【巻き爪を我慢すると…?】膿が出てしまった巻き爪のケース

消毒をしておけば大丈夫?もしかしたらその段階を超えている可能性があります

 

 

「巻き爪が親指にめり込んで赤くなってからきちんと切っていたのに、最近黄色っぽい膿のようなものが出てきて様子がおかしいような・・・」

 

最近怪我らしい怪我をしていないという人でも、小さい頃に転んで擦りむいた怪我が、カサブタになって剥がれて自然に治るのは目にしていますよね。怪我の大小は違えども、傷が治る時にはリンパ球が集まり、怪我を覆って、その下で新しい皮膚を超特急で再生させて傷を治癒させていきます。

 

しかしこの普通の掠り傷でさえ、消毒しなかったり絆創膏を張ったままにしたりすると、バイ菌の温床になり黄色っぽい膿が出てきてジュクジュクしてしまった経験はありませんか?

 

膝や肘・手などは怪我もしやすいですが、露出している時間が長いと服や靴下で擦れないため傷が治るのも早くなります。しかし、足のしかも指の間や爪の間などの怪我、傷は適切な対処をしておかないとどんどん悪化して、化膿どころか肉芽腫ができるほど大きく腫れ上がってしまうこともありますので、何かおかしいと感じたらすぐに専門機関に駆け込みましょう。

 

巻き爪の炎症から化膿、肉芽腫になる過程

 

①炎症を起こしている状態

 

爪の横の皮膚が痛い、爪を持ち上げると赤い、皮膚が赤く腫れている、水が入るとしみる・・・

これらの状態がいわゆる炎症を起こしている状態です。市販の消毒、こまめな手洗い、滅菌剤の軟膏などを使い数日で良くなれば問題ありません。

夏場は特に、小さな傷でも炎症を起こしやすい外気の温度をしているので、ささくれや爪の切り過ぎなどでも赤くなることがあります。

清潔に保つこと、乾燥させることが何よりも回復の手立てになり、傷が塞がった後は傷口が避けないように保湿を忘れないようにしましょう。

体調を崩している時、忙しくて抵抗力が落ちている時なども、普段なら簡単に治る怪我が炎症を起こしやすくなります。体調を整えることも肝心です。

 

②炎症から化膿を起こす

人間の自然治癒力が働かない時、またはそれ以上のスピードで細菌の繁殖が進んでしまう時、炎症は治らずに化膿するようになります。傷を治そうとする時に集まる白血球と、細菌などを食べて外に運んでくれるマクロファージという細胞の働きが追い付かず、傷の侵食が進んでしまっている状態です。この時に働きを終えた組織液がどんどん溢れてくるので、化膿すると膿が止まらなくなります。黄色や薄い緑色のようなドロドロの液体が後から後から出てくるのは、膿んでいる証拠です。

膿んでしまっても、そこから適切な処置をしてカサブタになり治癒することもありますが、放っておくと悪化して感染が広がり、患部以外の周辺まで赤く腫れてしまったり、最悪の場合は血液に乗って全身を周り敗血症になってしまったりすることもあります。

 

膿は出せばそれで終わりというものではありません。

 

③化膿から肉芽腫になる

化膿している時には組織液として外へ外へ排出しようとしていた白血球やマクロファージが、排出するスピードがさらに追い付かなくなり、その細菌が繁殖している部分だけを隔離して別の組織にしてしまおうとする働きにより形成されるのが肉芽腫です。これも人間が本来持っている防衛本能の一つです。

肉芽腫ができてしまうと、勝手に治るということはまずありません。そこが膿の源泉となり、ふとした時に破裂しては膿を出し、半永久的にそれを繰り返すことになります。

 

そしてその部分は炎症を起こしている時の数倍~週十倍の痛みを伴うことが多く、特に地面に着地して体重を受け止める足の指にできてしまうと、普段通り歩くのは困難になります。肉芽腫の分指も1.5倍ほどに腫れるため、靴も履けないですし日常生活に影響を来します。

 

