あまり知られていない手の巻き爪の実態・・・
巻き爪と聞くと、足の親指の爪の両側もしくは片側が通常のカーブとは異質の湾曲の仕方をして、見た目にもイビツになり場合によっては痛みを伴うというのが一般的なイメージなのではないでしょうか?
しかし巻き爪は足の親指だけに起こるものではありません。足の指の並び方や体重のかけ方、靴の選び方や歩き方の癖、過去に起きた爪に影響を及ぼすような怪我などによってはどの指にも起こるものです。
そして足に限らず手の爪にも巻き爪の症状が出ることはあります。基本的に手は常に何かの動作に使われることが多いので、巻く力に負けて巻き爪になる・・・というケースよりも、紫外線や乾燥などの外敵により手の巻き爪を発症するケースの方が圧倒的に多いようです。
最近では、爪にネイルアートを施すのが一般的になり、昔よりも様々な成分が爪から体に入っていることが問題になることがありますが、ジェルネイルなどによる爪への負担も同じように問題視されている専門家もいるほどです。それを受けて、天然成分のマニュキュアなどが販売されるようになり、ネイルケアの業界もこれから徐々に変化していくことが考えられます。
ネイルアートに使われる成分の是非とともに、考えていただきたいのが、ネイルのデザインを変える時にオフをしたり削ったりすることへの爪への負担です。
先日、手の巻き爪に関するお悩み相談をいただきました。
【常にジェルネイルをネイルサロンで施してもらっています。最近爪の幅が細くなってきたような気がするのですが、これはどういうことでしょうか?】
かなり技術には定評のあるネイルサロンで、使っているネイル用品も効果で爪に優しいものを使用されている所に信頼を置いて、昔から通っています。
しかし最近になって爪の幅が細くなってきたような気がします。
それに何もしていない時に爪が押されるような痛みを感じることが増えてきました。
爪をたまには休めようとは思うのですが、百貨店で宝飾の販売をしており、爪に何もしない状態で接客する場に立つ自信がありません。
特に40歳近くなってきて、素の爪はうっすら縦に線が入り、爪の周りの皮膚も乾燥しているようで、ネイルが綺麗じゃなければ生活感が出てしまう気がするのです。
しかしこのまま症状が進んで取り返しがつかないことになるのは不安なので相談に伺いました。
よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。
手の巻き爪は明らかに巻いている場合を除き、まさか自分の手の爪に巻き爪が起こるとは思わず放置されてしまいがちです。
今回の質問者様のように、もうかれこれ15年近くはネイルを施すのが日常となっている人は、今後ちょっとした爪の変化にも気をつけていただきたいと思います。
爪の幅が狭くなるというのは、手の巻き爪において初期の段階に良く見られる症状であり、痛みを伴うとのことですのでほぼ巻き爪が始まっているのは確定でしょう。
しかしこの段階であれば、爪を休める、保護する、保湿するなどのケアで十分に改善されることが期待できますので、そこまで重篤な状態までは進行していません。ご安心ください。
ネイルアートも仕事の一つとのお考えですから、なるべく美的感覚を損なわずに巻き爪に対処していけるのが理想的ですね。
それでは、なぜ手の爪が巻き爪になってしまったのでしょうか?
