長年巻き爪を放置して渦巻のような形状になっていませんか?
「先端に向かってラッパのように巻いている巻き爪だから、矯正は難しいはず!」
巻き爪には片方の端だけ巻いているものや、両側の端が折りたたむように巻いているもの(ホチキス型)、渦や「の」の字を描くように巻いているもの(トランペット型)、トゲが刺さって炎症を起こしているもの(陥入爪)など色々な種類があります。
最近巻き爪気味で・・・といった比較的新しい症状に対しては、なるべく悪化しないように靴を変えたり絆創膏を隙間に入れたり、何かと対策をされていると思いますが、気が付いたら巻き爪になっていてそれが普通になってしまうと、治療しようという気も起きずに現状維持になってしまうのが人間の心理ではないでしょうか。
長年蓄積された巻き爪は、皮膚もそのように変形することに慣れてしまっており、いびつな爪の形にそって一緒に変形していることがほとんどです。
しかし、多少痛みはあるけれどすぐに巻き爪をなんとかしたいと思わない状態が長く続くことで、体調の面で弊害が出てくることもあり、巻き爪は本来放置してはいけない爪の疾患です。
巻き爪を放置するとどんな怖いことが起こる?
①骨髄炎、髄膜炎
巻き爪を放置するだけでここまで進行することはまずありませんが、陥入爪のように赤く炎症を起こしたり、赤黒く肉芽ができているのにも関わらずそのまま放置したりしておくと、骨髄に細菌が侵入して全身の血液に蔓延する危険性もあります。
最悪の場合は指先が壊死してしまい、それを悪化させないようにするために切断の手術を余儀なくされることもありますので、ただが巻き爪と軽く考えていると取り返しのつかないことになります。
巻き爪で数日経過しても腫れがおさまらない時、明らかに膿が出てきた時は早めに専門機関を受診しましょう。炎症や膿が出ている時は巻き爪の矯正よりも、まずはその炎症を抑える所から治療がスタートします。
②股関節痛や膝の痛み
巻き爪がある足を着地させると痛みがあり、それを庇おうとして歩き方のバランスが崩れてきます。
健康な足の人であれば踵から着地をして足の指全体に体重が拡散し、もう片方の足へと交互に重心が移動するように運動機能が備わっていますが、巻き爪の足を引きずるように歩いていると、地面への着地が全面を使ってぺったりと体重が乗せられ、指は地面から浮いた状態になっていきます。
このような歩き方が習慣化して膝や股関節が体重を過剰に受け止めるようになり、やがて痛みを伴い慢性的に炎症を起こしやすくなるのです。
股関節や膝に限らず、崩れたバランスが腰に来る人もいれば、背中の痛みとなって残る人もいます。
③外反母趾
歩き方のバランスが崩れることで体の要所要所にある筋肉に慢性疲労が溜まるのも弊害ですが、歩き方そのものが変わってしまい、「浮き指(ハンマートゥ症候群)」や外反母趾を発症することも少なくありません。
巻き爪は地面からの衝撃を感じていないとどんどん巻く力が強くなりますので、外反母趾により足の親指が機能しなくなると、さらに巻き爪が進行する悪循環のスパイラルに陥ります。
外反母趾から巻き爪になっているケースもありますので、この場合はどちらも同時進行で治療を始められると再発の防止に繋がります。
④冷え性
足の末端の血管が爪で堰き止められて滞ってしまい、鬱血を起こして冷え性になります。
巻き爪になっている足の血色を見ると、血の気が無かったりカサついていたりするのはそのためです。
冷え性はただ冷えていることが問題なのではなく、血液が循環しておらず栄養が回ってきていないことを意味しますので、新しく潤いや弾力のある皮膚や爪が形成されにくいところに問題があります。
巻き爪により血行が滞ったまま入浴やマッサージをしても、一時的に他の部分の血行が促進されるだけで、肝心の末端は変わらないままです。
⑤骨粗鬆症になりやすい
栄養が回ってこないことも体内においてかなりの弊害ですが、足の親指の付け根には副甲状腺の反射区があり、そこではカルシウムを骨に生成する機能を司どる機能が備わっています。
