【専門家が教える】巻き爪の3つのタイプと、セルフケア方法とは?

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もともと巻き爪気味だった。でも爪を切っていたらなんとかなっていたから放置していた。

 

最近になって爪を切っても今までのように痛みが引かなくなってきた・・・

歩くごとに痛みが・・・

出血までしてきた・・・

 

どうしたらこの痛みから解放されるの?

我慢していたらいつか良くなるの?

でも巻き爪ってどうしたらいいんだろう?変にいじって余計に悪くなったら嫌だし・・・。

 

こんな不安ってありますよね。

 

そういった不安、悩みを抱えている方は少なくありません。

当院に来られる巻き爪の痛みに悩み続けている方々は、このようにな悩みを持っていたけど、どうすればいいのかわからず自分でなんとかしようと自己流で触って悪化させてしまった方が特に多いです。

 

そこでこの記事では、知らないんだけど今更巻き爪のタイプと、そのケア方法を恥ずかしくて聞けない・・・でも悪くもなりたくないあなたへ考えられるタイプと対処について紹介します。

 

巻き爪とは

巻き爪

巻き爪とは、爪の状態を指しています。

その字の通り、爪の端が巻いて内側に巻き込んだ状態のことです。

爪が巻いて肉に食い込み、時には炎症を起こして、激しい痛みを伴います。

歩く毎に硬いものが足の指先に刺さるとイメージすると想像しやすいと思います。

 

そのために靴が履けない、爪が切れないなどの悩みを抱えることになります。

また痛みがひどくなると、正しい姿勢で自然に歩くことが困難になり、肩こりや腰痛などを引き起こすこともあります。

 

全ての指に起こりますが、親指の爪に起こる場合が多いです。

巻き爪は医学的に「陥入爪(かんにゅうそう)」と「湾曲爪(わんきょくそう)」「爪甲鈎弯症(そうこうこうわんしょう)」の3つに分けられます。

 

⑴陥入爪(かんにゅうそう)

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爪が伸びてきた時に、爪の両脇の角が指の肉に深く食い込んだ状態を「陥入爪」(かんにゅうそう)といいます。

巻き込む形や深さの程度によっては、爪が皮膚に食い込んで痛みや赤み、炎症を起こすことがあります。

腫れるとさらに爪の角が肉に刺さることになり悪循環に陥ります。炎症が長く続くと、出血しやすい肉芽(にくげ・にくが)を形成します。

ひどくなると、食い込んでいる部分に雑菌が侵入して化膿を起こし、さらに痛みが増していくことになります。

 

⑵湾曲爪(わんきょくそう)

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爪が全体的にひどく弯曲(わんきょく)しながら伸びていった状態を弯曲爪といいます。これがいわゆる「巻き爪」の状態です。

特に爪先の方で顕著で、前方から見ると逆U字型、馬蹄形、アルファベットのCのように見えたり、爪の弯曲が強くなると「のの字」型や円形になります。変形が強くなると痛みを生じてきますが、外観の変化だけで痛みや腫れなどの症状がない方もいます。

 

⑶「爪甲鈎弯症(そうこうこうわんしょう)」

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年配の方に多く見られます。

爪甲(爪の外側の部分)が異常にぶ厚くなるのと同時に、異常に伸びてツノのような外観になってしまう症状です。

甲状腺機能低下症などの内分泌障害なども原因となります。

 

巻き爪が痛い場合、どうすればいいのか

「巻き爪になってしまってひどい状態に。今まで自分でなんとか対処してきたけれど、もう限界。いよいよ病院のお世話にならなきゃならないのかなあ。でも、何処に行けばいいのかわからない。」

 

実は、巻き爪でこのような悩みを持っている人は多くいます。

 

 

爪は、皮膚の一部と捉えられるので、実は病院であれば皮膚科でみてもらえます。この他、外科や、形成外科等でも可能です。軽度であれば、ネイルサロン等でも、期間は数カ月から1年程度かかりますが、薄いプレート等を使った無痛の矯正法等も施術されています。この方法だと、施術期間でも痛みも無いため、ペディキュアもできるという女性には嬉しい点もあります。

