巻き爪になりかけている時、悪化させるも食い止めるも生活習慣次第?!
「巻き爪は爪が自然に巻いてきてしまうものだから、普段から気をつけられることはないですよね?」
巻き爪はその痛みや、生活に与えるストレスの割には重要視されていない風潮があり、大変恐ろしく感じているのと同時に間違った認識をしている人が多いことにいつも驚いてしまいます。
というのも、原因の無い巻き爪は存在しないからです。
巻き爪になる原因は千差万別人それぞれですが、必ずキッカケとなっていることがあって巻き爪は引き起こされており、それが悪化せず知らない間に巻き爪が改善されるかみるみる悪化するかは生活習慣に因る比重が非常に大きいです。
稀に、巻き爪になりやすい遺伝的な爪の形というものも存在しますが、それも足の形を調整したり靴の選び方に気をつけたりするだけで、大多数は治療の必要がない程度に改善されていきます。また若い頃から巻き爪とは無縁で本人としては生活習慣が変わっていない意識があっても、加齢とともに肌の質が変わるように爪の質も変わりますので、ある時から突然巻き爪になることもあります。
気を付けたい!巻き爪になった時の生活習慣
毎日履いている靴を見直す
先の尖ったパンプスや革の硬い革靴を毎日履かなくてはならないお仕事の人は、爪が靴によって毎日押されて巻き爪を助長している可能性があります。この場合、通勤の時や社内だけでも靴を履き替えられる環境であれば用途に合わせて靴を変えるのが一番ですが、そうもいかない時は素材や形にも着目してみましょう。
皮革製品は合成皮革のものよりも価格はかなり上回ってしまいますが、足に馴染んで伸びるというメリットもあります。痛い、いつまでもきつく感じる、いつも足に当たる部分が同じなど、靴が足に合ってこない実感がある人は思い切って天然皮革の靴に変えてみてはいかがでしょうか。他にも、グッドイヤーウェルト式製法の靴とマッケイ式製法の靴では、人によって合う・合わないがかなり違ってきます。最初の履き出しから馴染むまで時間がかかるが馴染むと快適になる人もいれば、最初からクッション性を重視した方が良い人もいるからです。また足の形が欧米寄りのフォルムの人もいれば、アジア寄りの人もいるからです。
正しく靴を選ぼうと思った時は、きちんと測定してシューフィッターの客観的な意見を参考にしてみるのが自分に合う靴選びの近道となります。どんな靴を履いても長時間持たない人は、インソールを入れて重心の調整をして足の一部分にだけ負担がかかる習慣から見直しましょう。
ささくれを手で取らない
子爪とも呼ばれるささくれは、そのままにしておいて無くなることもありますが、指で千切ってしまう人も意外と多いですよね。ささくれを取った後に血が出ることもあるので、できればギリギリまでニッパーやヤスリなどで小さくする方がベターです。というのは、血が出ても小さい傷が治って終われば良いのですが、そのまま細菌が入って化膿してしまうと赤く腫れて伸びてきた爪とぶつかり陥入爪になる原因となります。そもそもささくれができるということは、爪が乾燥しているか栄養が足りていないことが考えられますので、食生活や保湿の生活習慣を見直すことをおすすめします。
足の形や骨盤の歪みを調整する
足を組む癖がある、斜め座り(お姉さん座り)をよくする、デスクワークの際に猫背になっている、運転をする時に背中が曲がっている・・・私たちは座っている時間が長くなったことにより男性女性問わず骨盤が歪みやすくなっています。骨盤を歪んだままにしておくと、足の形まで歪んでしまい、歩く時に着地が不安定になって足に適切な荷重がかからなくなります。爪は何もしないと自然に巻く力が働く性質を持っているため、足への体重の分散がうまくいかないことで巻き爪が進行することがよくあります。
この場合は、全身のバランスを見直して立ち方・歩き方・足の着地ポイント(プロネーション)を計測してみるとよくわかります。自分でも姿見を使って内側、外側、前のめり、後ろ重心などを知ることもできます。ただし重心がわかっても歩き方を独自に変えられる人の方が少ないので、整体を受けながら骨格と日常の姿勢に気をつけるのが巻き爪を食い止めることに繋がります。