④肉芽腫に巻き爪が入ったままになる

これが陥入爪の状態です。肉芽腫が爪を圧迫して爪がうまく伸びられなくなり、常に肥大化した皮膚の一部である肉芽腫に埋まっている状態を言います。小さな爪の端のトゲが刺さり陥入爪から炎症を起こして化膿し肉芽腫が形成される場合もあれば、巻き爪を放置した結果肉芽腫ができて爪の端が見えないほどの陥入爪になる場合も両方あります。

 

どちらの場合も化膿を止めて肉芽腫を小さくし、刺さっている爪の端を取り出さないと、何度も繰り返すことになりますので早めに専門機関を受診することが大切です。

 

 

このように、炎症や化膿の軽い段階で大事にしておけば悪化しないものも、季節や体調、爪の状態によってはすごいスピードで悪化しやすいのが巻き爪の特徴です。それは単純に切ったり擦ったりしてできた傷よりも、爪という傷を常に深く刺激する原因が隣り合わせにあるからであり、その根本的な原因を解決しないかぎり化膿や肉芽腫の治癒には至りません。

中には民間療法でクエン酸を使って肉芽腫を取り除くという方法も提案されているようですが、その後の化膿止めや炎症止めを服用したり薬を塗ったりという過程が素人には大変難しいものとなります。また傷は治ったとしても巻き爪がそのままであれば、またいつ何時悪化するかわかりません。巻き爪の矯正も併せて行っていくようにしましょう。

 

専門機関での肉芽腫の治療とは?

 

炭酸ガスレーザーで焼灼

 

患部に局部麻酔をしてから、肉芽腫の部分だけに可視性レーザーを当てて焼き切り取ります。

肉芽腫のあった部分が一時的にえぐれて皮膚が露出した状態になるので、ピンク色の薄い新しい皮膚が再生されるまでは滅菌消毒できる軟膏を塗り続けることになります。

 

小さな肉芽腫であればステロイド剤の注入または、ステロイド軟膏を塗布し続けるだけでもある程度の効果を見込むことができます。

 

フェノールで焼き殺す

 

重度の巻き爪と陥入爪を併発している時に、フェノールという薬剤を使って肉芽腫を焼き殺し、爪も生えてこないようにする方法があります。今後もう二度と巻き爪に悩まされることも、陥入爪から肉芽腫になる不安もありませんが、見た目の外観は著しく損なわれます。寝たきりの老人の場合は爪から白癬菌が入りこみ爪水虫になると、服用可能な飲み薬が難しくなるため、爪を完全に取り除いてしまうことを勧められることも多いです。

 

どちらの方法も術後は抗生物質を1週間~2週間服用し、炎症の拡大や悪化を防ぐようにします。爪も皮膚の一部ですので専門機関としては皮膚科を受診するか、あるいは巻き爪の治療も行っている整形外科を受診するのが良いでしょう。その際に、治療期間や受診回数、回復までにかかる日数なども相談しながら、自分の生活に合った方法で治療を進めていくようにしましょう。

 

サキュレでの治療方法

 

整骨院サキュレでは、巻き爪の専門医によるカウンセリングから、爪のクリーニング、ケア、施術までの過程を、お客様お一人おひとりに合わせた内容で丁寧に行っております。

炎症や化膿などがない健康的な爪の状態で矯正が可能であると判断された場合、処置を進めていきます。

矯正方法としては、インベントプラスという特殊なチタンワイヤーを使用する特許を取得した技術を導入し、画期的な施術を提案しております。

チタンワイヤーを爪の両端に引っ掛けて浮き上がらせ、皮膚と接触しないような角度に調整します。

爪の中心で繋ぎ止めるワイヤー自体は、上からジェルネイルと同じ要領でコーティングし、外からは触れないようになりますので家事や炊事などの邪魔になることはありません。

 

この矯正方法は、今まで使用されてきたワイヤー矯正法よりも爪への負担を大幅に減らすことができ、1回の施術から目に見える効果を実感していただける内容となっております。

この方法を導入している専門機関が少ないことから、まだまだ一般的ではありませんが、巻き爪の矯正方法としてはこれから定着していくことが期待されている技術です。

 

インベントプラスにかかる所要時間は5分~10分程度です。また、ワイヤーを装着した爪が先端に伸びてくるまで1~2ヵ月は継続して装着していられますので、毎日取り換えなければならない手間もありません。