 

最近では専門機関として施術することで人気を呼んでいる当院のような「巻き爪ケアの専門店」も注目されています。

 

このように、一口に巻き爪と言っても、症状や進行具合により、施術方法も様々な選択肢があるので、施術の前に病院選び・専門機関選びをしっかりするとよいでしょう。施術の費用は専門機関により違いますが、まずは、一度しっかり専門機関で診てもらい、自分に合った施術方法を選びましょう。

 

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自分でできる巻き爪矯正とは

 

多くの人が悩んでいる巻き爪。一口に巻き爪と言ってもその症状は、さまざまです。症状が始まったのはいつからか、痛みの有無や、爪の厚さ・変形の度合い等、本当に人それぞれ違います。

気付いたのが早く、痛みもない初期の頃なら、治し方はいろいろあります。「専門機関へ行くほどとは思わないけれど、このまま放っておくのも心配。これ以上ひどくならないように、何か手は打っておきたい。」という人には、朗報です。と言うのは今、本格的に自分で巻き爪を治すための、巻き爪矯正グッズがたくさん出ているからです。専門機関へ行かなくても、それに施術法に近いものが、市販の巻き爪矯正グッズとして出ていて、自宅で簡単に試せるのです。ご存知でしたか?

 

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まず巻き爪の症状の程度を見極める

 

 

自分で巻き爪矯正をする場合、まず、自分の症状がどの程度なのかを、しっかり見極めることが、大事です。自分の巻き爪が、軽度なのか、中程度なのか、重度なのか。痛みがあるのか、水虫などを、併発しているのかなど、症状によって施術方法も様々だからです。

 

軽度の巻き爪と重度の巻き爪では、その対処方法が全然違います。また、施術に要する期間や費用等も施術方法によって全く違ってきます。重度の場合や炎症を起こしている場合、他の病気を併発している時には、自己判断は禁物です。皮膚科や形成外科などの医師の診察を受けましょう。その結果、軽度であれば、自宅で市販の矯正グッズを使用する施術方法で対処できます。爪に負担の少ない矯正施術法がいろいろありますので、まずは、巻き爪の症状の程度を見極めましょう。

 

巻き爪の形のタイプ

 

貴方の巻き爪の形はどんな形をしていますか。爪の両端の巻き込み具合は決して左右対称ではなく違うものです。

 

巻き爪は、主に親指や小指におこりますが、それは、先の細い靴などで圧迫された結果一番端の指に負担がかかり起こるからです。たまに、ギリシャ指と言って人指し指の方が親指よりも長い人が、人差し指に巻き爪が起こる場合がありますが、これも、靴の先端の圧迫が関係しています。巻き爪の巻き具合が進行してしまうと、肉に食い込んで行き、突き刺さった状態の陥入爪になってしまいます。

 

陥入爪になる原因として、巻き爪になる爪が、厚く肥厚することがあげられます。爪の肥厚は、急になるものではなく、普段の生活の中で、深爪を繰り返していたりする事でなります。深爪によって指先のやわらかい部分が常に地面から圧力を受けて盛り上がり、その盛り上がった肉に邪魔されて爪が正常に伸びなくなってしまうのです。その結果、親指の爪であれば、人差し指の方向へ曲がってしまうとか、爪の下に新たな爪が生まれて、どんどん肥厚していくのです。この他、爪の肥厚には、爪水虫が関係していることもわかっています。

 

爪の肥厚について

 

様々な理由で爪がいったん肥厚してしまうと、肥厚した巻き爪の施術は容易ではありません。「自宅で市販の矯正施術グッズを使用して」という具合にはいかなくなります。なので、爪が肥厚しないように普段から日常生活に気を配らなければなりません。肥厚爪の予防方法としては、爪を正しく切る事・正しい靴選び、そして、それと同時に、くれぐれも水虫にならないように注意する事です。

 