手の爪が巻き爪になる時に考えられる原因
オフする時に使用するアセトン
ジェルネイルをオフする時に、表面を削ってアセトンを浸み込みやすくするという工程がありますが、この時にアセトンに使っているのはネイルを施されている爪だけではなく、周りの皮膚も薬剤に晒されています。
アセトンは皮膚の乾燥を極度に早める作用があり、ネイルアートとオフを繰り返している間に爪が乾燥して収縮しやすくなります。これが爪の幅が細くなり巻き爪になる原因と考えられてます。
ネイルを剥がす役割の薬剤ですからある程度の強さもあるものですし、換気をして使用するように謳われているぐらいですので呼吸器系にも少なからず影響のあるものです。
マニュキュアの除光液も比較的強いものですので、ジェルネイルではないからといって安心はできませんよ。
紫外線
肌と同じようにタンパク質で出来ている爪も紫外線には弱いものです。ネイルをしていないから巻き爪とは無縁かというとそうではなく、野外で仕事をする人、アクティブな趣味を持っている人、夏場など紫外線に晒されて乾燥した爪は巻き爪になりやすい傾向があります。
手や皮膚に日焼け止めを塗るように、爪にも紫外線対策をしておくと効果的です。手の甲に日焼けが残らないように、日焼け止めアームカバーは販売されていますが、便利の良いようにどれも指先は開いているはずですから、爪だけは紫外線を浴びやすくなっているのです。
爪母の乾燥
爪本体の日焼け止め対策も大切ですが、爪が生えてくる時に爪母が乾燥していると縮みやすく巻き爪になりやすい性質の爪が生えてきやすくなります。
そのためネイルサロンなどでも全ての工程の最後にキューティクルオイルを爪の付け根に施すように、普段から爪の付け根の保湿を心がけておくと、新しい爪を保護することにも繋がります。
顔のシワやたるみのように、爪も年齢とともに保湿力が失われてゴワつき、硬く、縮みやすくなるものです。そのために日頃から新しく表面に出てくる層が健康的な角質であるように心がけておくと、肌も爪も若々しくいられるようになります。
栄養不足
最近では若い年代にダイエットの風潮が強まり、十分細いのにまだまだ体重を落とそうとして体に必要な栄養が足りていない人がほとんどです。特に爪や髪の毛はタンパク質から成っており、体の中でも後回しにされる組織ですから、栄養不足が続くと細くて縮れやすい髪質に、しなやかな弾力のない爪が形成されることになります。
若い間は細胞の保水力が高いので何の問題も起きないかもしれませんが、年齢を重ねるとともにコラーゲンを作り出すことができなくなり、やがて爪にも老化や劣化がやってくるのです。
無理に炭水化物を食べることを推奨したいわけではなく、大豆製品や肉、魚、穀物などの良質なタンパク質を3食に分けて豊富に取り入れるようにしましょう。
そうすることで筋肉も作り出しやすくなり、代謝の良い体質を手に入れることにもなります。
専門機関で手の巻き爪を受診するなら?
爪も皮膚なので、まずは皮膚科を受診するのが一般的です。
明らかに重度の巻き爪ではない限り、剥離をしたり切除したりすることはほとんど行われません。手術をするには軽度の場合爪を休めてくださいというアドバイスで、後はセルフケアによるところが大きいようです。そのため、病院では何も問題ないと判断されたからこのままの生活を続けて大丈夫と思い、巻き爪が進行しても気づかないということも起こります。
専門機関での巻き爪の診断で特に重要とされるのは、化膿や炎症を起こしていないかどうかです。爪の矯正は接骨院で行うことはできても、化膿や炎症を止めることはできませんし、飲み薬や痛み止めなどを処方することは専門外となるからです。
まずは専門機関を受診し、矯正を始めるにあたり問題がない状態であることを判断してもらった上で、爪のケアに取りかかれるとよいですね。
サキュレでの治療方法
整骨院サキュレでは、巻き爪の専門医によるカウンセリングから、爪のクリーニング、ケア、施術までの過程を、お客様お一人おひとりに合わせた内容で丁寧に行っております。
炎症や化膿などがない健康的な爪の状態で矯正が可能であると判断された場合、処置を進めていきます。
矯正方法としては、インベントプラスという特殊なチタンワイヤーを使用する特許を取得した技術を導入し、画期的な施術を提案しております。
チタンワイヤーを爪の両端に引っ掛けて浮き上がらせ、皮膚と接触しないような角度に調整します。
爪の中心で繋ぎ止めるワイヤー自体は、上からジェルネイルと同じ要領でコーティングし、外からは触れないようになりますので家事や炊事などの邪魔になることはありません。