過度なダイエットや不規則な生活
爪も栄養が行き渡らなければ新しく健康的な爪は生えてきません。過度なダイエットをしている人は要注意で、爪の保水力が損なわれて割れやすく硬い爪になると二枚爪から巻き爪を繰り返し、縦に割れる、割れた後に爪が真っすぐ生えないなどの二次災害になることも。爪はタンパク質から生成されるものです。体重や脂肪をコントロールするための炭水化物(糖質)制限は本来、タンパク質は制限されていないのはご存知でしょうか?ダイエットをするにも正しい知識を身につけて、本当に削るべきカロリーに気をつけながら、本当は必要な栄養素まで削らないようにしたいものです。
栄養と同じように大切にしたいのが睡眠時間です。肌のターンオーバーに質の良い睡眠が必要なように、爪のためにも栄養と休息を大切にしましょう。
爪を切り過ぎない
爪の役割は主に、何かを持つ時や体重を支える時に力がかけられるように、圧力を爪で跳ね返すことです。ということは、爪は皮膚を覆う程度には被っていないとその力が正常に働かなくなるということを意味します。深爪をしないと落ち着かない人も、爪をどんどん切っていると爪の範囲が狭くなっていくのは勿論のこと、本来の働きができなくなり皮膚の方が盛り上がって巻き爪の矯正をする爪なくなってしまう危険性があります。白い部分をわずかに残して皮膚に適度にかかるぐらいを目安にしましょう。
また、ささくれと同じように爪を深爪していると爪と皮膚の境目が露出して怪我をしやすくなり、結果的に陥入爪の一因となります。このように爪の適度な長さが守っている部分は意外と多いものです。
生活習慣以外に巻き爪になりやすいのはどんな時?
体重が急激に増えた時
生活環境がガラッと変わった時は爪の状態もチェックして見てください。学生生活で運動をしていたのに社会人になって急に運動量が減った時、代謝が落ちて中年太りが加速している時など、爪に思わぬ負担がかかっていることがあります。体重が増えて考えられることは、靴の中で足の縦のサイズは変わっていなくても、横幅が変わって爪が隣の指に押されたり、指が捻じれて着地したりしていることです。体重が増えた時も靴を見直すタイミングとなります。
怪我や加齢により歩く機会が減った時
骨折で松葉杖をつく生活が長く続いた後や入院期間が長引くような事故の後、加齢にともない車椅子や寝たきりの状態になってしまった時、爪の状態も変化します。きちんと着地できていない時に巻き爪が悪化しやすいように、地面に足が着く機会が全くなくなると爪はどんどん皮膚の方に巻いてきます。高齢者の巻き爪が増加傾向にあり、早急な対策が必要とされているのはそのためです。
サキュレでの治療方法
整骨院サキュレでは、巻き爪の専門医によるカウンセリングから、爪のクリーニング、ケア、施術までの過程を、お客様お一人おひとりに合わせた内容で丁寧に行っております。
炎症や化膿などがない健康的な爪の状態で矯正が可能であると判断された場合、処置を進めていきます。
矯正方法としては、インベントプラスという特殊なチタンワイヤーを使用する特許を取得した技術を導入し、画期的な施術を提案しております。
チタンワイヤーを爪の両端に引っ掛けて浮き上がらせ、皮膚と接触しないような角度に調整します。
爪の中心で繋ぎ止めるワイヤー自体は、上からジェルネイルと同じ要領でコーティングし、外からは触れないようになりますので家事や炊事などの邪魔になることはありません。
この矯正方法は、今まで使用されてきたワイヤー矯正法よりも爪への負担を大幅に減らすことができ、1回の施術から目に見える効果を実感していただける内容となっております。
この方法を導入している専門機関が少ないことから、まだまだ一般的ではありませんが、巻き爪の矯正方法としてはこれから定着していくことが期待されている技術です。
インベントプラスにかかる所要時間は5分~10分程度です。また、ワイヤーを装着した爪が先端に伸びてくるまで1~2ヵ月は継続して装着していられますので、毎日取り換えなければならない手間もありません。