爪が肥厚すると、巻き爪の施術が難しくなるだけではなく、指の肉に突き刺さって陥入爪になってしまいます。陥入爪にまでなってしまうと、炎症を起こして膿んだり、肉芽腫を形成したり、爪だけではなく、周囲の肉に様々な障害が起きてくることもあります。爪の肥厚から引き起こされる状態は、けして軽症ではすみません。爪の肥厚は急になるものではないので、そうなる前に、普段の生活を振り返り予防することが大事です。

 

 

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巻き爪が原因の深刻な症状とは

 

巻き爪により、皮膚に傷ができて、そこにブドウ球菌などが感染し、腫れて痛み、化膿してしまうことがあります。腫れや痛みがひどい場合は、すぐに患部を冷やします。傷口の消毒をしないといけないので、皮膚科や形成外科を受診し手当てしてもらうのが良いでしょう。

 

肥厚した爪が指の肉に突き刺さる陥入爪では、炎症を起こしている傷口の皮膚が、化膿してしまい、適切な処置を怠ると、「肉芽腫」ができてしまうことがあります。肉芽腫は、放っておいて自然に小さくなることはありません。炎症が続くと、どんどん大きくなってしまいます。巻き爪が原因で起こる肉芽腫ですが、いったんできてしまった肉芽腫を無視して巻き爪を施術することは難しく、まずは、肉芽腫の施術を適切に行うことが必要となります。

 

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放っておくと怖い肉芽腫の施術方法

 

巻き爪が原因で起こる肉芽腫は、化膿性肉芽腫と呼ばれ、かかる医療機関によって施術方法が異なります。皮膚科にかかる場合、液体窒素による凍結で肉芽腫を壊死させる方法がとられます。

壊死と聞くと怖いかもしれませんが、もともと、肉芽腫は、皮膚の一部が異物として分離した突起物です。放置すると、より大きく成長して巻き爪をもっと悪化させたりしますので、肉芽を完全に死滅させ、施術してしまうことが先です。形成外科にかかると、炭酸ガスレーザーで焼き落とす施術が施されます。自分の肉芽腫の施術にどちらの方法が適しているかは、自分のシロート判断はできません。皮膚科、あるいは形成外科、あるいは両方の専門機関で受診し、医師と相談するのがベストな方法です。また、肉芽腫を甘くみてはいけません。放っておくと、化膿した部分から、細菌が侵入して脳や脊髄等の中枢神経を汚染・破壊し、「髄膜炎」を起こす怖い状態なのです。この髄膜炎から最悪、命を落とす結果となることも否めません。

 

このような危険性もあるので、肉芽腫は、必ず専門機関での診断を仰ぐべき状態なのです。

 

 

すぐに専門機関へ行った方が良い巻き爪の症状

 

以上のように、今まで様々な巻き爪の症状と、施術方法の選択について書いてきましたが、明らかに専門機関へ早く行った方が良い巻き爪の症状を知っておくことが重要です。どちらかと言うと早めに専門機関へ行った方が良い人と、すぐにでも行かなければならない人。

ここでは、後者の、すぐにでも専門機関に相談をしなければならない人についてふれておきます。まずは、もともと持病がある人。巻き爪周辺に限りません。内臓の不調なども含まれます。なぜかと言うと持病がある人は、その持病の施術をふまえた上での、巻き爪施術をしなければならないためです。次に専門機関へすぐ行った方が良い人は、巻き爪付近の症状が急性で重篤な場合です。このように、巻き爪は、命に危険までは及ぼさないようなイメージがありますが、甘くみてはいけません。時にはすぐにでも相談を方がよいケースもあるのです。次のような症状の人は、すぐに、必ず、専門機関へ行くべき症状の人です。

 

○糖尿病の人

○水虫の人

○化膿していて痛い人

○肉芽腫の人

 

上記の人は、その症状を解決しなければ、巻き爪の矯正施術にとりかかれません。水虫や化膿、肉芽腫は、その問題が解決してから巻き爪矯正施術を始めます。

糖尿病の人は、病気を完治させることはできませんが、病気をふまえた上での巻き爪の施術になりますから、必ず医師の診断を仰ぐことが大切です。

 

