【専門家が教える】巻き爪矯正で改善したけど、結局再発してしまう原因は◯◯!!

フットケア

もともと巻き爪気味だった。でも爪を切って痛みをごまかしていた。

 

そのうち爪を切っても痛みが引かなくなってきた・・・だから病院や巻き爪矯正サロンなどで巻き爪矯正を受けてみた。

そうしたら良くなったから安心していた。

 

でも最近になり、また爪が巻いてきて痛みが出て悩んでいる。

 

また同じ所に矯正を受けに行こうかな?

でも、結局は今回のように再発するんじゃ・・・

 

そういった不安、悩みを抱えている方は少なくありません。

 

当院に来られる巻き爪の痛みに悩み続けている方々は、このようにな悩みを持っていて、「結局どこに行っても同じなんじゃないか」とインターネットで調べ尽くし、いろんなセルフケアや改善方法を受けた結果、改善するどころか進行させてしまった方が特に多いです。

 

そこでこの記事では、巻き爪の本当の原因と、それを改善するために何が必要か知りたい!もう巻き爪で悩まされるのを最後にしたいあなたへ考えられる原因とその対処について紹介します。

 

 

巻き爪とは

なんでなるの?top

巻き爪とは、爪の状態を指しています。

その字の通り、爪の端が巻いて内側に巻き込んだ状態のことです。

 

日本人の10人に1人が巻き爪に悩んでいるといわれています。

 

爪が巻いて肉に食い込み、時には炎症を起こして、激しい痛みを伴います。歩く毎に硬いものが足の指先に刺さるとイメージすると想像しやすいと思います。

 

そのために靴が履けない、爪が切れないなどの悩みを抱えることになります。

また痛みがひどくなると、正しい姿勢で自然に歩くことが困難になり、肩こりや腰痛などを引き起こすこともあります。

 

全ての指に起こりますが、親指の爪に起こる場合が多いです。

 

巻き爪は医学的に「陥入爪(かんにゅうそう)」と「湾曲爪(わんきょくそう)」「爪甲鈎弯症(そうこうこうわんしょう)」の3つに分けられます。

 

⑴陥入爪(かんにゅうそう)

陥入爪⑵__jpg

爪が伸びてきた時に、爪の両脇の角が指の肉に深く食い込んだ状態を「陥入爪」(かんにゅうそう)といいます。

巻き込む形や深さの程度によっては、爪が皮膚に食い込んで痛みや赤み、炎症を起こすことがあります。

腫れるとさらに爪の角が肉に刺さることになり悪循環に陥ります。炎症が長く続くと、出血しやすい肉芽(にくげ・にくが)を形成します。

ひどくなると、食い込んでいる部分に雑菌が侵入して化膿を起こし、さらに痛みが増していくことになります。

 

⑵湾曲爪(わんきょくそう)

湾曲爪_jpg

爪が全体的にひどく弯曲(わんきょく)しながら伸びていった状態を弯曲爪といいます。これがいわゆる「巻き爪」の状態です。

 

特に爪先の方で顕著で、前方から見ると逆U字型、馬蹄形、アルファベットのCのように見えたり、爪の弯曲が強くなると「のの字」型や円形になります。変形が強くなると痛みを生じてきますが、外観の変化だけで痛みや腫れなどの症状がない方もいます。

 

⑶「爪甲鈎弯症(そうこうこうわんしょう)」

爪の肥厚_jpg

年配の方に多く見られます。

爪甲(爪の外側の部分)が異常にぶ厚くなるのと同時に、異常に伸びてツノのような外観になってしまう症状です。

甲状腺機能低下症などの内分泌障害なども原因となります。

 

 

一般的に、巻き爪はどうやって起こると言われているのか?

3d60f4302a5107661cce7dd13c894eb7_s

一般的に、巻き爪が起こる原因と言われているのは次の7つです。

⑴爪の切り方(深爪)

深爪が巻き爪の原因になるのは、肉や皮膚の部分が増えてしまうことです。爪周りの肉や皮膚が盛り上がり、一方で爪は伸びようとするので肉に食い込んでいき、巻き爪になってしまうのです。

⑵靴による圧迫

「合わない靴」や、指先に負担が大きくなる「先の細い靴」や「ハイヒール」などによって巻き爪になることがあります。

⑶つま先に負担のかかる運動

足指の爪をぶつけたり、指や爪に負荷をかけすぎると、その周囲に炎症が起こり肉が盛り上がります。その結果、巻き爪になることがあります。

サッカーやマラソン、野球、バレーボール、バスケットボール、テニスなどのつま先に負担のかかる運動や瞬発力を必要とするスポートをしている方は注意が必要です。

⑷遺伝

巻き爪自体は遺伝しません。しかし巻きやすいという爪の形を遺伝します。爪の厚さや硬さなどは遺伝する可能性もあるので、親御さんが巻き爪ならば可能性があるので気をつけておきましょう。

