【こんなお悩み相談をいただきました】
先日、こんなご相談をいただきました。
【子供が巻き爪になりました】
私の息子は、小学校1年生からサッカークラブに所属していますが、最近足の爪に痛みを訴えています。
専門機関で診てもらったところ、巻き爪の症状が出ていると言われました。息子は巻き爪が気になって、なかなか思うようにサッカーが出来ていません。
担当の先生のお話によると、おそらくサッカーが原因で巻き爪になったと言われたのですが、それは本当なのでしょうか?
ご質問をいただきありがとうございます。
息子さんが突然巻き爪になり、大好きなサッカーをお休みしなければならなくなったのは、とても残念ですね。あまり知られていないのですが、質問内容でもいただいたように運動が原因で巻き爪になることがあります。プロのスポーツ選手でも巻き爪に悩まされている方がいるほどで、激しい運動を日常的に行う方は特に気をつけたい爪の病気ですね。激しい運動による巻き爪には大きく分けて2種類あります。
質問者様のお子様が、爪に外傷が無いのに痛みを感じていらっしゃるのは、おそらく①の理由に該当すると考えられます。
①爪に過度の圧力がかかる
スポーツの種類によっては、爪に過度の負担がかかっている場合があります。
それは足にピッタリとした靴を履くスポーツやダッシュとストップを絶え間なく繰り返すスポーツ、走り続けるスポーツなどです。
例えば・・・
- バレエ
- テニス
- サッカー
- フットサル
- バスケットボール
- ボルダリング
- マラソン
- 登山
皆さんも趣味として楽しまれているポピュラーなスポーツからも巻き爪になる可能性があるということですね。でも、巻き爪にならないためにこれらのスポーツを我慢するというのは残念なことです。
日々の爪のケアをしながら、好きなスポーツも楽しめるのが一番理想的ですね。好きなスポーツが原因で巻き爪になり、その巻き爪から日常生活にも支障を来すことのないよう、ケアをするということを忘れないようにしましょう。
②怪我による爪の損傷からの巻き爪
激しいスポーツをしている最中に、爪の怪我をすることがあります。特に足を酷使するスポーツはその衝撃が爪にもかかるので、損傷しやすい箇所と言えます。
爪が割れる、その後変な方向へ湾曲する、同じ厚みの爪が生えてこないなど症状は様々です。
これらの症状を、何もせずに放置しておくと、湾曲したまま固定されてしまい巻き爪になる可能性が出てきます。
骨折や打撲、捻挫などはすぐに病院に行く方が多いとおもいますが、爪の怪我についても早めに医療機関を受診することが巻き爪の予防にも繋がるのです。
番外編
運動不足でも巻き爪になることはあります。これは、爪が本来持っている「丸まろう」とする力が地面からの圧力を感じられないときに起こる巻き爪です。このタイプの巻き爪に一番効果があるのは歩くことです。歩行による地面からの適度な衝撃と、爪が内側に曲がる力のバランスが取れていれば巻き爪になることは避けられます。
寝たきりの方が巻き爪になりやすいことは周知されてきました。あまり歩くことのない方が巻き爪になると、歩行時の爪の痛みが気になり、さらに歩くことが嫌になるという悪事循環にもなります。杖をついている方も杖をついていない側と爪への圧力に違いがあるので、片方だけ巻き爪になっているという例もあります。このような場合は、コットンやティッシュで爪が曲がろうとする力を軽減させる方法や、プレートやワイヤーなどを使う専門機関での治療などが有効です。
激しい運動をしても運動をしなさ過ぎても巻き爪になるリスクがあると考えると、日本人の10人に1人は巻き爪になっている可能性があるという統計は、大変信憑性があると言えますね。
お子さんが巻き爪になった際の対処方法
巻き爪ブロック
軽度の巻き爪の場合、ご自宅でセルフケアによって症状を食い止めることも可能になります。
一番代表的なセルフケアと言えば、いつも深爪をしやすい方が爪の切り方をスクエアオフカットに変えただけで巻き爪が軽減されるというものです。
他にも、医療機器として認可をされている巻き爪矯正グッズには「巻き爪」ブロックというものがあります。この巻き爪ブロックは、爪のサイズによって使い分けられるようにSSサイズ、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズの4サイズからなっています。また矯正力もノーマル、ハード、スーパーハード、ウルトラハードの4タイプありますので、サイズと矯正力を自由に組み合わせて16通りの中から選べるようになっています。
インターネットでの購入も可能で、価格は3,000円~3,900円ほどなので気軽に始められるのではないでしょうか。病院に通院する時間の取れない方や買いに行くのも大変な方にもおすすめです。