ただし、この矯正を始めるにあたり肉芽腫がある、あるいは化膿しているなどの症状が見受けられる場合は、その治療を優先し矯正を行っていくことになります。
サキュレで施術をした人の感想
30歳も半ばを過ぎ、急に巻き爪になりました。
20代の時から特に生活がガラッと変わったわけでもないですし、何が巻き爪の原因となっているか正直わからなかったです。ただ、若い頃よりもヒールの靴を履いていられる時間が少なくなったとは思いますし、脱いだ後に足の指を動かそうと思うと硬く感じることぐらいでしょうか。足の指だけでなく、身体全体が硬くなってきたように感じているのは確かです。
サキュレを受診したところ、まずは長年ヒールのある靴を履いていたことにより、指が開く力が落ちていることを指摘されました。矯正をスタートするからにはスニーカーなどの指が靴の中できちんと開いて踏ん張れる環境を作るようにというのが最初の課題です。
巻き爪が気になって受診したのに、自分の体の見えていなかった変化にも気づかされてとても勉強になりました。やっぱり何もしなくても良かった若い頃とは体も爪も違うんですね。
嬉しい感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
巻き爪になる原因は、色々な生活習慣の組み合わせと体質などの条件の違いにより、一生巻き爪にならない人もいれば怪我をキッカケに巻き爪になる人、年齢とともに巻き爪が悪化する人もいます。自分が巻き爪になりやすい、家族に巻き爪の人がいるなど巻き爪を身近に見ている人はこまめにケアをしたり情報を収集したりする機会もあるかと思いますが、ある日突然巻き爪になりかけているのを発見した時、何からすればいいかわからないのが普通です。
専門機関に行くのか、何科を受診すれば良いのか、どんなタイミングで行くのが適切なのかなども不明ですし、行かないならまず何に気をつければ良いのかもわからないでしょう。そこで見直していただきたいのが、それまでに培ってきた生活習慣なのです。
化粧を落とさずに寝ても肌荒れや乾燥と無縁だった人が、ある一定の年齢になったらそれが肌に何倍にもなって跳ね返ってくるのを実感するように、爪にも年齢と体質による耐性の限界があります。不摂生をしていても風邪ひとつひかなかった人が、急に治りにくく感じるのととてもよく似ているのです。
何もしなくてもモチ肌で怪我も日焼けもすぐおさまるような新陳代謝の活発な年代を卒業した時に、生活習慣を見直すことは健康のためにも爪のためにも大切なことです。
何に気をつければいい?巻き爪になった時の生活習慣 まとめ
今回は、爪水虫や怪我による爪の剥がれ、化膿など巻き爪に直接的な原因が考えられない時に巻き爪を発症したら気を付けたい生活習慣について触れてきました。
具体的な原因があれば、いつから爪がどのような変化をしてきたか自覚もあるわけですが、今までと何ら変わらない生活を送ってきたにも関わらず巻き爪になってしまった時に大きく関係するのは長年の生活習慣です。
合う・合わないを気にせずに選んできた靴が急に調子悪く感じる、日頃のデスクワークが実は歩き方に悪影響を与えている、ささくれを無意識に手で千切っている、爪を切らないと落ち着かないなど、人によって思い当たることは違っているでしょう。それらの全く関連が無さそうな一つ一つの生活習慣が結果的に巻き爪という一つの爪の疾患に集約されてくるのが興味深いと思いませんか?
年齢とともに身体の柔軟性がなくなっていくように足の関節の柔軟性も減りますし、肌の瑞々しさが損なわれるように爪の保水力もだんだん維持できなくなります。そのためにストレッチをしたり良い化粧品を探したりするのですから、爪にもやはりそれなりの手立てが必要となってくるというわけです。
サキュレではインベントプラスによる巻き爪の矯正と、全身の整体を行っています。
手術という方法ではなく、日常生活を送りながら巻き爪を改善していくこともできます。
巻き爪は爪のトラブルでありながら、全身に関係していることの多い疾患です。
気になる症状がある場合はお気軽にご相談くださいね。
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