⑸加齢

年齢が高くなってくればくるほど爪の水分が減ってきます。それによって厚くなったり硬くなり縮んでいくことで巻き爪になってきます。

高齢になると若い時に比べ、歩くことが少なくなります。爪はもともと内側に入ろうとする性質があります。歩くことが少なくなると下からの圧力とのバランスが崩れ巻き爪になります。

⑹体重増加(肥満・妊娠など)

急激な体重増加により、足への負担が増加し巻き爪になります。

⑺爪水虫

爪水虫は、白癬菌(はくせんきん)と呼ばれるカビの一種が爪の中に侵入し菌糸を作ることでなります。だんだんと爪がボロボロになり、変形が生じるようになるので、爪水虫によって巻き爪が引き起こされます。

 

 

この7つが一般的に原因だと言われています。

 

 

しかし、毎日巻き爪で悩む人たちと向き合っていると

 

これらは「原因」ではなく、

「要因」に過ぎないことが

わかるのです。

 

 

年齢などが原因と言われるとなかなか改善させるのは難しいですし、肥満の人が痩せたとしても巻き爪が治る訳ではありません。そもそも巻き爪にならない人も多くいる訳です。

 

それ故、これらの7つは要因に過ぎず、要因があればあるほど巻き爪を引き起こす可能性が高くなるというものです。

 

臨床現場だからこそわかる「巻き爪」になってしまう本当の原因とは?

korekore15202501-thumb-815xauto-19064

実際に現場で毎日のように巻き爪の矯正していくと、巻き爪になっている人の共通点がわかってきます。

 

前述の一般的に言われている7つの原因(深爪・合わない靴・つま先に負担のかかる運動・遺伝・加齢・体重増加・水虫)は残念ながら共通点ではありませんでした。

 

巻き爪の方、全員にあった共通点は何なのか?

それは「習慣」でした。

 

正確に言うと、

「足が崩れてバランスが乱れている状態で立ったり歩いている」

という事です。

その共通点の代表例が次の7つ。

 

①足の裏にタコや魚の目がある

足裏タコ

②足のアーチが崩れている

2016-07-30_15_07_04_jpg

③脚がねじれている

2017-01-10_13_09_16_mov_jpg

④重心が前に崩れている

田川さん初回ー7回目__2__jpg  2015-01-23_18_07_16_jpg 田中良章さん_jpg

⑤はだしの状態で片足立ちするとグラグラする

⑦指がねじれている

2015-04-18_23_40_41_png_jpg_jpg

 

こんな6つの共通点が浮かび上がってきます。

こうして足に爪が巻いてしまうほどの余計な負担をかけながら、立ったり歩いたりしているのです。

 

 

その代表的な3つの歩き方とは?

⑴つま先と膝の向き不一致タイプ

アーチの崩れ つま先の向き_mov

「つま先が外を向き膝とつま先の向きがズレて」歩いているタイプです。

その結果、足首がねじれることで足のアーチを潰しながら歩いています。

このタイプは男性にも多く見られます。

 

ポイントは膝の向きとつま先の向きが同じ方向を向いていないということです。

 

 

⑵内股歩きタイプ

つま先も内向き、膝の向きも内向きの「内ねじれのキツイ内股歩き」のタイプです。

そのせいでXO脚も見られますね。

2017-01-10_13_09_16_mov_jpg

 

 

この内股(内ねじれ)タイプは、女性に多く見られます。

 

僕は普段から職業柄、人の歩き方を見てしまうんですが、日本人女性のほとんどが内股なんですね。

スカートを履くからでしょうか?

女性らしい動きに見えるからでしょうか?

 

僕の知人に歩き方と立ち方を撮らせてもらいました。

内股歩き_mov 友人の立ち方_jpg

 

実はこのタイプの歩き方の人は「外反母趾」「XO脚、O脚、X脚」にもなりやすい。

長年、膝をねじって歩くことになるからです。

 

膝の内側の痛みや変形が出ている人の場合、実は、ほとんどがこの歩き方をしています。

 

 

⑶手を振らないペタペタ歩きタイプ

「手をほとんど振らず小股でペタペタすり足で歩く」タイプです。

このタイプの人は(手を振らないため)体を捻らないで歩くので、ほとんど膝から下で歩くことになります。

 

そのため、前に進むのも足で蹴らないといけないし、バランスも取りにくいので指で踏ん張ってバランスを取らなければいけなくなります。

 

その結果、足の指先に負担が大きくなり、巻き爪になってしまうのです。

 

 

 

まずは7つの共通点がないか自分でセルフチェックしてみましょう。

3つ以上当てはまれば早めに対処した方がいいでしょう。

 

そして3タイプのいずれかの歩き方をしていた場合、今すぐ気をつけて修正するようにしましょう。

 

 

病院や巻き爪矯正サロンではどう処置するか?

