯正方法としてはこれから定着していくことが期待されている技術です。
インベントプラスにかかる所要時間は5分~10分程度です。また、ワイヤーを装着した爪が先端に伸びてくるまで1~2ヵ月は継続して装着していられますので、毎日取り換えなければならない手間もありません。
インベントプラスに使う特殊なチタンは磁気を帯びない性質を持っているので、手術を控えた年配の方や体調に不安のある妊婦さんでも安心してご利用いただけます。
サキュレで施術をした人の感想
巻き爪で激痛と思っていたら、なんと爪水虫になっていたという大変ショックな事態に。
しかし日本人の10人に1人は水虫菌を潜在的に持っているということを聞き、感染源を特定する難しさと予防の難しさの両方を実感しました。
幸いにも飲み薬を適用して良い健康状態でしたので、最短3ヵ月で感知を目指せる内服薬を処方していただき、水虫が直ってから巻き爪の矯正を始めることができました。
矯正を始めた瞬間から巻き爪の痛みが緩和し、どうしてもっと早く巻き爪の治療を始めなかったのか後悔しています。
爪の変色を隠そうとして、ネイルをし続けていたのも悪影響だったことを知り、これからは次に生えてくる爪の健康についても考えていきたいと思いました。
冬場はトラブルのない足なのに、夏になるとガサガサした皮膚が剥がれてくるのも水虫の特徴のようで、自分の場合は足の水虫が爪に感染して、巻き爪が悪化したことがわかりました。
足の水虫の完治も目指したいです。
嬉しい感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
爪水虫は、専門機関で顕微鏡検査により詳細がわかります
爪白癬以外にも、爪乾癬など、症状は似ているのに適応できる薬が違うこともありますので、きちんと検査を受けるようにしましょう。
人前で申告するのが恥ずかしい時も、爪白癬の検査をしたいと正直に申し出ればスムーズに受診できるはずですので、一瞬の恥ずかしさよりも一生の足の健康を優先して、治療を早めに始めましょう。
爪水虫が治った後、巻き爪も緩和していれば矯正期間も短く済みます。水虫の爪の状態では施術をスタートすることはできませんのでご了承ください。
痛いし痒い!水虫と巻き爪の関係 まとめ
今回は、巻き爪の痛みがただの巻き爪だけではなく水虫にも原因があった場合の対処法について考えてきました。
爪水虫は飲み薬でないと完治しないと思われてきた時代からかなり進歩し、塗り薬でも15%の治癒率に上がってきており、今後も飲み薬が服用できない人の治療に期待が持たれています。
しかし治療期間は長く、完全に爪が生え変わって異常がないことを確認できなければ治療期間も長引きますし、その分薬代や治療にかかる費用は嵩みます。
同時に、足にも水虫菌がある時はそちらも完全に治しておかないと、またいつ爪にも感染するかわかりません。
まずは家族内で足の健康をチェックするところから始めてみてはいかがでしょうか。
爪水虫を発症している時の爪のおしゃれは、ひとまずお休みして治療に専念します。どうしても季節的にサンダルを履いて足を綺麗に見せたいイベントがある時などは、すぐに落とせるペディキュアにしておきすぐに落としましょう。
爪を清潔に乾燥させておくことが、爪水虫完治への近道です。
巻き爪の痛みを庇うために歩き方や姿勢がおかしくなるなど弊害もありますし、長年歪んだ骨格を一瞬で整える方法は残念ながらありません。
足の健康と全身の健康の繋がりについて、一人でも多くの方が慎重に考えてもらえるようになるのが私たちの願いです。
サキュレではインベントプラスによる巻き爪の矯正と、全身の整体を行っています。
手術という方法ではなく、日常生活を送りながら巻き爪を改善していくこともできます。
巻き爪は爪のトラブルでありながら、全身に関係していることの多い疾患です。
気になる症状がある場合はお気軽にご相談くださいね。
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