また、糖尿病の人は、治癒力が低下していることが多く、ちょっとしたことがきっかけで患部が壊死してしまうこともあり、より深刻なケースに至る場合もあるので十分な注意が必要です。

 

自宅で治せる軽度の巻き爪と矯正グッズいろいろ

 

巻き爪の症状が初期の段階で、比較的軽度であれば、いろいろな矯正法があります。この場合の矯正法は、ソフトな方法なので、痛みはありません。爪への負担も少なく、日常生活にもほとんど影響がないような方法がいろいろあります。市販の巻き爪矯正グッズが使えますので、症状に合ったものを選択します。軽度の巻き爪とは、比較的爪の巻き込みが浅く、爪の端が正常な人よりもちょっと曲がっている程度で、歩いた時にもほとんど痛みを感じない状態の巻き爪です。

 

軽度の巻き爪を自宅で簡単に治せる巻き爪矯正グッズには、テープタイプのもの、プレートタイプのもの、ワイヤータイプのもの等、多種多様なものが出ています。

 

テープタイプのものを使った巻き爪矯正は、矯正力はそれほど強くありませんが、初期の段階であれば、この対処法でも、一定の効果はあるようです。ドラッグストアなどで、簡単に手に入るストレッチタイプのテープであれば巻き爪専用の特別なものでなくても構いません。巻き爪をテーピングすることで矯正し、痛みを緩和する効果があります。まず、矯正機能としては、テープの引っ張る力によって、肉に当たっている爪部分を引き離す方法です。また、「巻き爪が肉に食い込んでいて、その部分が痛い!」という人には、テープを爪と肉の間にはさんで直接爪が肉に当たらないようにして、痛みを緩和する方法があります。伸縮性のテーピングテープは、ドラッグストアなどで簡単に入手でき安価ですので、まずは最初に試してみても良い方法でしょう。テーピングは、あくまで軽症の人のための応急的な処置ですので、症状が進んでいる人は別の方法を検討してみてください。

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プレートタイプの矯正グッズとしては、金属製のプレートを爪に貼り付けるという方法があります。これは、専門機関の巻き爪施術法の「プレート法」に近い施術方法です。

 

この金属のプレートが、元に戻ろうとする力を利用した巻き爪矯正グッズです。金属のプレート、即ちメタルテープは、簡単に装着できて、装着直後から痛みが消えるので、効果を実感する人も多いです。

病院で行われている方法に近い方法を手軽に自宅でできるのが嬉しいですよね。ただ、この方法も軽症から中程度の人向けなので、爪が巻きすぎている場合は、メタルテープが剥がれてしまうなど、テープの引っ張り力が、爪の力に負けてしまう場合があります。特に、水虫の施術中の人は、水虫の施術薬の液体のせいで、テープがすぐ剥がれてしまこともあり、水虫の施術と平行してのメタルテープの使用は難しいかもしれません。施術の時期をずらすなどして、再トライする事を検討してみてください。

 

ワイヤータイプの矯正グッズを使った方法も病院で受けることのできるワイヤー施術に近い治し方ができる施術法です。ワイヤーのばねの引っ張り力で巻き爪を矯正していきます。対象となる巻き爪の症状は、軽症から中程度まで対応できます。ワイヤー系の施術グッズは、一般に「巻き爪ブロック」と呼ばれているもので、種類も最近はいろいろなものが出ています。爪の面の長さに応じて、SS・S・M・Lとサイズも各種ありますし、色もシルバーやピンクなども出ています。また、爪にひっかける部分のフックの形も安定して固定できるような形に改良が進んでいます。

 

ワイヤー系自宅矯正法で、お奨めしたいのが、「巻き爪ブロック」と「巻き爪矯正機の併用作戦」です。

 