巻き爪や外反母趾により、副甲状腺の機能が阻害されて骨密度が低下し、さらに歩き方が不安定になることで転びやすくなるので、一度骨折をするとなかなか治らずに、そのまま寝たきりになってしまうことも・・・。
閉経後の女性や高齢者の方は年齢とともに骨密度も筋力も低下しやすい体質になります。特に気をつけたいポイントですね。
このように、巻き爪と一言で言ってもそこから派生する病気には恐ろしいものもあり、放置しておいて良いことはありません。まだ炎症は起こしていないから大丈夫と慢心せずに、それ以上悪化させないためにも虫歯を治療するように早めに対処しておきたいところです。
専門機関で行う保存的巻き爪治療
・クリップ法
爪の先端全体にかかるとように薄いクリップを装着していきます。
爪を持ち上げる力はそこまで強くないので、軽度から中度の巻き爪に適用されることがほとんどです。爪の長さがある程度必要になるため、しばらくは白い部分を伸ばす必要があります。
爪が伸びたら少し切ってまたクリップを装着しながら経過を観察していきます。
・ワイヤー法
形状記憶合金のワイヤーを使用して、その反動で爪を持ち上げる矯正方法です。
爪の先端の両端にワイヤーを通す穴を開けてからワイヤーを通していきます。
白い部分が必要となりますので、爪が皮膚に埋もれて先端が見えない程深爪をしている人にはすぐに適応できません。
ワイヤーを通す穴を開けられる余地ができるまで爪を伸ばしてから処置を進めることになります。
・アクリルガター法
ボウリングのガターと言うとしっくりくる人も多いのではないでしょうか、その名の通りチューブを切って溝の状態にして爪と皮膚の間に差し込みます。
爪を持ち上げる力はそこまで強くありませんので、炎症を起こしている時の応急処置や爪を伸ばしてから矯正法を適用するまでの暫定的な対処法に用いられることがあります。
この方法を自宅でセルフケアに取り入れたのがコットンパッキング法と同じ要領になっています。
かなり進んだ巻き爪には対応できません。無理に隙間を作ろうとして爪を剥がしてしまい、皮膚にばい菌が入る原因になりますので気をつけましょう。
サキュレでの治療方法
整骨院サキュレでは、巻き爪の専門医によるカウンセリングから、爪のクリーニング、ケア、施術までの過程を、お客様お一人おひとりに合わせた内容で丁寧に行っております。
炎症や化膿などがない健康的な爪の状態で矯正が可能であると判断された場合、処置を進めていきます。
矯正方法としては、インベントプラスという特殊なチタンワイヤーを使用する特許を取得した技術を導入し、画期的な施術を提案しております。
チタンワイヤーを爪の両端に引っ掛けて浮き上がらせ、皮膚と接触しないような角度に調整します。
爪の中心で繋ぎ止めるワイヤー自体は、上からジェルネイルと同じ要領でコーティングし、外からは触れないようになりますので家事や炊事などの邪魔になることはありません。
この矯正方法は、今まで使用されてきたワイヤー矯正法よりも爪への負担を大幅に減らすことができ、1回の施術から目に見える効果を実感していただける内容となっております。
この方法を導入している専門機関が少ないことから、まだまだ一般的ではありませんが、巻き爪の矯正方法としてはこれから定着していくことが期待されている技術です。
インベントプラスにかかる所要時間は5分~10分程度です。また、ワイヤーを装着した爪が先端に伸びてくるまで1~2ヵ月は継続して装着していられますので、毎日取り換えなければならない手間もありません。
インベントプラスに使う特殊なチタンは磁気を帯びない性質を持っているので、手術を控えた年配の方や体調に不安のある妊婦さんでも安心してご利用いただけます。
サキュレで施術をした人の感想
巻き爪自体はもう10年近くも付き合ってきたので、今さら治さなくても・・・と正直思っていました。しかし、巻き爪の不自由さよりも、腰や膝の痛みが耐えられなくなり相談したところ、なんとその原因の元が巻き爪にあることが判明!
