爪ささくれを抜くとどうなる?
ただでさえ冬の水仕事は手荒れが気になるのに、爪ささくれを抜いたり触ったりしたばっかりに、洗顔やシャンプーまで沁みて痛い!!!
そんな経験はありませんか?
爪の周りの皮膚がささくれ(または、さかむけ)になるのと違い、爪のささくれは小爪と呼ばれかなり深い場所から爪が割れているイメージを持っていただくとわかりやすいかと思います。
爪ささくれを抜くと、そこに傷口ができて細菌が入り込み、指先が1.5倍ぐらいに赤黒く腫れ上がるほど炎症を起こすことが多いです。これを「ひょう疽」といいます。
早めに対処すれば化膿止めなどを服用し炎症を鎮められますが、悪化すると切開して膿を出す手術が必要になりますし、最悪の場合は爪が剥がれるほど爪母から壊死し指を切断しなければならなくなることもあります。
さらに巻き爪を発症している人は、痛みや炎症を起こしている上に爪が腫れ上がった皮膚に食い込んでいくので、激痛を伴います。
爪ささくれ以外にひょう疽になりやすい人の特徴
水仕事をする機会が多い
主婦、飲食、理容・美容、清掃、農業・林業、などしっかりと乾かすタイミングが取れない仕事に従事している。細菌は湿度のある場所に住みやすいため、一度炎症を起こすと治りにくいものです。
しっかりと乾燥した清潔なタオルで水気をふき取る習慣をつけましょう。
深爪をするクセがある
深爪をし過ぎると爪と皮膚の間でクッションの役割をしているつなぎ目が露出してしまい、小さな傷ができやすくなります。伸びた爪が1ミリ程度は残された状態で切り揃えるのが目安です。
怪我や激しいスポーツなどにより爪が割れやすい
爪が割れて部分的に剥がれてしまうと、爪が生えてくるまで細菌が入りやすい状態が続いてしまいます。もし爪が途中から剥がれていても部分的にくっついている場合は、無理に剥がさずに保護のために残しておくのも一つの方法です。
爪を噛むクセがある
爪を噛むとどうしても爪の周りがガタガタと引っ掛かりやすい断面になりますし、引っ掛けた拍子に爪が剥がれて薄く弱くなったり、周りの皮膚に傷がついたりすることがあります。爪を噛むクセのある人は噛みながら深爪になっていることがほとんどですので、伸びるのが気にならないように爪ヤスリを持ち歩くなど対処法を考えましょう。
甘皮の処理を必要以上にしすぎている
爪を少しでも細長く綺麗に見せるために甘皮の処理をしすぎていませんか?
ネイルサロンでしてもらう甘皮カットは高度な技術を要するものです。自分で甘皮の処理をしたい時は入浴後などの甘皮が柔らかい時に綿棒等で優しく押す程度にとどめてください。
その後爪に残った白いボロボロの角質を取り除きます。最後にハンドクリームやネイルオイルなどで保湿するのを忘れてはいけません。
爪の間が不衛生、あるいは洗い過ぎている
人間の身体は、抵抗力と免疫力が機能しており、多少の最近であれば排出するようにできています。しかしそのバランスが崩れるほど細菌が溜まる、もしくは除菌し過ぎると自浄作用が働かずに多少の怪我が重症化しやすくなってしまいます。
巻き爪を発症している
巻き爪は爪が皮膚を巻き込んでいく痛みはありますが、炎症が起きていない巻き爪は皮膚が腫れることはありません。その場合は巻き爪の矯正を行うステップにすぐ進められますし、軽度の巻き爪であればセルフケアで食い止めるのも可能です。
しかし、巻き爪の端が皮膚に食い込み炎症や化膿を起こすと陥入爪という巻き爪になり、肉芽という腫瘍がどんどん悪化するケースもあります。
巻き爪を悪化させないための爪ささくれの正しい処理方法
抜き取らずに切る
爪ささくれの処理で一番してはいけないのは、手で無理矢理抜き取ることです。
先の細いハサミや爪切りなどで、ギリギリまで切りそろえましょう。ささくれも同様です。
そして十分に保湿しておきます。
慣れている人であれば、爪のサイドをやすりで整えれ爪ささくれを削り取るという方法でも問題ありません。慣れていない人だと、爪のサイドだけでなく皮膚にも傷をつけてしまう場合がありますので気をつけましょう。