「巻き爪ブロック」とは、上でも紹介したように、ワイヤーを爪の表面に装着して、爪が、少しでも平たくなるように仕向けるための矯正グッズです。装着方法も簡単で、常時装着して日常生活を送れます。これとは違い、「巻き爪矯正機」という矯正施術の機具があります。一見、ワインオープナーのような形をしたその機具は、お風呂上りなど、爪が清潔で柔らかくなっている時に、30分ほど装着して、爪の矯正を進める道具です。装着直後から、爪の端の痛みがすぐに消えるなど、効果も多くの人に実感されています。また、1回約30分程度の装着にもかかわらず、矯正具をはずした後も、爪が平たくなって肉に食い込んでいた爪の両端が、少し浮いたような形になって、矯正されているのがわかります。これを、地道に毎日繰り返すことで、だんだん効果も定着してくるのです。自宅施術で、最も成果を上げるなら、毎日の入浴後に「巻き爪矯正機」を30分装着し、その後の、日常生活では、巻き爪ブロックを装着して過ごすのがお奨めです。

 

このように、軽度の巻き爪施術では、自宅で施術できる矯正グッズがたくさんあり、自分で対処も可能なのですが、巻き爪が厚く肥厚していたり、中程度の巻き爪になってくると、なかなか矯正施術も難しくなってきます。最近は、医療機関と連携して対応してくれる「巻き爪ケア専門店」などもあるので、自分では難しいなと思ったら相談してみるのもいいかもしれません。それでも難しい場合は病院での受診をお勧めします。

 

中程度の巻き爪の場合

 

爪の巻きこみ具合が、少し強い状態で、爪の両端が、かなり、湾曲して内側に巻き込んだ状態です。このような様態になると、歩行時に痛みを感じるようになって来ます。巻き爪の症状は、中程度と言えるでしょう。中程度以上になると、病院での施術も視野に入れて考えなくてはなりません。病院での施術と言っても、手術になるケースは、かなり重篤な重度の場合で、ほとんどの施術は、自宅矯正施術にも取り入れられているような爪にあまり負担のかからないソフトな施術方法です。では、中程度以上の病院対応の巻き爪施術について紹介します。

 

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フェノール法(病院施術)

 

これは、フェノール消毒薬を使用する施術方法です。巻き爪の巻いている部分の端を切除して、爪の根である爪母(そうぼ)をフェノール消毒薬で破壊する方法です。この方法だと、爪が厚く肥厚している場合や、湾曲が強い場合などでも施術できます。費用は保険適用で1万円前後が多いでしょう。デメリットとしては、切った方の爪の幅が狭くなります。

 

プレート法(病院施術・自宅施術)

 

巻き爪に対して横方向にプラスチック製や金属製のプレ-トを貼り、その張力で巻き爪を矯正する施術方法です。形状記憶力のあるプレートが使われ、爪に穴をあけたり、切ったりするわけではないので、痛みを伴わず、自宅矯正施術にも取り入れられている施術方法です。

但し、せっかく病院で施術を受けても保険適用がなく、全額自己負担となりますから施術費は高くなります。施術にかかる費用は、2~3万円というところでしょう。

 

ワイヤー法

 

一般的なワイヤー法は、湾曲した爪の両端に2つの穴を開けてワイヤーを取り付け、その張力で爪の形を平らにする施術方法です。ワイヤーの形状記憶力を頼りに矯正する方法です。種類がいくつかあります。

VHO法というのは、スチールワイヤーを巻き爪の状態に合わせて湾曲させ、両端を爪の左右にひっかけ矯正する方法です。爪に穴を開ける方法ではないので、爪への負担も少なく痛みも出血もありません。VHO法の施術の良いところは、日常生活にあまり影響がなく、3~4カ月に1度位の通院で施術できてしまう点でしょう。ただし、施術期間は、半年~2年位かかるので、気長に通うことができればよい施術方法でしょう。施術費用は、保険適用外の為、1箇所1万円前後と高めです。