この矯正方法は、今まで使用されてきたワイヤー矯正法よりも爪への負担を大幅に減らすことができ、1回の施術から目に見える効果を実感していただける内容となっております。
この方法を導入している専門機関が少ないことから、まだまだ一般的ではありませんが、巻き爪の矯正方法としてはこれから定着していくことが期待されている技術です。
インベントプラスにかかる所要時間は5分~10分程度です。また、ワイヤーを装着した爪が先端に伸びてくるまで1~2ヵ月は継続して装着していられますので、毎日取り換えなければならない手間もありません。
インベントプラスに使う特殊なチタンは磁気を帯びない性質を持っているので、手術を控えた年配の方や体調に不安のある妊婦さんでも安心してご利用いただけます。
サキュレで施術をした人の感想
まずはネイルアートよりも爪の健康だと決心がつき、施術していただきました。
それで意外と同じ悩みを抱えていた女性が多かったことを知り、今ではネイルをお休みすることを推奨する立場にあるほどです。
改めてマニュキュアの種類をみてみたら、塗ってから2~3日で除光液を使わずに剥がせるものや、速乾性のあるものなど様々な種類のものが販売されており、手の巻き爪が良くなったら久しぶりにセルフネイルでもしてみようかという気持ちになっています。
またネイルは気にしている割に保湿を疎かにしていことも反省しています。
ダイエットの大敵だと思っていた油分も、細胞の保水力を維持するには必要な栄養分であることなども教えていただき、自分がいかに外見ばかり気にして内面からの美容に気を使っていなかったかということがよくわかりました。
健康的な爪を取り戻したら、ネイルをしなくても美しい手元を追究してみたいです。
色々とアドバイスをいただき、ありがとうございました。
嬉しい感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
髪の毛のカラーリングやお化粧もそうですが、1度始めると途中で全く何もしない状態に戻すのは困難なことですし、これで外に出て良いのか年々自身がなくなるというお話はよく伺います。
しかし私たちのように、体の土台から改善することを掲げている人間にとっては、お化粧を幾重にも重ねるより素肌の美しさを、ヘアケアはこれから生まれてくる髪のためにと考えており、爪もまた健康を取り戻していただきたい場所の一つです。
実際にネイルアートを施した爪は綺麗ですし、その道のプロの方の技術は大変すばらしいものです。しかしそれをやり続けるために自分の爪の健康が害されるのは本末転倒なのです。いつも快適にネイルアートを楽しめるように、新しく生え変わるまでお休みして、丈夫な爪を迎えられるように外からも中からもケアしていけると良いですね!
足以外にもある!手にできる巻き爪の症状 まとめ
今回は爪の幅が狭くなり、押さえられるような痛みを感じる手の巻き爪についてのお話でした。
質問者様はネイルアートを長年続けてこられたということで、中断することにはじめはとても抵抗を感じたようですが、意外と接客するお客様にも好評のようで、まずは巻き爪の矯正を優先することに決められたようです。
ネイルアート以外にも、紫外線や乾燥、栄養不足など手の爪が巻き爪になる原因はいくつかあり、現代人のほとんどに当てはまるものばかりではないでしょうか。男女や年代を問わず、手や爪のケアをして手元も若々しく健康的でありたいものです。
手のケアとしては、ハンドクリームを爪にも塗布するというのが一番手軽ですが、水仕事の時には手袋を、就寝中にもナイト用保湿手袋を装着するとかなり効果を発揮します。冬はあかぎれなどに悩まされる方も多いと思いますので、就寝中の手袋は爪の保護にも手の保護にもおススメです。
成分も浸透しやすくなり保温されて一石二鳥ですね。ハンドクリームではなくても、乳液をした手にそのまま擦り込む、オールインワンゲルで代用するなどの方法もあります。
日中はキューティクルオイルを爪の根元に塗布し、次に生えてくる爪にも気を配りましょう。
サキュレではインベントプラスによる巻き爪の矯正と、全身の整体を行っています。
手術という方法ではなく、日常生活を送りながら巻き爪を改善していくこともできます。
また巻き爪とは関係ないかと思われるようなことが原因になっていることがありますので、気になる症状のある方はお気軽にご相談くださいね。
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