小爪=爪ささくれは乾燥や栄養不足、血行不良などが原因で、本来は爪として生えてくるはずの爪が割れて生えてきているものです。これらのことが原因で、爪母から組織が損傷していると、その後に生えてくるのも小爪のままです。
そうならないために、十分なタンパク質を食事で補う、保湿をして手袋をする、水仕事をする時はゴム手袋をするなどの対策をする、冷え性を改善するなどの予防方法を考えましょう。
健康的な爪を育てるには
① 食事
爪はカルシウムではなく、タンパク質で形成されています。
タンパク質は体内の細胞壁を形成する時、筋肉細胞を形成する時などに優先的に使われ、髪の毛や爪に栄養素として回って来るのは最後です。
そのため、成長期の子供でも爪が脆く割れやすい、貧血でスプーンのように反っているなどの現象が起きます。
タンパク質は、魚、肉、豆類や、乳製品、卵、穀物などから摂取することができますので、3食に分けて時にはオヤツとして補いながら、毎日の習慣になるよう意識しましょう。
② 睡眠
爪もまた成長ホルモンの影響を受けやすく、睡眠不足や浅い眠りが続くと、爪の成長にも変化があります。縦に筋が入る、二枚爪になる、前よりも硬い、全体的に薄くなるなどの症状が出たら要注意です。
肌のターンオーバーと同様に、良質な睡眠で健康的な爪を育てましょう。
③ 保湿
身体の内側からの栄養も大切ですが、外側からの保護も効果的です。
爪が生えてくる根元の爪母へ十分な保湿をしておくことで、次に生えてくる新しい爪が潤いを持った弾力のある爪へと成長していきます。爪の周りの保湿は、爪ささくれを予防するためにも大変良い習慣です。
④ 保温
血行が悪いということは、そのぶん血管が機能せず栄養が末端まで行き届いていないということを意味します。せっかく食事に気を付けて過ごしていても、末端まで行き渡らなければもったいないですよね。入浴などにより全身の血行を促すのも効果的ですし、手首や足首を温めて末端の血流を促進し、手や足の爪まで栄養が行き渡るように心がけましょう。
爪ささくれや巻き爪からひょう疽になった時の治し方
数日様子を見て、自然に治るようであれば患部に触らずに清潔に過ごします。
患部に傷をつけて無理に中の膿を出そうとすると余計に悪化しますので、気になる時は早めに専門機関を受診してください。
ひょう疽や化膿、肉芽腫などであれば保険適用となりますが、巻き爪の治療となるとまた話は別の問題になることが多いようです。
専門機関では抗菌の塗り薬や、抗生物質の飲み薬などを処方されますが、化膿がひどく指に差し障りがあると考えられる緊急性を要する時は、切開手術により膿を取り除きます。
万が一、炎症がかなり深い部分まで到達してしまうと、関節や骨の周りにも熱を持ち運動機能が十分に機能できなくなります。場合によっては組織が壊死してしまうことがありますので、骨や腱などまで炎症が広がるのは阻止したいですね。
費用としては、軽度であれば日帰りの処置ですので数千円で済むはずですが、入院を要するほどの手術が必要となると数万円かかることもあります。
ひょう疽や化膿、肉芽腫は、手にも足にも起こりうる疾患ですが、特に足の方が悪化しやすい傾向があるようです。
足は手よりも洗う頻度が低いですし、靴下やストッキングを履いて、靴を履いている時間が長いので、細菌が生き延びやすい環境です。多少の菌であれば抵抗力や免疫力でトラブルになることはありませんが、体調を崩していたりストレスが溜まっていたりすると、少しの傷が命取りになる危険性もあります。
たかが爪の周りの炎症と思わずに、化膿が悪化している、爪にも異変があると感じたらすぐに専門機関を受診することが大切です。
サキュレでの治療方法
整骨院サキュレでは、巻き爪の専門医によるカウンセリングから、爪のクリーニング、ケア、施術までの過程を、お客様お一人おひとりに合わせた内容で丁寧に行っております。
炎症や化膿などがない健康的な爪の状態で矯正が可能であると判断された場合、処置を進めていきます。
矯正方法としては、インベントプラスという特殊なチタンワイヤーを使用する特許を取得した技術を導入し、画期的な施術を提案しております。