一般的に、病院や矯正サロンでは、爪の処置をします。

⑴爪の部分切除(手術)

部分切除 2

局所麻酔の上で指の肉に食い込んでいる部分を一部切除することで痛みを止める方法です。

メリット

・痛みが比較的早く無くなる事。

 

デメリット

・再発の可能性が高い。

・爪が伸びてくると再び痛みが出る事がある。

 

⑵フェノール法(手術)

フェノール法

「フェノール」というベンゼンから合成される薬品を使った巻き爪の改善方法です。

爪の端の変形している部分を切除して、爪の生えてくる(爪母(そうぼ))部分をフェノールで殺してしまい、巻き爪になりやすい変形した爪自体が生えてこないようにする手術法です。

メリット

・爪が短くても化膿してても変形がきつくても手術できる。

 

デメリット

・爪が生えなくなる可能性がある。

・再発率が高い。

 

⑶プレート法

プレート

爪の表面にプラスチックや金属等のプレートを貼り付けて、その引っ張る力で巻き爪を矯正します。

メリット

・日常生活に支障がない。

・施術の痛みがない。

 

デメリット

爪の矯正力が弱い。

・爪から外れることが多い。

 

⑷B/Sブレース方式(プレート方式の一種)

最近ネイルサロンなどでも施術される方式がこれです。

グラスファイバー製の薄い板を貼りつけて、張力で爪の両端を引き上げて正常な爪の形に矯正していく改善方法です。

爪に穴をあけたり切ったりすることがないので、痛みが伴わない方法です。

ただし、爪水虫など爪に問題がある場合はできない改善方法です。

 

メリット

・施術の痛みがない。

・日常生活に支障がない。

・プレートが目立たない。

 

デメリット

爪の矯正力が弱い。

・プレートが爪から外れてしまう事がある。

・爪水虫など爪に問題がある場合はできない。

 

⑸VHO法(ワイヤー法)

軽度~重度まで幅広い巻き爪の症状に対しての矯正治療法であるワイヤー法。そのワイヤー法の一種が「VHO法」です。

 

メリット

・施術の痛みが少ない

・日常生活への影響が少ない。

・1ヶ月に1回の施術で良い

 

デメリット

・保険適応外のため費用がかかる

・期間がかかる

 

⑹アクリルダガー法

アクリルダガー

爪が食い込んでいる患部にチューブを挟むことで、爪が皮膚と接触しないようにする手術です。このチューブにはアクリル樹脂が使われています。ネイルサロンなどでも用いられている樹脂で、簡単には外れないことが特徴です。

チューブを挟むだけの簡単な方法です。

 

メリット

・爪を切らなくていい

・爪母を切除しなくてもいい

 

デメリット

・強い変形の巻き爪には矯正力が弱い

 

⑺マチワイヤー法

マチワイヤー

形状記憶合金(ニッケル、チタンの合金)のワイヤーを爪の両端にあけた穴に通し、ワイヤーの力を使って巻き爪を矯正する方法です。

メリット

・シンプルな施術方法なので医師の技量による差が少ない。

・日常への影響が少ない

 

デメリット

・爪が伸びないと施術できない

・爪の先の方で矯正するため爪の根元の矯正力が弱い

・保険適用外なので治療費が高い

 

⑻爪全切除法

重度の巻き爪の改善方法のひとつが「爪母全切除法」です。

爪母(そうぼ)という爪が作られる部分を完全に切除する方法です。爪母は爪の根元の白い爪半月と言われる部分のことを指します。

爪が生えてくる元の部分を完全に切除してしまうので、爪が生えてこなくなります。

爪が二度と生えなくなるデメリットと引き換えに、巻き爪による痛みが無くなるメリットを得るというイメージの施術方法です。

 

神戸巻き爪センターサキュレでは何をするのか?

①ワイヤーでの爪の矯正

②爪の加工(削る・カット)

③習慣を変える(立ち方・歩き方・重心バランス)

 

まとめ

 

逆に病院の手術を受けたのに再発を繰り返していて、当院の巻き爪施術で再発しないまでに改善した人も多数いらっしゃいます。

 

その他の記事