こんな渦巻状の巻き爪でも矯正器具で持ち上げられることに感動しました。
確かに巻き爪になりかけた頃は、足を地面つけると痛いと感じていたような、遠い記憶があります。慣れてしまうと巻き爪の指を地面につけないように過ごしていたとは、自分の歩き方を客観的に考える良い機会になりました。
巻き爪をかばうように足をぺたぺたと歩いていたからか、偏平足の外反母趾で、おまけに足が浮腫みやすく冷え性・・・考えてみれば良いとこ無しの下半身です。
この機会に巻き爪の矯正もスタートし、骨盤から下を特に調整してもらったことで、爪の見た目はもちろん、足の形もO脚のようながに股だったのに膝がくっつくようになり、理想の美脚に近づけるように思います。
足の形が綺麗になったからか、夕方でも浮腫みにくく疲れにくくなったのがとても嬉しいです。これからは巻き爪の矯正も続けながら、美脚を目指して色々なファッションも楽しみたいです。
そのきっかけが巻き爪からの卒業にあるとは、この10年巻き爪を見て見ぬふりをして過ごしてきた自分が恥ずかしいです。
嬉しい感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
巻き爪の治療や矯正はこの数年で格段に進歩し、その進歩とともに巻き爪を放置しておくことの危険性も昔より明確に分析されてきているのが現状です。
巻き爪はいまや、爪が巻いていることが痛い、炎症を起こしている時は注意・・・そんな程度ではなく、全身の疾患に関わることのある侮れない爪の病気という認識が広まっています。
そしてその治療方法も、爪を全部剥がしたり一部を切除したりする外科的な手術から、今後のことを考えて温存しながら矯正する方向にシフトチェンジしている最中であり、矯正方法の種類も増えてきました。
皮膚科や整形外科などでしか行っていなかった巻き爪の外科的治療から、爪の間に何かを挟んで持ち上げる矯正方法が取られるようになり、やがて爪自体をバネやクリップで持ち上げて固定する方法が主流になってきています。
そのメリットは、爪と皮膚の間に無理矢理何かを詰める痛みからも解放されますし、どんな巻き爪の形でも応用できるようになってきた汎用性によるところが大きいです。渦巻状の巻き爪には、皮膚と爪の間に隙間を作る程度では矯正の力を果たしませんので、必然的に爪自体が巻かないように持ち上げなければ矯正の役割を果たさないことは明確な事実ですね。
ちゃんと治る・・・?複雑な巻き爪のケース まとめ
今回は、爪の端が少し皮膚にかかっている程度ではない重度の渦巻状(トランペット型)の巻き爪について考えてきました。
正直、現在進行形で巻き爪の人に多いのも、この複雑な形の巻き爪のように感じます。
というのは、赤くなったり痛みを感じたりするとすぐに治療しようと思うのに、なんとなく爪が巻いているだけで今は赤くも痛くも不自由が無いとなると、いつか治せばいいぐらいの優先順位になってしまうのも理解できるからです。
ところが、巻き爪そのものに痛みや不自由を感じていなくても、体の機能は確実に蝕まれていくのが巻き爪の怖いところです。痺れやすくなって知らない間に炎症を起こして、感覚が鈍くなっているところに細菌が繁殖してしまったら、骨髄に影響が出ることもあります。
他にも歩き方のバランスが崩れて、股関節や膝の痛みと一生付き合うことになったり、腰痛や肩こりが治らなくなったりするなど筋肉疲労が蓄積される原因にもなり得ます。
そしてその崩れた歩き方が外反母趾を誘発して、副甲状腺にまで悪影響を及ぼすようになると、それはもはや爪だけの問題ではなく全身の骨に深く関係のある重大な病気になることも免れません。
たかが巻き爪と思って治療を後回しにする前に、まずは完治を目指せる足元の健康から見直してみませんか?
サキュレではインベントプラスによる巻き爪の矯正と、全身の整体を行っています。
手術という方法ではなく、日常生活を送りながら巻き爪を改善していくこともできます。
巻き爪は爪のトラブルでありながら、全身に関係していることの多い疾患です。
気になる症状がある場合はお気軽にご相談くださいね。
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