チタンワイヤーを爪の両端に引っ掛けて浮き上がらせ、皮膚と接触しないような角度に調整します。
爪の中心で繋ぎ止めるワイヤー自体は、上からジェルネイルと同じ要領でコーティングし、外からは触れないようになりますので家事や炊事などの邪魔になることはありません。
この矯正方法は、今まで使用されてきたワイヤー矯正法よりも爪への負担を大幅に減らすことができ、1回の施術から目に見える効果を実感していただける内容となっております。
この方法を導入している専門機関が少ないことから、まだまだ一般的ではありませんが、巻き爪の矯正方法としてはこれから定着していくことが期待されている技術です。
インベントプラスにかかる所要時間は5分~10分程度です。また、ワイヤーを装着した爪が先端に伸びてくるまで1~2ヵ月は継続して装着していられますので、毎日取り換えなければならない手間もありません。
インベントプラスに使う特殊なチタンは磁気を帯びない性質を持っているので、手術を控えた年配の方や体調に不安のある妊婦さんでも安心してご利用いただけます。
サキュレで施術をした人の感想
もともと巻き爪になりかけている自覚はありましたが、そこまで不自由していなかったので放置していました。
きっかけは爪ささくれを自分で引き抜いたことから指が腫れて、巻き爪が食い込みとんでもなく痛くなってしまい、巻き爪をなんとかしようと重い腰を上げました。
炎症自体は専門機関の飲み薬を服用し1週間ほどで良くなり、すぐに巻き爪の矯正をスタートできました。
実際にインベントプラスをしていただくと、装着したその日から爪に圧迫される痛みがなくなり、なぜもっと早く始めなかったのか自分でも信じられないぐらいです。
巻き爪は、ただ爪が巻いているだけではなく、少しの怪我でも手術が必要になるほどの疾患に繋がる危険性がある爆弾を抱えているようなものだということがよくわかりました。
爪やささくれの正しい処理方法も教えていただき、これからは安易に取り除くのはやめようと思います。
嬉しい感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
痛い巻き爪 爪ささくれと巻き爪の関係 まとめ
今回は、爪ささくれを自分で抜いたことから周りの皮膚がひょう疽という炎症を起こし、結果的に巻き爪が陥入爪になってしまったケースについて考えてきました。
そもそも巻き爪になっている時点で、周りの皮膚が傷ついた時に炎症を起こしやすくなる確率は、健康的な爪の人よりも高くなります。
陥入爪になると、化膿した部分にさらに爪の端の尖った部分が突き刺さるので、炎症を起こしていない巻き爪よりもはるかに激痛を伴うことがわかっています。
そうならないために、爪ささくれは自分で無理に処理しないこと。
巻き爪自体を、周りの皮膚が健康な状態の時に矯正するなどの処置を進めていくここと。
新しく生えてくる爪を健康的なものに育てることなどを意識して過ごしていきたいですね。
もし爪ささくれから陥入爪になってしまった時は、炎症や化膿、肉芽腫の治療を最優先とし、専門機関を受診して適切な処置の指示を仰ぎましょう。
それらの炎症がおさまった後に、巻き爪の矯正の施術を行っていきます。
陥入爪対策には爪のサイドの処理も大変デリケートなものとなりますので、決して膿を自分で取り除いて埋まった爪を取り除くというような無理なセルフケアは行わないようにしてください。
化膿が骨や靭帯まで進んでしまうと、最悪の場合は切断を余儀なくされることがあるからです。
サキュレではインベントプラスによる巻き爪の矯正と、全身の整体を行っています。
手術という方法ではなく、日常生活を送りながら巻き爪を改善していくこともできます。
また巻き爪とは関係ないかと思われるようなことが原因になっていることがありますので、気になる症状のある方はお気軽にご相談くださいね。
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