 

ただし、この矯正を始めるにあたり肉芽腫がある、あるいは化膿しているなどの症状が見受けられる場合は、その治療を優先し矯正を行っていくことになります。

 

 

サキュレで施術をした人の感想

 

まさか巻き爪で化膿するなんて思ってもみませんでした。ジュクジュクした膿は臭うし、ガーゼを一日に何回も取り替えなければならず、大変困っていました。

 

サキュレを受診したところ、まずは化膿している部分を治さなければならないことを知り、それが自然には治りにくいものだということも教えてもらって、簡単に考えていた自分が恥ずかしいです。それに化膿から放っておくともっと酷い状態になることもあると知り、画像などを見てとても怖くなりました。

 

幸いにも、化膿自体は2週間ほどで回復したのですぐに矯正を開始することができました。一度目の施術から簡単に爪が圧迫されている感触から解放されて、今までの押さえつけられるような傷口がえぐれるような痛みはなんだったんだ・・・と信じられない気持ちです。こんなに快適になれるならもっと早く受診すればよかったです。

 

なにより、自分の足が巻き爪のストレスに慣れてしまっていたことがわかって良かったです。痛いのをかばって歩くのが普通なんておかしいですよね。

 

 

嬉しい感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。

 

巻き爪に限らず、この季節は水仕事の多い主婦の方の手荒れや、もともと痔を持っている人の粉瘤なども悪化しやすい時期です。食中毒が増えるのとちょうど同じ時期だと思っておいて間違いなりでしょう。

食べ物に細菌が繁殖するように、人間の皮膚や血液に少しでも残った細菌が増殖しやすい温度となり、傷の奥へ入り込んで悪さをするようになります。子供の汗疹(あせも)も、細菌を伴えば「とびひ」になるわけですから、皮膚のトラブルには殊更気を付けたいところです。

 

既に巻き爪になっている人の多くが、爪が当たる部分が赤くなって痛い時がある・・・という症状を自覚されているかと思いますが、この症状は体からのSOSです。まだ化膿していないから大丈夫というのは何の根拠もありません。この段階で矯正を始めておけば、早くて数ヵ月で矯正し終わるものが、化膿→肉芽腫と悪化すると矯正以外の治療も入るので、1年や2年の治療期間が必要となることもザラです。

 

どちらが良いのか言うまでもありませんよね。

 

巻き爪を我慢すると・・・? 膿が出てしまった巻き爪のケース  まとめ

 

今回は、巻き爪の横の皮膚から膿が出てきてしまった人の話から、最悪の場合は肉芽腫になること、またその治療法などについてお話してきました。巻き爪の化膿も、普通の怪我でちょっとカサブタになりきれずにジュクジュクするようなものだと認識している人が多いことにいつも驚かされるのがこのケースです。これほどまでに皮膚のそばに凶器をなり得るものがあるのは、実は爪だけなんですよ。そして入力までできてしまうと、焼き殺して取り除くなど治療も大掛かりになります。

 

その他の部分は怪我をしても何も擦れない所にあるか、または粘膜、毛で覆われているなどの条件が違っているのです。その中で、爪だけがちょっとした傷にもすぐに入り込む可能性があるということが、悪化しやすい要因となります。

勿論、巻き爪にもなっていなくて、ちょっと傷ができても自然治癒力で直ってしまえば大騒ぎするような場所ではありません。ただその条件をいつも維持することが、爪と皮膚という湿度の高い環境を作り出しやすい中ではとても難しいことなのです。

 

爪を適度な長さに切り、皮膚との間が清潔であるように保つ。また傷になりにくいように湿度は拭き取って保湿をする。濡れていることと潤っていることとは条件が全く違います。これらのことに気をつけて、巻き爪は軽度のうちに治しておく。そうすれば、巻き爪が日常生活を脅かすようなことにはならないのですから。

 

サキュレではインベントプラスによる巻き爪の矯正と、全身の整体を行っています。

手術という方法ではなく、日常生活を送りながら巻き爪を改善していくこともできます。

巻き爪は爪のトラブルでありながら、全身に関係していることの多い疾患です。

気になる症状がある場合はお気軽にご相談くださいね。

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