巻き爪ブロックの使い方は慣れてしまえばとても簡単です。
- 補正具の片側に取り付け具をセットします。この時、補正具のフックの長い方と短い方を間違えないように気をつけましょう。
- 爪の片側に取り付け具をセットしていない方の補正具のフックを掛けます。
- 取り付け具で引っ張りながら、爪のもう一方の端に補正具のフックを掛けます。
- 爪の両端に補正具が掛かっていることを確認し、取り付け具を外します。
- カバーを貼って完成です。
このように、初心者の方でも簡単にお使いいただけるので、軽度の巻き爪を発症していてご自宅でケアをしたい方には有効な方法です。また細いワイヤーでスッキリとしたデザインなので、スポーツをする時にも靴のサイズに影響が出ることもなく、活用しやすい巻き爪矯正グッズとなっております。
注意点としましては、爪のサイズはかなり細かく分かれますので、きちんと測定してから購入しなければなりません。また、爪に引っ掛ける適度な長さも必要となりますので、白い部分を指の肉に掛かる程度伸ばしておくようにしましょう。
また、巻き爪の度合によっては強制力の強すぎるものでは爪が折れてしまいますし、弱いものでは意味がなくなってしまいます。ご自分の爪のサイズと巻き爪の度合については、厳密に測定しないと購入してももったいないお買い物になってしまいますので気をつけましょう。
デメリットとしましては、日常生活やジョギング・趣味程度のスポーツならば装着したままでも可能ですが、本格的に短距離走・サッカー・フットサルなどをする方は足へ負荷がかかり過ぎるため万能とは言えません。そして、工業用のバネを使用しているとは言え、その強度は4か月程度が限界です。追加で購入する可能性を考えると、巻き爪の進行具合によっては専門機関で治療をした方が費用は安く済むことになるかもしれません。
気軽に簡単に始められるメリットと、長期的に見た時のデメリットなどを加味して、最適な巻き爪治療の方法を選ぶようにしましょう。
巻き爪ロボ
こちらも医療機器として認可されている巻き爪治療器具です。
巻き爪ブロックと違う点は、その効果を30分から1時間程度で実感できるところにあります。
簡単に言いますと、柔らかくしてから持ち上げて、爪の湾曲する角度を好きなように変えられるというものです。その分お値段も高額になりますので、巻き爪ブロックほど気軽には始められませんが、治したい爪がたくさんある時や即効性が欲しい場合と、巻き爪ブロックをたくさん買って長期的に使用する場合で比較してみるのも良いでしょう。
巻き爪ロボの使い方
- 治したい爪のある指をお湯で柔らかくします。
- 巻き爪ロボをお好みの爪の角度になるようにツマミで調整します。
- ドライヤーで乾かします。
- よく乾燥させれば完成です。
お湯と洗面器とドライヤーさえあれば、1日30分程度で巻き爪の矯正ができるので、今まで長年巻き爪に悩まされてきた方の救世主のような存在ですね。
巻き爪ロボのデメリットとしましては、上述のように19,800円~35,800円と、決してお値打ちではないという点ですね。しかし、保証期間もありますので、ご家族で巻き爪に悩まれているといった、使用する頻度の多いご家庭では巻き爪ブロックよりお値打ちに済むかもしれません。
もう一つのデメリットとしましては、巻き爪ロボで矯正したばかりの爪は肉から浮いた状態になるので、また曲がろうとする力がかかってしまうという点です。これは、巻き爪ロボを使用した後、巻き爪が再発しないように気をつける必要があるということです。そのために、爪と肉の間が馴染むまではコットンパッキング法を取り入れるのも良いですし、矯正力の弱い巻き爪ブロックを併用するのもまた一つの方法です。
病院での治療法
爪の切り方を変える、コットンパッキングをする、巻き爪ブロックや巻き爪ロボを使うといった治療方法はあくまでも爪がしっかりと生えている場合に使うことのできるものです。
そのため、激しいスポーツなどにより爪を損傷して爪が生えてくるよりも先に周りの肉が押し寄せて巻き爪になった場合、セルフケアでは追い付かないこともあります。
そこでいくつかの治療方法が考えられます。
爪の部分切除
爪の一部分を縦方向に沿って切除する方法です。局部麻酔をして爪の端を爪母から完全に切除します。そうすることで爪の幅が狭くなるので肉との衝突を解消することができます。
手術にかかる所要時間は10分~30分で、費用は約8,000円前後となります。
定期的な消毒は必要ですが、入院する必要はないので、その日に巻き爪のストレスから解放されます。
しかし爪の幅が一時的に細くなって痛みが軽減されただけで、巻き爪が根本的に解決されたわけではないので、再発する可能性は0ではありません。
フェノール法