VHO法のひとつに、アクリルガター法という方法があります。爪の食い込み部分にチューブを挟むことで、爪が皮膚に接触しないようにする方法です。このチューブの素材は、アクリル樹脂であるため、こう呼ばれています。このアクリルガター法の長所は、爪の爪母を切除しなくてすむので、爪を温存できることと、チューブを挟むだけの施術方法なのに、肉芽腫などにも効果が期待できる優れた方法なのです。このアクリルガター法によって肉芽腫が1週間から1カ月ほどで消失したケースもあるほどです。

 

ワイヤー法の中に、マチワイヤー法という施術方法があります。爪の両端に穴をあけて形状記憶合金(ニッケル・チタン合金)のワイヤーをひっかけて、ワイヤーが元に戻ろうとする力(形状記憶力)を使って巻き爪を矯正する施術方法です。このワイヤーは、数カ月以上も元の形に戻ろうとする力(回復力)を保つので、その期間中少しずつ、巻き爪や陥入爪の形を矯正していきます。爪が伸びていないとワイヤーを通す穴を開けられませんが、取り付けることができれば、矯正力が強い施術方法なので、重度の巻き爪にも有効です。マチワイヤー法による施術の長所は、施術に伴う痛みが少なくて、手術が不要というところでしょうか。施術の時間も1箇所5分程度と短くて済み、通院しても施術時間は短時間なので、苦にならずに通院できるところが良い点と言えます。ただ、施術期間は、半年~2年位かかり、施術費も保険適用外の為、1箇所1万円前後と高めです。通院期間中に、ワイヤーの入れ替えがあるので、総額だと、3万円位してしまうかもしれません。爪が伸びていないとワイヤーを通す穴があけられないので取り付けられませんが、取り付けできれば、矯正力の強い施術方法なので、重度の巻き爪にも有効です。

 

かなり重度の巻き爪の最終手段は爪母全切除術

 

様々な施術方法を試しても、巻き爪が再発してしまう場合の最終手段として考えられているのが、爪母全切除法という手術です。その名の通りこれは、手術です。手術によって、巻き爪の元となっている爪そのものを取ってしまうという手術です。爪の爪母という部分は、爪が生えてくる時に、なくてはならない爪の芽にあたるものですので、これを、手術で取ってしまうということは、その爪はもう二度と生えて来なくなることを意味しています。爪母全切除術の方法は、爪の横を切開して、爪母(そうぼ)をすべて切除する施術方法です。様々な施術方法を試しても、巻き爪が、再発してしまう場合の最終手段とも言える施術方法です。爪が二度と生えてこなくなる為、巻き爪がかなり悪化して重度な人向けの施術と言えるでしょう。また、下半身まひがある人や糖尿病患者の人の巻き爪施術にも適しています。爪母全切除法の手術自体の時間は、30分~1時間程度で、施術期間は、1カ月位です。費用は、保険適用されるため、比較的安価になり、術後の通院が何回か必要ですが、施術費は、トータルで1万5千円~2万位でしょう。ただ何回も言いますが、この手術を行うと爪が2度と生えてこなくなります。軽はずみに考えずしっかり考えて後悔しない決断をすることが重要です。

 

以上、巻き爪の施術方法について述べてきましたが、巻き爪もれっきとした爪の異常のひとつです。自己判断で、施術方法を誤ることのないよう、気になる症状・重篤な痛みの症状がある場合は、早めの専門機関の受診が重要です。普段、糖尿病などの持病のある人も、持病をふまえた施術が必要ですので必ず医師の診断を仰ぐようにしてください。

 

まとめ

ここまでは病院の判断も受けた方がいいタイプの巻き爪がどういったものなのか、どんな改善方法があるのかなどをお伝えしてきました。

病院には病院の、当院のような専門機関には専門機関の良いところがあります。

糖尿病や水虫などのせいで巻き爪になった場合、病院の判断に委ねた方がいいです。

 

逆に病院の手術を受けたのに再発を繰り返していて、当院の巻き爪施術で再発しないまでに改善した人も多数いらっしゃいます。

 

もし、あなたが病院で改善せず困っているとしたら、一度当院にお問い合わせしてください。

気になる方はHPをご覧ください。

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