爪の部分切除と原理は同じですが、部分切除したところの爪母をフェノールという薬品で殺し、その部分だけを生えてこないようにする方法です。
こちらも局部麻酔による手術で10分~30分程度、予算は6,500円~8,500円前後を見ておけば大丈夫です。入院の必要もなく当日帰ることもできますし、普通の怪我と同じぐらいの痛みですので日常生活に支障を来すこともないでしょう。
デメリットとしては、部分切除と同様に爪の幅を狭くしただけなので、爪の内側に曲がろうとする力が強い状態が長く続くと巻き爪が再発するケースもあります。
爪母全切除法
軽度の巻き爪を放置し、手の施しようがなくなった場合、爪を一切生えてこないようにする爪母全切除法という方法があります。
フェノール法が一部だったのに対し、この方法を取ると今後爪が一切生えてこなくなり、巻き爪に悩まされることは一生なくなります。
寝たきりの方で歩行による巻き爪の予防が見込めないなどの条件があるならば、数週間の術後の痛みだけで巻き爪から解放されるので快適になるでしょう。
しかし私たち動物は、力を入れる時や踏ん張る時に、爪にかかる反動力を使って力に変換しています。爪が完全になくなるということは、指で押す力も半減するということです。これは、スポーツなどを今後も長期的に続けたい方には不向きな治療法と言えます。
整骨院サキュレでは
サキュレでの巻き爪に対する対処方法は、インベントプラスを採用しています。インベントプラスは、痛みの原因である皮膚に突き刺さった爪を引き上げる方法なので、1回の施術で効果が見られます。まだ全国的に採用している専門機関も少ないため、一般的な方法ではありませんが効果を大きく実感していただけます。
また、足のプロが併せて巻き爪の原因の一つとなる歩き方の指導もさせていただいているので、再発防止も期待ができる施術内容となっています。
お子様の巻き爪も解消された喜びの声
それでは当院で施術を行った方の喜びの声を紹介します。
【子供がまた大好きなバスケが出来るようになった】
娘が部活のバスケで巻き爪になってしまったため、皮膚科で施術をしてもらっていましたが、激しい運動をするとすぐに痛みが出てしまい、思う存分バスケが出来なくて思い悩んでいるようでした。
そこでサキュレに来て施術をしてもらい、1回で痛みが治まったので、大変喜んでいました。
また、歩き方なども指導していただいたので、再発防止に役立てています。本当にありがとうございました。
ご感想をいただきありがとうございます。当院では成長期のお子様が抱える巻き爪にも効果が期待できる施術を行っております。また巻き爪が再発しないように、歩き方には十分気を付けてくださいね。
スポーツと巻き爪の関係 まとめ
爪のトラブルは、部活が始まる小学校4年生頃から特によく耳にするようになります。
そして中学校、高校でより本格的にスポーツに打ち込むようになると、そのトラブルは幅が広がり、治療法も単純なものではなくなってくるのです。
一番良いのは、お子様が自分で爪を切るようになってからもその状態を気にかけてあげることです。多少の痛みでは巻き爪に気づいていないこともあり、進行してしまってからではスポーツを続けながら治療するのが困難になることもあります。
今回ご紹介したセルフケアはあくまでも応急処置であり、今後も長く好きなスポーツに打ち込みたいというお考えであれば、専門機関を受診することが最優先となってきます。
それは、今の巻き爪の程度がどの程度であるか把握しておくことですぐに解消できることもありますし、既に進行していたとしても普段の生活パターンにふさわしい治療方法が何通りもあるからです。
まずは爪を切る方法を見直し、爪と肉の間にティッシュやコットンを詰める程度で軽減される巻き爪であれば様子を見ながら通常の生活を送ってもまず問題ないでしょう。
そして、爪の痛みが恒常的に続き、本人もきになるようであれば、巻き爪矯正器具を取り入れてみるのも良いかもしれません。その場合は、爪の幅や矯正したい角度などを慎重に測定するのを忘れないようにしましょう。
セルフケアの限界を感じたら、すぐに専門機関を受診します。皮膚科や外科、整形外科などで治療方法を相談しながら、本人の望む生活が送れる方法を選ぶのが望ましいです。
接骨院サキュレでも、最新の技術による巻き爪の矯正を行っております。
巻き爪は治療そのものも大切ですが、治療後の歩き方や巻き爪によって歪んでしまった骨格を整えることも重要になってきます。爪の健康と体の健康を一緒に考えていきませんか?
長く巻き爪を治療してきたけれど思うような結果が得られなかった方、巻き爪になりかけている成長期のお子様のいらっしゃる方、まずはお気軽にご相談ください。
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